38曲目 父親との約束
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
デビューが本格的に決まったと聞いてからは今までとは比べられないぐらいの忙しさ。
歌とダンスのレッスンの強化、衣装の採寸、MV撮影についての話などなど…。
今までは土日祝でレッスンとかしてたけど、今度からは平日もやることに。
スー、トラ、楓は義務教育中だから負担にならないように事務所にはこないで家でオンラインレッスンだ。
学業に支障出さないようにすると保護者との約束だと岡本さんが言ってた。
高校生の俺たちは体力作りと生活バランスをとる練習期間も兼ねてるから通っている。
「ナツと俺は家と学校が都内だからいいけど、平日も通うってなったらパピーはちょっと大変だね」
準備運動をしているとゆうに話しかけられる。
俺は横浜にある学校に通ってるから片道約1時間。
「まー、しゃーない」
「うちの高校に編入してくれば?」
ナツに言われて苦笑する。
「それはできないんだ。父親と今の高校を卒業するって約束でオーディション受けたし」
オーディションの事がバレた時にいくつか約束をした。
そのうちの1つが今の学校をちゃんと卒業すること。
あと、赤点は絶対取らないこと。
「意地でも約束は守らないと」
「へー。パピーのパパ、厳しめなの?」
ゆうが驚いた顔をした。
「厳しめっていうか…業界にいいイメージない的な?」
嘘ではない。
「ふーん?」
「ま、いいじゃん!練習練習!」
俺は立ち上がって鏡に向かって振り付けの練習を始めた。
練習が終わって家に帰ると22時。
風呂入って寝たいけど課題をやらないといけない。
「ただいまぁ〜」
「おかえりなさい」
「おかえり」
母さんの声の後に久しぶりに聞いた声に顔を上げる。
「あ、父さん帰ってきてたんだ」
「ああ」
今回、1週間海外に行っていた父さん。
人気俳優さんの撮影だったらしい。
「こんな時間までレッスンか」
「うん。母さんから聞いた?」
「ああ」
父さんの向かい側に座って母さんから夕飯を受け取る。
「いただきまーす」
「はい、どうぞ」
今日は生姜焼き。めちゃうまーい。
ガツガツ食べてると父さんは酒を飲みながら聞いてきた。
「陽太、勉強はおろそかにしてないだろうな」
「うん。赤点は回避してるし、平均点以上はキープしてる」
そう答えると父さんは頷いた。
「あら、でも英語だけスレスレじゃない」
母さんからの爆弾にむせた。
「スレスレ?」
「ちょっ!ま!みず!!」
コップを掴んで水を一気に飲む。
マジで変なところに入った。
「はー…びっくりした」
「あらー。ごめんね」
母さんを見ると悪びれてないのが丸わかり。
事実だし、何も言えない。
「陽太、お前…」
「スレスレだけど、赤点ではないよ!!」
慌てて説明すると父さんは小さくため息をついた。
「陽太、今後仕事をしていくとなると英語を使う場面も増える。英語はちゃんと覚えなさい」
「…はい」
正論すぎて何も言えない。
その後、ちょっとしたことを話して、風呂に入って課題をやる。
その課題が英語だ。
「あー…まじ英語だけは嫌いなんだよなー」
ため息ついて突っ伏す。
でもここで寝るわけにはいかない。
辞書と睨めっこしながらなんとか課題をこなす。
「でも確かに今後、海外とか行くなら英語わかってた方がいいよなー」
通訳さんがついてるイメージだけど、自分で直接話せたらラクだろうな。
「グループの為にもペラペラになれるように頑張ってみる?」
なんなら、英会話の教育系で一緒に勉強させてもらう仕事とかないかな、と思いつつ再開。
なんとか終わったのが24:30。
「終わったーーーーー!!!」
すぐにベッドに入って眠りにつく。
疲れもあってすぐに俺は深い眠りについた。
父さんとの約束は絶対に守らないと!
お久しぶりのパパさん。
パピーのことは応援しているというよりは傍観してる感じですね。
作者は英語は常に赤点だったので英語が得意な人が羨ましい。
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