表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/73

ノロノロ

見渡す限り闇色の沼に飲まれた

三日月城跡地に降り立つ影。


水面下からゆらりと

ドラゴンナメクジが近付き

触覚を現すや否や

消化液を吹き付ける。


影の手が一瞬揺れると

無数の札がドラゴンナメクジに

貼り付き岩より大きな躯体が

瞬時に萎み消え去った。


「ふん退け」


中性的な見た目からは

予想外な低さの男の声が

闇沼に響く。


男が指を組み念じると

闇沼の水面がさざめき

人形に盛り上がる。


抵抗したかに見えた

人形は男の念によって

闇沼から引き摺り出された。


「ふん情けない」


男は吐き捨てるように言うと

侮るように視線を送る。


人形がパッツン前髪を

掻き分けて怨みを込めた

視線を男に向ける。


「貴様人間風情が

誰に向かって口を利いてるっ・・」


「情けないから

情けないと言った迄

この世界最恐のネクロマンサーが

聞いて呆れる」


男の言葉にギリギリと

苛立ち影を放とうとするフェキリオ。


「ふんこの菱トウヤに

そんなものは効かん

あの方の御達しで

お前を再び引き出した」


その言葉にフェキリオの

目が揺らいだ。


着いてこいとばかりに

踵を返すトウヤの後ろから

嫌そうにノロノロ歩くフェキリオ。


前髪の泥を弾くふりをして

闇沼の底に沈んでいた

ゾイアスを引きずり出し

道連れにするフェキリオ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ