1曲目 どうやら巻き戻ったらしい
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されているので、ご了承ください。
また、「 過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する」にちょっとだけリンクしてます。
両方読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います!
毎週土曜日のAM8:00ごろ更新です。(遅れることもあると思います)
上田陽太35歳。
働き方について話題になるこのご時世にブラック企業に働くサラリーマン。
でも自分ではそれが当たり前すぎて気づかないというパターンのタイプです。
「はー、疲れた」
今日も今日とて終電で帰り、近くのコンビニで買ったビールを飲んで、シャワーを浴びてベットに入った。
そう、そこまでは記憶にあるんだ。
次に目を覚ましたら実家の自分の部屋だった。
「…は?」
訳がわからずに姿見の前に行くと高校時代の自分。
「…おう、これは漫画にあるパターンじゃないか」
教科書やカレンダーを見たら15歳に戻っていた。
…15歳に戻っていた?高一の春?
「…おおう???」
とりあえず、15歳の頃を思い出すことから始めようか。
15歳に戻って数日。
自分の適応能力に驚きつつ、第二の青春を楽しむことにした。
それにしても、こういうのって主人公が事故とかで過去に戻るけど、俺寝てただけなんだけどな…過労死?
ありえるな…。
なんて考えてたらT Vでオーディション企画が発表された。
【この番組で新しいアイドルグループを作ります!!】
「あー…これか」
アイスを食べながら思い出す。
この番組で5人男性アイドルグループができた。
番組でできたアイドルだからと思っていた世間だったが、俺はめちゃくちゃ応援してファンクラブも入ったぐらい。
数年後には大人気グループになった。
それがclear skyだ。
clear sky=快晴、周りを晴れで明るく照らして笑顔を与えれるように、と願いが込められたグループだ。
1回目の人生、同時期にRuneと言うグループが一番人気だったが、負けず劣らずだった。
どっちのライブも行ったが、めちゃくちゃカッコいい。
4人、5人で日本中を夢中にさせるし、ライブでペンライトの海の中で歌うのが気持ちよさそうだな、といつも羨ましかった。
「…これ、俺も応募できるよな?」
応募資格は小学生〜高校生。
もしもメンバーだったら、と何億回妄想しただろう。
それを今なら現実にできるかもしれない。
そう思った次の日、履歴書を買ってきていた。
「陽太ー、じゃーなー」
「おー」
友達と別れて家に帰る。
「ただいまー」
「おかえり」
部屋で制服から部屋着に着替えてリビングに行くといい匂い。
「うまそー。ハンバーグ?」
「そうよー。チーズもちゃんと入ってるから。手洗いうがいしてきなさい」
「ほーい」
手洗いうがいをしてリビングに戻ると俺宛の封筒を見つけた。
「?なんだ?」
ピリピリ封筒の頭を破って中身を見る。
そこには【一次オーディションのお知らせ】の文字。
「………かーーぁーーーーーさーーーーーん!!!事件だーーーーーーーーー!!!!」
俺は母さんがいるキッチンに駆け込んだ。
まさかの書類選考が通った!
この日から我が家は大混乱だった。
2回目の人生はちょっと違うかも?
新作始めました!
こういう人いたら面白いよね、から始めてるので、「は?」って思うことがあっても広い心でお許しくださいm(_ _)m
本作は割とコメディーになる予定です!
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