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10曲目 山場1つ目がやってきた

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。

また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。

両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!


毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)

次の日の朝。

自然と目が覚めて時計を見ると5時。

「5時って…ま、22時に寝ればそうなるか」

いつもは24時ぐらいに寝て6時に起きるからいつも通りと言ったらいつも通りだ。

カーテンを開けて背伸びをする。

「いー天気だなー」

ぐぐーっと伸ばして一息つく。

水を飲んで着替えて外に出る。

軽くストレッチをして体を温めてると、トラが出てきた。

「あ、陽太くんおはよー」

「おはよ。早いな、トラ」

「いつもこんぐらい。走ってるから」

「えらい」

せっかくだからトラと軽くランニンングして昨日の復習を始めた。

それから1時間。

朝シャワー浴びるのがOKだったのを思い出してシャワーを浴びて

朝食を食べに食堂へ。

食堂には昨日と同じ場所でみんな食べてた。

「おはよー」

「おはよ!」

「おはようございます!」

スーと楓くんが元気に返事。

癒されるなーと思いつつご飯を食べた。


「みんな集まったかな。じゃあ、これからのスケジュールを発表します」

練習室に移動して藤井さんから今日のスケジュールを発表される。

8:30から最終調整を各グループが行い、11:00に発表が行われる。

「じゃあ、練習開始!」

各グループが分かれる。

俺たちも集まって昨日の復習から始める。

しばらくしてフォーメーションをしながら練習する。

「んー、なんかさー」

スーが汗を拭きながら呟く。

「なんか、インパクトが無いというか…」

「インパクト?」

俺が聞くとスーは考え込む。

「俺は習ったことみんなできてると思うけど…」

「そのままできても差がないじゃん。

せっかくならもうちょっと差をつけたいなーって」

考え込むスーに楓くんがカウントをしながら練習している。

その時、最後決め手のようにウィンクした。

「楓くん、かっこいー」

「え、見てました?」

「うん。ザ・アイドル!って感じにウィンクしてた」

「恥ずかしい!」

俺に抱きつく楓くん。

クスクス笑って頭を撫でると、隣から「それだ!!」と叫び声。

「スー、声がでかい」

「ごめん!んで楓!ナイスだ!」

「へ?」

みんなを集めて何かを伝えるスー。

俺たちはハテナを浮かべた。


===

「じゃ、Cグループ」

俺が次のグループを呼ぶ。

次は岡本が気になってるメンバーが多い。

「岡本、気になるグループなんじゃないか?」

「まぁ」

さすがに慣れてきたのか反応が薄い。

「お願いします!」

スタンバイするメンバーを見て俺はメンバー表を見る。

俺が気になってるのはピリピリを楽しんでいる坂田翠、

始まるまではオドオドしてるのに始まると別人になる手塚楓。

そして岡本も気にしてる上田陽太。

今回の合宿で感じてることが確信になるのを期待している。

「じゃ、音お願いします」

俺がスタッフさんに声をかける。

するとカウントが始まった。

カンカンカンッと音が鳴ると上田以外のメンバーがしゃがんだ。

そんな指示はしていない。彼らのアレンジだろう。

【let's go】

今回の課題曲の歌い出しに合わせて上田はウィンクと口パクをした。

そのあとすぐ、全員立ち上がって踊り出す。

踊り、フォーメーションは指定通りだが、前の2組と違うところがある。

「楽しそうに踊ってますね」

岡本が呟く。

「そうだな」

覚えるのも必死、それを間違えずに踊るのも必死。

だから笑顔が消えがちだ。

でもこのグループは全員笑顔。

特に楽しそうなのは坂田と塚田。

やっぱり二人は度胸が違う。

課題の曲が終わって俺が声をかける。

「はい、ありがとうございました。一つ聞いてもいいですか?」

「はい」

「最初のアレンジは誰が言い出した?」

メンバーが坂田を見る。坂田はおそるおそる手をあげる。

「僕です」

「なんで入れたんですか?」

「せっかくやるなら個性を出したかったからです。

でもダンスに詳しい訳でもないので、変えられるなら最初か最後だなって思って」

「なるほど。上田くんを選んだ理由は?」

「僕たちの中で一番背が高いのと、サラッとこなしてくれるので」

「なるほどね」

チラッと上田を見るとちょっと怯えたような顔。

「ちなみに、みんな楽しそうに踊ってたけど、余裕だったのかな?」

「いえ、それは違います」

上田が通る声で否定する。

「俺が言ったんです。きつくても笑顔で楽しく踊ろうって」

「それはなぜ?」

聞くと真っ直ぐな強い目で答える。

「緊張しすぎて思うようにパフォーマンスできなくなるよりも、少しでもリラックスしてみんな全力に出せるようにって思ったからです」

「そっか。わかりました」

俺が頷くと上田は少し肩の力が抜けたのがわかった。

「じゃあ次ー」

次の準備を待っている間に俺はメモをする。

===


全てのグループの発表が終わって昼を食べる為に食堂に移動。

「あー…やっちまったかなぁ」

俺が呟くとポンッと肩に重みを感じた。

「大丈夫だと思うよ」

「ナツ」

「次は陽太くんと同じグループになるといいなー」

ナツが楽しそうに言うのを見て俺も小さく笑った。


1個目の山場!この結果はどうなるのやら!

合宿1個目の課題発表の様子です。

課題曲は元気系な曲をイメージです。

陽太くんが選ばれたのは実はウィンクが一番うまかったのも理由だったりしなかったり。


====

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していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

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