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12曲目 後悔はしたくないんです

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。

また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。

両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!

夜までびっちり練習をして、またグループ毎にお風呂。

晩御飯のメニューは唐揚げ定食だった。

グループのみんなでワイワイしながら食べて片付けると

優希くんが声をかけてきた。

「陽太くん、この後すぐ寝る?」

「ん?いや、台本読んで撮ってもらった自分のやつ見返そうかなって」

「それ、一緒にやらない?せっかくなら読み合わせたいし」

「いいね、一緒にやろう」

部屋に戻って台本を取ってくる。

二人で読み合わせをしていると優希くんはクスクス笑い始めた。

「?どうした?」

「陽太くん、顔が険しすぎて」

「いやいや険しくもなるだろ。これで最後のチャンスだぞ」

これが終われば、あとは最終結果待ちになる。

本当の本当にラストチャンスだ。

「確かにね。ここまできたら受かりたいよね」

「だろ?それに全力出せなくて後悔はしたくないだけだよ」

俺がそう言うと優希くんは納得していた。

「俺さ、陽太くんとずっと話してみたかったんだよね」

「へ?」

思わぬ言葉に驚く。

優希くんはまたクスクス笑う。

「結構前から陽太くんとナツくん、楽しそうにしてるなって見ててさ」

確かに楽しく話してたけど…もしかして3次の時、ナツに教えてくれって懇願して騒いでたから余計にか?

「ナツくんとは昨日、晩御飯の時に一緒だったから色々話してたんだけど、

陽太くんが不思議な人だって言ってて」

「不思議?」

「不思議というか、安心するというか」

「あー、確かに昨日言われた」

昨日も同じように夜、食堂にいたらナツも来て話してた。

その時に言われたな。

「なんかね、言ってたことの意味がわかった気がする」

「ふーん?」

俺だけがわかってない感じがちょっとムッとする。

「陽太くんはそのままでいいってことだよ」

「ふーん?」

ちょっとスネると優希くんは苦笑した。

「ごめんごめん、再開しよっか」

「そーだな」

それから二人で練習をしていたら21時を過ぎていたので部屋に戻ることにした。


部屋に戻って携帯を開くと家族からメッセージが入ってた。

【陽太、生きてるかー?】

【お兄ちゃん、2日目お疲れ!】

【夜更かししないで寝なさいね】

俺はクスッと笑って返信をする。

父さんだけは連絡がない。

「やっぱり反対してんだろなー」

一応了承もらったから今いるけど、本心は嫌なんだろう。

自分がその業界にいるからどれだけ大変かわかってるからこそ。

俺も1回目の人生で人気で安定の業界だったけど、残業も休日出勤も多かった。

もし、あのまま結婚して子供ができたらあの業界だけはやめとけって言うだろう。

『後悔はしたくないだけだよ』

「…そういや、ナツと初めて話した時も同じこと言ってたな、俺」

そんなに1回目の人生後悔だらけだったか?

そう思うけど、そんなことはない。

それなりに楽しかった。

「…でもそう言うってことは、どこか後悔してたんだろうなー」

clear skyやRuneのライブに行って、ああいう人生送ってみたかったとは確かに思った。

それを掴みかけてる今、最後のチャンスだ。

これでダメだったら約束通り、芸能界関係には就職できない。

「…よし」

明日、また早起きして自主練をしようと思って電気を消した。


その日は夢を見た。

『やべー!!めっちゃかっこいい!!』

1度目の人生で初めてclear skyのライブに行った後。

当時の彼女がチケットを当てたので一緒についてった。

そのライブで一気にハマり、ファンクラブまで入った。

Runeは高校生の頃からファンクラブに入っていたから、2つのグループを追っかけることに。

仕事は激務だったけど、その2つのグループの番組や曲、ライブで乗り越えられてた。

『俺もメンバーだったらどうだったんだろ』

ライブDVDを観ながら、呟く。


そこで目が覚めた。

カーテンの隙間から朝日が入っている。

「朝…」

ベッドから出てカーテンを開ける。

今日も晴天。

「…メンバーになるぞ」

よし、と気合いを入れて着替えて自主練に向かった。


前にみたいに後悔はしない!

実は話していたナツとゆう。

気が合うのですぐに打ち解けたそうです。


ちなみに合宿中の就寝時間は21時です。

と言っても各部屋に戻っていたら部屋では起きてて大丈夫というゆるい決まりがあります(今更)。


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