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浅慮
フリディアの輝く宝飾品に彩られた靴は
闇色の泥で覆われていた
あの三日月城のように
マドセアも泥沼に呑まれてしまう
次の手は?誰に付く?どう切り抜ける?
一点を見つめるフリディア
泥が乾き一片が音もなく剥がれ落ちた。
スラムと化したかつての城下町
王国民は貧しさに喘ぎ
フリディアの息の掛かった
レジスタンスが密かに物資の
調達や供給を行っているが十分では無い。
フリディアが次の一手を考えあぐね
歯噛みする様子を尻目に
リザーノが欠伸を噛み殺す。
踵を返し歩き出すフリディア
重い足取りが徐々に早くなる。
「宝物庫何て無駄ですよ?
悪魔の置いた地獄の門番に
イチコロにされてしまいます」
両手を上げて軽口を叩くリザーノを
振り切り走り出すフリディア
「浅慮ですね~」
ぼやくリザーノ




