46曲目 成長期ですから
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です。
夏休みが終わって学校とレッスンの日々が再開した。
そんなある日。
「あー!!もう!!」
レッスン室に響くスーの声。
周りが驚いてスーを見る。
いつもは楽しそうにしてるのに、珍しくイライラした顔。
「どうした?」
ナツが声をかけるとスーはしかめっ面。
「なんか喉がイガイガしまくって」
「喉?」
ゆうがのど飴を渡すとそれをすぐに口に入れていた。
「うん、風邪はひいてないけど喉だけ」
「…それ、声変わりじゃね?」
俺が言うとナツとゆうが納得する。
「「あー、確かに」」
「声変わり?」
スーがキョトンとする。
「今、中2だろ?中2なら声変わり時期だもんな」
「そうだね」
「このちょっと高い感じがもう聞けないのかー」
ゆうが悲しそうに座ってるスーを後ろから抱きしめて頭に顎を乗せる。
「声変わりって?」
楓が不思議そうな顔で聞いてくる。
「俺知ってる!大人になると声が低くなるやつ!」
トラが手を挙げて言うと楓はへー、と呟く。
「まぁ、大体合ってる。早いと小学生からなるやつもいたな」
「あー、確かに」
「パピーとなっちゃんとゆうちゃんはいつ声がわりしたの?」
楓に聞かれて考える。いつだっけ?
「俺は中1だったな」
「俺もそんぐらい」
ナツとゆうが答える。
「俺、いつだったけなー。遅かった気がするんだよね」
「そうなんだ」
「うん。確か中3ぐらいかな?しかも同じぐらいの時に身長も伸びたから成長痛もやばかった」
「ボロボロじゃん」
ゆうが苦笑する。
「ほら、骨がミシミシ音するって言うじゃん。あれ本当だったわ」
「俺はそれはなかったなー」
ナツがふーん、という顔で呟く。
そんな話をしていたらトラと楓が怯えた顔をしていた。
「え…骨がキシキシするの?」
「怖い!」
抱きついてくる楓の背中をポンポンする。
「大丈夫だって。痛いけど、一時的なものだったし、病気でもないし」
「でも痛いんでしょ?」
「人によってだからスーもトラも楓もあるかもしれないし、無いかもしれないし」
ナツも頭を撫でて落ち着かせる。
そんなことをしていたら岡本さんの声がした。
「そうか、3人とも成長期で声と体格が変わってくのか」
忘れてた、と言う顔をしている。珍しい。
「岡本、何今更言ってんだ?」
「あー、そうですよね…ははは」
藤井さんが呆れているのがわかる。
「何か困るんですか?」
俺が聞くと岡本さんは首を横に振った。
「いや、困ることはないけど、成長するんだなって」
「そりゃ、俺たち成長期ですもん。俺、この前測ったら172㎝になってたし」
「ゆう…お前、それ以上伸びんな!!」
俺がゆうに飛びつき、頭を押さえる。
もう俺越されるじゃん!!
「陽太、諦めろ。お前は絶対に抜かれるから」
岡本さんに言われて俺は嫌だ!と叫んだ。
レッスンが終わって帰り道。
「パピーはなんでゆうちゃんに抜かれたくないの?」
スーに聞かれてちょっとムッとする。
「とりえがない俺の唯一の自慢」
「何言ってんの」
ゆうが呆れたように言う。
「パピーはいいところたくさんあるでしょーが」
「うるせー、そういうお年頃なんです」
そう言うとナツが更に呆れた顔をした。
「でも、3人も背伸びたよな」
ナツが楓の頭を撫でる。
初めて会ったオーディションの時に比べるとみんな背が伸びてる。
「みんな、どんぐらい大きくなるんだろうな」
「トラと楓は175超えそう」
「俺は!?」
ゆうの言葉に2人は嬉しそうにしてる。
スーが突っかかると、ゆうは苦笑した。
「スーも170はいきそうだよ」
「…スー、170で止まってくれ」
ボソッと呟くとスーはやだ!!と返事をした。
僕たち、成長期なんで!!
成長期経験済み組とこれから組のほのぼのなやりとりでした。
パピー、一番高身長でありたいとひっそりと野望を持ってます。
実はナツが174㎝だったりして、実はもう2番目。
作者は成長痛がなかったので、骨のミシミシの表現は友人の表現を借りました。
(友人が自分からそんな音して怖いって怯えてたのが懐かしい)
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