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音もなく

店から徒歩0秒の凛の住む家は

森と化した垣根に覆われ

どこから入って良いか分からない。


小松が戸惑っていると

「よいしょっと」

凛が垣根の間に消えた。


「小松さん、こっちこっち」

生い茂る葉の間から

手招きする凛の手。


「えっえっ此処から入るの?

入れるのコレ?んぐぐっ」

小松か丸い身体をよじって

垣根の間に入り込む。


ガサッと垣根を抜けると

玄関の前に出た。


凛が頭に付いた葉っぱを

払っているとビリビリっと

小松も出てきた。


「凛ちゃん前掛けが木に引っ掛かって

破けたよ!?」

八百丸の文字の部分が裂けている。


庭木が茂ってジャングルと化して

いるので全容は掴めないが

その辺のアパートよりは

大きな木造の家。


壁には苔も生えており

古ぼけた玄関ドアの塗装は

剥げている。


小松が辺りを見回して

目線をドアに戻すと

いつの間にかドアが開いていた。


風もないのにキイィと

錆びた金属音がして揺れるドア。


「りり凛ちゃん、

ドア勝手に開いてない?」

ギギギッと首を動かし

顔を向ける小松。


「う~ん、オートロック?

と言うか自動ドア?」

気にせず中へ入る凛。


「違うよね?

ね、凛ちゃん!?」

凛の後を追って中へ入る小松。

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