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2曲目 全部手を抜きません!!

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。

また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。

両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!


毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)

書類選考が通過して一次オーディーションの通知を前に家族会議が始まった。

「で?これはなんだ?」

父さんがめちゃくちゃ怒っているのがわかる。

「て、TVでやってた公開オーディションに応募しました…」

「お前すげー度胸だな」

4つ上の兄貴の良平が呆れたように言う。

「お兄ちゃん、アイドルになりたいの?」

2個したの妹の優子にキョトンとされる。

「まったく…勝手に」

母さんが呆れた顔をする。

「陽太、お前も昔から父さんに言われてただろ。『芸能界はやめておけ』って」

「…うぅ、知ってます」

父さんはフリーカメラマンをしている。昔は制作会社にいたので芸能界がどんなものか一番知ってる。

朝早くから夜遅くまで。不規則な生活だし、プライベートもない。

だからこそ、俺達子供には【普通の人生】を送って欲しいと言っていた。

「なんで応募したんだ?」

父さんの低い声にビクッとする。

こんなに怖かったっけ?

「…ただ、なってみたかったんだ」

「それだけか?」

さらにドスが聞いた父さんの声に震える。

履歴書を買ってきて書いてる時に本当にいいのか、はちゃんと考えた。

「それだけって言われたらそれだけだ。でも、いいなって、俺もなってみたいって思ったんだ」


一度目の人生で行ったclear skyのライブの時に感じた高揚。

その人が一体何人、何万人と笑顔にするのだろうか。

どれだけ大変でも楽しそうに笑って歌う彼ら。

自分もあんな風に仕事をできているのだろうか?

答えはNoだ。


「そもそも受かるかもわかんないし、受かっても売れるかどうかなんてわからない。死ぬほどの努力が必要なのもわかってる。でもそれだけ夢中になれるものになるかもって思ったらやってみたいんだ」

毎日なんとなく過ごしてきたけど、結果社畜になって愚痴しか出ない人生だった。

ずるいかもしれないけど、そんな人生はもう嫌だ。

せっかくのチャンス、掴みたい。

「初めて人生を賭けてやってみたいって思ったから、オーディションに行かせて欲しいです」

お願いします、と頭を下げる。

沈黙が続く。

「…父さん、オーディションに行かせてみたら?陽太がこんなに真面目になることも珍しいし」

兄貴が小さくため息をついて父さんに言う。

顔をあげると兄貴が苦笑していた。

「兄貴…」

「なんでもなんとなくこなせるお前が本気でやってみたいって思ったんだろ?俺は応援するよ」

ポンッと頭を撫でられて泣きそうになる。

はぁ、と父さんがため息をついた。

「今回だけだからな。あと、父さんの名前は出すなよ」

「!!ありがとう!」

「お父さんってそんなに有名なの?」

優子が聞くと父さんは頷いた。

「名前言えば業界人はわかるぐらいにはな」

「へー、そうなんだ。知らなかった」

兄貴が驚く。

「言わないし、オーディション落ちたら二度と芸能界に関わる仕事は選ばない!」

「もし受かった後のレッスン料とかはどうする気だ?」

「小学生からの貯金とバイトする!勉強も赤点取らないようにするから!」

昔から物欲が無いからお年玉と毎月の小遣いの余った分は貯金してたからちょっとぐらいの足しになるはず。

「…足りなかったらちゃんと返すので貸してくださいって言います」

それだけは避けたいと思いつつ言う。

「貸した分はちゃんと記録させてもらうからね」

母さんも苦笑して言う。

俺は頭を更に下げる。

「ありがとうございます…!!」

「やるからには本気でやりなさい」

父さんがそう言ってくれて嬉しかった。

こうして俺は一次オーディションに行くことになったんだ。


絶対に受かってやる!

家族の応援を得られた陽太はすごいんです。

そして実はお父さんは業界人。

業界では有名なカメラマンなのです。


ちなみに1曲目(1話目)のハンバーグを美味しく食べた後の家族会議です。


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