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14曲目 BBQって争奪戦なところがあるよね

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。

また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。

両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!


毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)

スーと楓くんと合流して話してると時間になったのか、藤井さんに集合がかけられた。

「揃いましたかね。これからお疲れ様会を始めます!」

藤井さんの言葉にスタッフさんも一緒に拍手をする。

「ここで、弊社first starの社長、永野(ながの)から挨拶をいただきます」

オーディション生がどよっとする。

確かに今日は今までいなかったイケおじが審査員席にいるなーって思ったけど

社長だったんだ。

「えー、みなさん、今日までお疲れ様でした。

オーディションをする度に考え、練習し、努力をしてきたと思います」

社長は見た目だけじゃなくて声もイケボだ。

存在がオシャレだな。

「その努力はオーディションに合格しても、そうでなくても今後の人生に

良い影響を与えてくれると私は信じています。

今回、最終オーディションまで進めたことを自信を持ってください」

ニコッと笑う社長。

「みなさんの輝かしい未来を願っています」

軽くお辞儀をする社長に全員が拍手。

もらった言葉を噛み締める。

「社長、ありがとうございました。

では、乾杯をするので飲み物を取ってください」

近くのテーブルにある紙コップを取る。

中身はお茶だ。

「では、今日は思う存分食べてください!お疲れ様でした!乾杯!」

藤井さんの言葉にみんなで乾杯をする。

「焼くのと、補充とかは私たちスタッフが行うのでオーディション生のみなさんは

好きなように食べてもらって大丈夫です!」

ADさんの言葉にみんな一斉に網の上の肉を狙う。

ある意味戦争が始まった。


みんなガツガツ食べてるのを眺める。

「陽太くん、食べないの?」

ゆうがモグモグしながら聞いてくる。

「ん?食ってるよ。ほどほどにって感じ」

「陽太くんって食べる時は食べるけど、食べない時は食べないよね」

ナツも隣にきて肉を取る。

「あ、ナツくん。お疲れ」

「優希くんもお疲れ。歌すごかった」

「ナツくんの演技もすごかったよ」

両サイドのやりとりに仲良いなーとほんわかする。

目の前にあった肉がいい感じに焼けてたから取ろうとすると

向かい側から箸が出てきて取られた。

「あ」

「へへー、もーらい」

顔を上げるとスーがいた。

「スー、お前なぁ」

「ボーッとしてる陽太くんが悪い!」

どんどん食べてくスー。元気だなーと思ってたらナツが動いた。

「肉ばっかじゃなくて野菜も食べろ」

ナツがスーの皿にピーマンや玉ねぎを乗せると嫌そうな顔をしていた。

「ちょ、なっちゃん!俺ピーマンと玉ねぎ好きじゃない!」

「知らん。食え」

「母ちゃんかよ!」

騒ぐスーとそれをスルーするナツに思わず笑う。

しばらく話してるとシャツを引っ張られて振り返ると楓くんがいた。

「お、楓くん」

「陽太くん、僕も一緒に食べていい?」

コテンッと首を傾げる楓くん。かわいいなー。

「もちろん。おいで」

ゆうとの間に入れる。

ナツは2回目のグループで一緒だったみたいでさっき話してた。

「ゆう、楓くん」

「初めましてだね。三浦優希です」

「手塚楓です!」

ニコッと笑う楓くんにゆうもやられたらしい。

「…ピュアだ」

「ピュアだぞ。かわいいだろ〜」

「陽太くん、おっさんみたい」

ナツが冷静にツッコんできた。言い返そうとした時、背中に衝撃がきた。

「ぐえっ」

「陽太くん!俺もかまってよー!」

お腹をギューッと抱きしめられて食べた肉たちが出てきそうだ。

「ト、トラ…中、出る」

「トラ、後ろから勢いつけて抱きついたら危ないだろ。

そのまま網に突っ込んだら陽太くんがBBQされる側になるって」

ナツの言葉にゆうとスーが吹き出す。

しれっと酷いこと言ってない?

「だってー!俺だって喋りたい!」

「一緒に食べたらいいだろ?ほら、ここおいで。

んで、陽太くん離してやれ」

「陽太くんが食べた物出しそうって顔になってるよ」

ナツが俺との間に誘導してくれ、ゆうも俺の状況を説明してくれる。

俺は苦しくてそれどころじゃない。

「はぁい」

大人しく手を離して隣に立つトラ。

俺は大きく息を吐く。

「食べたもん、出てくるかと思った…」

「陽太くん、ごめん」

シュンッとしてるトラは子犬みたいだ。

「いいよ。今回、同じグループにならなかったもんな」

頭を撫でると嬉しそうだ。

「陽太くんって天然のタラシ?」

「そう」

「おい」

ゆうとナツの会話にちょっと睨む。

トラがゆうをジーッと見る。

「トラ、ゆう達と初めてか。

今回の合宿で俺が一緒だったんだ」

一人ずつ紹介していく。

「スーと楓くんはトラの一個上と一個下だな。確か」

「そうなんだ!よろしくな、トラ!」

「うん、よろしく」

スーがニッと笑う。

楓くんもトラの隣に移動してニコッと笑う。

「楓です。仲良くしてください」

「うん!」

楓くんもトラも嬉しそうだ。

そしてしばらくしてスーとトラの肉争奪戦が始まってナツに怒られるのを眺めることになる。


===

「彼、人気者だね」

社長に言われて見るとそこには上田くん。

「そうですね。この合宿中も誰かしらが彼にひっついてましたから」

藤井さんが答えると社長は頷く。

「ああいう子がグループを大きくするきっかけになったりするもんだ」

「メンバーに好かれるタイプだからってことですか?」

俺が聞くと社長がふふっと笑う。

「それは岡本くんが一番感じるようになるよ」

「…」

「マネージャーはメンバーのことをよく見るからね」

社長の言葉に俺は彼らを眺めた。

===


みんなで食べるBBQは楽しいし美味しい!

BBQの楽しい時間でした。

肉の争奪戦と陽太くんの争奪戦(笑)をナツとゆうはきっと面白いと思って眺めていたでしょう。

そして社長の初登場。

芸能事務所の社長ってオシャレそう(完全な想像)


====

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