22曲目 みんなで見届けよう
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
初めての収録から2週間。
今日はレギュラーの初回放送日。
「楽しみねぇ」
「陽太、どんな感じなんだろうな」
「見たら笑っちゃいそうな気がする」
テレビのソファーに母さん、兄貴、優子が座って楽しそうだ。
「俺、自分の家でもちゃんと録画予約してきたから!」
「俺もー」
ソファーの前に座る俺の両隣の壮真と啓太も楽しそうに言う。
「…てゆうか、なんでこんな大人数な訳?壮真と啓太もなんでウチにいんの?」
今日は昼間に2回目の収録をしてレッスンをして帰ってきたのが放送1時間前。
19時に放送だから、風呂入って夕飯食べながらがいつもの流れだったのに、今日は違った。
風呂から出たら壮真と啓太がいて、真ん中に座らさせられ、今に至る。
「せっかくだから陽太と観たいってケイと話ててさー」
「でも陽太も家族で観るだろうからって言ってたらさ」
「俺が2人とたまたま会ったってわけ」
兄貴がピザを齧りながら言う。
ちなみに、今日はこの人数だし、初めてのレギュラーだからとお祝いも兼ねてピザにしたとさっき母さんに言われた。
「兄貴、2人と知り合いだったっけ?」
「壮真と同じバイトだからな」
「りょうさんにお世話になってまーす」
ノリノリの壮真に俺はため息をつく。
「なるほどな」
「ほら、そろそろ始まるわよ」
母さんが言うとテレビから番組のオープニング音が流れた。
【今日も始まりました!】
高野さんの挨拶で始まる番組。
俺もドキドキしてみる。
【さて、皆さん。オーディションをしてから2ヶ月経過しました】
画面の下に小さなワイプでオーディション結果発表の様子が流れる。
「お、いよいよだな」
兄貴が楽しそうに言う。
【では6名に入ってきていただきましょう!どうぞ!!】
効果音と共にカーテンが開く。
俺達が笑顔で出てくる。
「陽太きたー!」
「マジ芸能人じゃん」
壮真と啓太のテンションが上がる。
俺は急に恥ずかしくなる。
「なんか…恥ずかしいわ」
「何言ってんのよ、お兄ちゃん」
優子が呆れたように言ってくる。
【では、改めて自己紹介してもらいますか】
高野さんの進行で俺の顔がアップになる。
【上田陽太です。皆さんに楽しんでもらえるように頑張ります!】
「陽太、お前もうちょっと無かったのか?」
「平凡な俺に特技とかありません」
兄貴に言われて俺は心を無にして返答する。
他のメンバーの挨拶が流れ、席についくと次のコーナーになった。
【今日はグループ名とメンバーカラーが決まった様子をお届けしようと思います】
高野さんが言うとテレビから周りからも声が上がる。
「決まったんだ!楽しみー!お兄ちゃん何色なんだろ」
優子が楽しそうしていた。
「青とか、緑か?」
「案外オレンジとか?」
壮真と啓太が言うのを俺はまた心を無にして聞いていた。
CMがあけて会議が映った。
俺たちがぞろぞろと入って会議を始める。
話合いの様子が流れる。
【陽太くん、何笑ってんの?】
【トラと楓が同じ反応してるのがかわいいなーって】
[デレデレな陽太]のテロップ。
「陽太、デレデレじゃねーか」
壮真に言われて頷く。
「可愛いーんだよ」
俺が言うと啓太が苦笑した。
【陽太くん、その通りだけどちゃんと意見出して】
【かわいいの否定はしないんだ…】
【ツンデレ】
[夏のツンデレが発動]とテロップが表示されて笑う。
話合いが進み、ホワイトボードに[グループ名決定!]とテロップに隠されてた。
【グループ名は番組の最後に発表です】
高野さんが言うとスタジオで「えー!」と言う声。
【それにしても、上田くん、デレデレだったね】
レギュラーのタレントさんに言われて俺は頷いた。
【可愛いんですよ!俺が可愛いってしすぎるからナツに怒られます】
【甘やかしすぎるのはダメでしょ】
俺とナツのやり取りに笑いがおこる。
【夫婦みたいな会話してんな】
【うちのパピーとマミーです】
スーが言うとスタジオに笑いが起こる。
「陽太、いつの間に子供持ったの?」
「ついこないだ持ったらしい」
笑いが止まらない母さん。
VTRはメンバーカラーを決める場面。
【陽太くん?メンバーカラー何がいい?】
【無色透明で!!】
テロップも[!?!?!?!?]の表示、スタジオのタレントさんも驚きの顔、そして我が家の面々も驚きが隠せない。
「「は?」」
「陽太、お前またトンチキなことを」
「お兄ちゃん、まじ?」
母さんだけ爆笑。
理由も流れてみんな納得はしてくれたけど。
VTRが終わってスタジオに画面が変わる。
【無事にメンバーカラーも決まりました、と】
【まさかの透明】
わちゃわちゃしてエンディングに。
【では、6人にグループ名を発表してもらいましょう!】
高野さんのかけ声に6人で笑いあう。
【僕たち、6人のグループ名は…】
ゆうの前置きの後、俺がせーの、と言って6人で合わせる。
【clear skyです!】
【快晴のように見ていてくれる人たちを明るくして、空のように幅広く6人が表現し、誰にでも愛されるようなグループにしたくてこのグループ名にしました】
【これから、6人で頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!】
ナツの説明の後、俺が挨拶をすると画面が6人の写真と[clear skyをこれからよろしくお願いします!]のテロップが出て番組が終わった。
「clear skyかー。いいじゃん」
「本当に透明がメンバーカラーになっちゃった」
兄貴と優子が楽しそうに言う。
「陽太、これからだな。応援してる」
「俺たち、ファン1号な!」
啓太と壮真に言われてなんだか照れくさい。
「うん、頑張るよ」
そう頷くと母さんが嬉しそうに頷いた。
次の日のSNSでは[clear sky][無色透明][パピーとマミー]がトレンド入りしていた。
初仕事、無事に完了!
初仕事の見届け回です。
結局みんなで見届けました笑
壮真と啓太はそのままお泊まりして良平(兄)と優子と5人でゲーム大会が繰り広げられました。
そしてSNSでまさかのパピーとマミーがトレンド入り。
きっとゆうとスーは大爆笑。
====
いいなど思った方は、ぜひブックマーク、評価を5つ星よろしくお願いします!
していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )
感想もお待ちしております(^ ^)




