表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/73

待ってあげる

「ばあちゃん。」


頭にかぼちゃを二つ乗せた玉が

凛と共に部屋へ入って来た。


「大ちゃんっ

皆さんに鉄かぼちゃ料理を

振る舞って差し上げなさいっ。」


玉がピョコピョコ跳ねて

後ろで凛が真似をする。


「え~ごぼう料理いっぱい

作ったじゃない。

あ、そうそう此方の方が・・あれ?」


小松ちゃんが紹介しようと

振り向くとガラリアは忽然と

姿を消していた。


ちょっとごめん!と玉と凛の間を抜けて

廊下を見渡すが居ない。


「あれれ?不思議だな。」


小松ちゃんがう~んと唸っていると

玉と凛がテレビを見てキャッキャ言ってる。


「懐かしいの~

子供の頃にやっていたんじゃ。

大ちゃん、再放送?」


見ると時代劇調のお笑い番組で

『ご存知!お笑い奉行』とある。


「玉おばあちゃん知ってるの?」


玉は凛の膝にチョコンと座ると

凛を見上げた。


「これな、主役のなめ茸吾朗ちゅってな、

大見得を切った後、許してなめ茸

ごめん茸って土下座するのよ

子供の頃流行った~。」


『許してなめ茸ごめん茸~』

テレビから聞こえる声にドッと受けて

真似をする玉と凛。


「そうそう大ちゃんっ

かぼちゃプリンも忘れずにね、

美味しいからね。」


玉の言葉に渋い顔をする小松ちゃん。


「ええ~このかぼちゃ

めちゃめちゃ硬いんだよ。

共同の台所は道具も材料も揃ってるけど

薄暗いし怖いんだよ。」


ぶつぶつぼやく小松ちゃん。


「大ちゃんっ」


かーっと見得を切る玉。


「も~分かったよ

おっかないな~ばあちゃんは。」


小松ちゃんは鉄かぼちゃを抱えて

台所へ向かう。


「かぼちゃプリンって何なの?

食べてみたいわ。」


廊下を歩いていると

ガラリアが話し掛けて来た。


「うわっガラリアさん

何処に居たの?

かぼちゃプリン、カラメルたっぷりで

作るから待っててね。」


仕方がないわね

待ってあげるから感謝するのよ?

と小松ちゃんに付いて行くガラリア。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ