97曲目 ツアー待機期間の息抜き
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
B面シリーズは不定期です。
無事に周年ライブの4公演が終わった。
ここからはトラの高校入学までライブは待機期間。
「ねーねー、パピーSNS見た?」
「…見たよ」
「何怒ってんの?」
ムスッとして答えるとナツが呆れたように言う。
今日は久しぶりの全員オフ。
スー、トラ、楓は学校だけど俺、ゆうは休み、ナツは午前だけ授業だったから午後から3人で遊ぶことに。
「だって、あれは俺をイジってるじゃん」
「違うでしょ」
ライブが終わった直後からSNSでは【clear skyのライブで「惚れ直す覚悟できてるか」と聞かれる】と飛び交っていた。
「もうネタになってんじゃん」
「え?俺は好きだし、ずっと使いたいって思ってるけど」
「俺も」
ゆうとナツが真顔で言う。
「えー?」
「それに!!俺たちを集めたパピーが言うからいいんだよ!!」
「それなー!俺たちがそうしたい!!」
ナツとゆうが騒ぎ出す、
「わかったわかった!春からも言うから!」
「「やったー♪」」
喜ぶ2人。いつもは大人な冷静な態度をしてるのに3人だと弟感が強くなる。
それが可愛い。
「ほら、着いたから」
俺がハンドルを切ると2人は嬉しそうに窓の外を見る。
今日はレンタカーを借りてドライブ。
夢のような遊園地のサブエリアで遊んで夜またドライブしようってことになった。
「「ありがとー!!」」
「ほーい」
駐車場に車を停めて車を降りる。
「「わー!!」」
「久しぶりだなー」
テンションが高い2人の後ろを歩く。
それを写真に撮ってメッセージグループに送る。
【はしゃぐ双子】
するとすぐに既読。そしてテレビ電話。
「あれ?授業【何それー!!!ずるいするいずるい!!!】
周りの騒音でスーの声がかき消されてるのがありがたい。
「お前、授業はどうしたんだよ」
【今終わった!!何これ!!】
「休みだから」
【なんで3人だけで行ってるのさー!!!】
「なんでって休みだから」
同じことを言うとナツとゆうが戻ってきた。
「どうしたの?」
「スー、授業終わったのか?」
携帯をのぞみ込むナツとゆう。
【終わって移動教室!!兄組だけでずるい!!】
「俺たちだって遊びたいしー」
【俺たちもだもん!!】
ゆうとスーのやりとりを見てたらトラも入ってきた。
【ずるー!!!】
トラが怒ってるし、今度は楓も入ってきた。
【なんで置いてったの?】
「静かに怒ってるパターン」
「一番怖いやつ」
ゆうとナツがスンッとなる。
俺は思わず笑う。
「大丈夫だよ。俺たち、サブエリアのレストランに行きたくて来ただけだから」
「そーそー。メインには入らないから」
「みんなを置いていくわけないだろ」
俺たちがそう言うと画面の向こうはちょっとホッとした顔。
【でもいいなー。俺たちも合流したーい】
「トラは勉強しろ」
【なっちゃん正論やめて!】
ナツが真顔で言うとトラが耳を塞ぐ。
「じゃあさ、仕事納めの日にパピードライブみんなで行こうぜ」
ゆうが言うとみんな嬉しそう。
「30だっけ?」
「そー。昼終わりでしょ?」
「いいね、またドライブしようよ」
ゆうとナツが楽しそうにする。
【【【する!!】】】
「あー、わかった。レンタカー予約しとく」
そう言うとみんな喜んでくれた。
「じゃ、学生組は残りの授業を頑張るように。俺たちはこれから遅めのランチするから」
俺が言うとみんな【はーい】と返事をして通話を切った。
「あいつら、学校で通話してくると思わなかった」
「パピー甘いな。俺たちも同じことしてたと思う」
「確かにな」
それを聞いて俺はふと思う。
「俺、めちゃくちゃメンバーに愛されてる?」
「今更?」
「え、マジで言ってる?」
ナツとゆうの真顔に俺は頷く。
「自覚ないのヤバい」
「パピーを中心に俺たちいるのにね」
そんなの知るわけなだろうが、と思いつつ恥ずかしくなってそっぽをむいた。
本当に恥ずかしいと反応できなくなるのは2回目の人生も同じらしい。
兄組のオフは仲良くドライブ。
ランチの様子を送ってまた次の休み時間に弟組から電話がくるのでした。
後日、弟組から話を聞いたボスはデータをもらってSNSに載せるのでした。
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