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18曲目 大騒ぎとはこのとこだろう

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。

また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。

両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!


毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)

オーディション合格放送から3日後、新学期が始まった。

「陽太、気をつけなさいね」

朝ごはんを食べてたら母さんに言われた。

「へ?」

「藤井さんだっけ?が言ってたじゃない。

知らない人から声かけられたり、盗撮されたりするからって」

「あー、そうだった。気をつけるよ」

まぁ、そんな人いないだろ、なんて思っていたことを数分後の自分が恨むことになる。


家を出て、電車に乗って、途中で啓太に合流する。

「おはよ…ってどうした?」

「けーいーたー。会いたかったよー」

半分泣きそうになりながら啓太の陰に隠れる。

「え?なに?まじで?」

「知らない人たちに声かけられまくるし、撮られる気がするし」

啓太と合流する15分の間に5人ぐらいに声はかけられるし、スマホを向けられるしで朝から散々だ。

「あー、まぁしょうがないだろ。最初だけだって」

「グッバイ、平穏な日々…」

「慣れるだろ、そのうち」

苦笑する啓太は俺を隠すように立ってくれた。

その後、壮真も合流して2人に隠れながら登校。

学校に着いて一安心。

「着いた…おかえり平穏な日々」

「んなわけねーだろ」

「たぶん、ここからが大変だぞ」

壮真と啓太に言われて「なんで?」と言おうとしたらキャー!!という声にかき消された。

「!?」

「おーおー、きたぞー」

「陽太、うまくかわせよ」

昇降口に着くと更に歓声が大きくなる。

「上田陽太くんですか!?」

「TV観ました!握手してください!」

「写真撮ってください!」

ドドッと押し寄せる人に戸惑う。

「えぇ!?」

「応援します!」

「かっこいいー!」

「あ、ありがとうございます…?」

次々と言われて更にパニック。

啓太と壮真も止めてくれようとしてくれる。

「落ち着いてください。陽太も驚いてるから」

「みんなストップストップ!」

それでも押し寄せる波に困ってると先生たちが来てくれた。

「コラー!さっさと教室行けー!!」

「始業式もあるから!」

先生たちの声にみんな教室に向かってくれてホッとする。

「上田、お前すごいことになったなー」

担任の山田先生が来て苦笑してる。

「お騒がせしてます…」

「本当にな。で、また職員室に来てもらえるか?」

「はい…」

先生と一緒なのでちょっと安心。

なんだか想像以上のことが起こってるぞ…?


職員室に行くと先生たちが揃ってた。

「え、断罪?」

「何言ってんだお前」

そのまま山田先生の隣に立っていると校長先生が話し始めた。

「えー、始業式前にお時間いただいたのは上田くんについてです」

驚いて山田先生を見ると苦笑された。

「皆さんもご存知だと思いますが、彼は努力の結果、アイドルグループのオーディションに合格しました。

まずはそれをお祝いしましょう。上田くん、おめでとう」

拍手をされて慌てて頭を下げる。

「我が校としても上田くんの今後の活躍に期待しています。

さて、それと同時に生徒たちが暴走しないように注意しなければなりません。

まず、盗撮禁止、尾行禁止、上田くんの連絡先を勝手に教えることも禁止するように伝えてください。

また、メディアの勝手な取材や関係無い人間からの上田くんについての問い合わせが増えると思います。

すべて断るようにしてください。この後、始業式があるので、また別途会議を設けますが先生方も注意してください」

校長先生がそう言うと先生たちは「はい」と返事をした。

「上田くんも自分で防衛できることはするように」

「は、はい」

「あと、芸能人になるからと言って特別扱いはありません。

他の生徒同様に先生たちも接していきます」

ニコッと校長先生は笑った。

「学校では一生徒として高校生活を楽しみなさい」

「!はい!」

その言葉が嬉しかったから大声で返事をすると先生たちがクスクス笑った。

山田先生と教室に行くとまた大騒ぎ。

「上田!お前やったな!」

「上田くんすごーい!!握手して!」

「今のうちにサイン貰おうかな」

みんなが騒いでるのを壮真と啓太が止めてくれる。

「ストーップ!!陽太がビビってるじゃねーか」

「それにクラスのグループで散々騒いだじゃん」

発表の日、帰りに携帯を見たらクラスのグループメッセージが大騒ぎしていた。

返信する余裕もなく、みんなで盛り上がってた。

「だって会っても祝いたいじゃん」

男子の1人が言うとみんな「そーだ!」と答える。

「お前ら、いいかげん並べーー!!始業式始まるぞ!!」

山田先生の声にみんなは一旦落ち着いて始業式に向かった。

「陽太、しばらくは1人になんねー方がいいかもな」

「確かに。俺たちと行動してた方が安全そう」

「…よろしくお願いします」

壮真と啓太に軽く頭を下げると2人は苦笑した。


思ったよりも大ごとになってるんですけど…!?

結果発表後の初登校の様子でした。

きっと学校中が大騒ぎだったでしょう。

学校側もあたふた。

そして壮真くんと啓太くんのスタッフ感がすごい(笑)


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していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

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