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メンバーカラーは無色透明を希望します!!  作者: ひなた


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23/97

22曲目 みんなで見届けよう

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。

また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。

両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!


毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)

初めての収録から2週間。

今日はレギュラーの初回放送日。

「楽しみねぇ」

「陽太、どんな感じなんだろうな」

「見たら笑っちゃいそうな気がする」

テレビのソファーに母さん、兄貴、優子が座って楽しそうだ。

「俺、自分の家でもちゃんと録画予約してきたから!」

「俺もー」

ソファーの前に座る俺の両隣の壮真と啓太も楽しそうに言う。

「…てゆうか、なんでこんな大人数な訳?壮真と啓太もなんでウチにいんの?」

今日は昼間に2回目の収録をしてレッスンをして帰ってきたのが放送1時間前。

19時に放送だから、風呂入って夕飯食べながらがいつもの流れだったのに、今日は違った。

風呂から出たら壮真と啓太がいて、真ん中に座らさせられ、今に至る。

「せっかくだから陽太と観たいってケイと話ててさー」

「でも陽太も家族で観るだろうからって言ってたらさ」

「俺が2人とたまたま会ったってわけ」

兄貴がピザを齧りながら言う。

ちなみに、今日はこの人数だし、初めてのレギュラーだからとお祝いも兼ねてピザにしたとさっき母さんに言われた。

「兄貴、2人と知り合いだったっけ?」

「壮真と同じバイトだからな」

「りょうさんにお世話になってまーす」

ノリノリの壮真に俺はため息をつく。

「なるほどな」

「ほら、そろそろ始まるわよ」

母さんが言うとテレビから番組のオープニング音が流れた。

【今日も始まりました!】

高野さんの挨拶で始まる番組。

俺もドキドキしてみる。

【さて、皆さん。オーディションをしてから2ヶ月経過しました】

画面の下に小さなワイプでオーディション結果発表の様子が流れる。

「お、いよいよだな」

兄貴が楽しそうに言う。

【では6名に入ってきていただきましょう!どうぞ!!】

効果音と共にカーテンが開く。

俺達が笑顔で出てくる。

「陽太きたー!」

「マジ芸能人じゃん」

壮真と啓太のテンションが上がる。

俺は急に恥ずかしくなる。

「なんか…恥ずかしいわ」

「何言ってんのよ、お兄ちゃん」

優子が呆れたように言ってくる。

【では、改めて自己紹介してもらいますか】

高野さんの進行で俺の顔がアップになる。

【上田陽太です。皆さんに楽しんでもらえるように頑張ります!】

「陽太、お前もうちょっと無かったのか?」

「平凡な俺に特技とかありません」

兄貴に言われて俺は心を無にして返答する。

他のメンバーの挨拶が流れ、席についくと次のコーナーになった。

【今日はグループ名とメンバーカラーが決まった様子をお届けしようと思います】

高野さんが言うとテレビから周りからも声が上がる。

「決まったんだ!楽しみー!お兄ちゃん何色なんだろ」

優子が楽しそうしていた。

「青とか、緑か?」

「案外オレンジとか?」

壮真と啓太が言うのを俺はまた心を無にして聞いていた。


CMがあけて会議が映った。

俺たちがぞろぞろと入って会議を始める。

話合いの様子が流れる。

【陽太くん、何笑ってんの?】

【トラと楓が同じ反応してるのがかわいいなーって】

[デレデレな陽太]のテロップ。

「陽太、デレデレじゃねーか」

壮真に言われて頷く。

「可愛いーんだよ」

俺が言うと啓太が苦笑した。

【陽太くん、その通りだけどちゃんと意見出して】

【かわいいの否定はしないんだ…】

【ツンデレ】

[夏のツンデレが発動]とテロップが表示されて笑う。

話合いが進み、ホワイトボードに[グループ名決定!]とテロップに隠されてた。

【グループ名は番組の最後に発表です】

高野さんが言うとスタジオで「えー!」と言う声。

【それにしても、上田くん、デレデレだったね】

レギュラーのタレントさんに言われて俺は頷いた。

【可愛いんですよ!俺が可愛いってしすぎるからナツに怒られます】

【甘やかしすぎるのはダメでしょ】

俺とナツのやり取りに笑いがおこる。

【夫婦みたいな会話してんな】

【うちのパピーとマミーです】

スーが言うとスタジオに笑いが起こる。

「陽太、いつの間に子供持ったの?」

「ついこないだ持ったらしい」

笑いが止まらない母さん。

VTRはメンバーカラーを決める場面。

【陽太くん?メンバーカラー何がいい?】

【無色透明で!!】

テロップも[!?!?!?!?]の表示、スタジオのタレントさんも驚きの顔、そして我が家の面々も驚きが隠せない。

「「は?」」

「陽太、お前またトンチキなことを」

「お兄ちゃん、まじ?」

母さんだけ爆笑。

理由も流れてみんな納得はしてくれたけど。

VTRが終わってスタジオに画面が変わる。

【無事にメンバーカラーも決まりました、と】

【まさかの透明】

わちゃわちゃしてエンディングに。

【では、6人にグループ名を発表してもらいましょう!】

高野さんのかけ声に6人で笑いあう。

【僕たち、6人のグループ名は…】

ゆうの前置きの後、俺がせーの、と言って6人で合わせる。

【clear skyです!】

【快晴のように見ていてくれる人たちを明るくして、空のように幅広く6人が表現し、誰にでも愛されるようなグループにしたくてこのグループ名にしました】

【これから、6人で頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!】

ナツの説明の後、俺が挨拶をすると画面が6人の写真と[clear skyをこれからよろしくお願いします!]のテロップが出て番組が終わった。

「clear skyかー。いいじゃん」

「本当に透明がメンバーカラーになっちゃった」

兄貴と優子が楽しそうに言う。

「陽太、これからだな。応援してる」

「俺たち、ファン1号な!」

啓太と壮真に言われてなんだか照れくさい。

「うん、頑張るよ」

そう頷くと母さんが嬉しそうに頷いた。

次の日のSNSでは[clear sky][無色透明][パピーとマミー]がトレンド入りしていた。


初仕事、無事に完了!

初仕事の見届け回です。

結局みんなで見届けました笑

壮真と啓太はそのままお泊まりして良平(兄)と優子と5人でゲーム大会が繰り広げられました。

そしてSNSでまさかのパピーとマミーがトレンド入り。

きっとゆうとスーは大爆笑。


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