感謝
「はい、此で大丈夫。
いやぁ腰を抜かしちゃって
情けないところを見られちゃったな。」
小松ちゃんはガラリアの爪先を
揉んだ薬草で包むと苦笑した。
「全くよ。
あなた何て悪意の影の腹の足し
にもならないわね。」
ふんっとそっぽを向くガラリア。
「でも良いの?知ってる人何でしょう。
帰ったら怒られるんじゃ・・」
小松ちゃんが心配して言うと
ガラリアは炬燵に潜り込んだ。
「あんなの知らないわ。
別に帰る所も無いし
仕方がないから居てあげても良いのよ?
感謝することね。」
吐き捨てるようにガラリアが言う。
「う~ん困ったな。
凛ちゃんにお願いして
マダムに部屋を割り当てて
貰おうかな・・先ずは掃除かな。」
小松ちゃんは、よっ!と
立ち上がるとハタキを手に
パタパタと埃を落としだした。
「ガラリアさん!?」
ガラリアがニャッニャッと
ハタキを掴もうとしている。
「何て動きなのっ。」
目をキラキラさせて夢中で
ハタキの端を掴もうとするガラリア。
「ガラリアさん、掃除にならないよ。」
困った小松ちゃんは
ハタキをパタパタしながら
ブラウン管のテレビを弄ってみた。
「えっテレビ映った!
ガラリアさん、テレビだよテレビ。」
ガラリアの気をテレビに反らそうと
する小松ちゃんがハタキで釣る。
テレビばザーザーと砂嵐が映った後
白黒の映像が流れ出した。
「大ちゃんっ」
不意に部屋のドアがバンッと開いて
玉が入った来た。




