バリバリッ
「お、ちゃんと家具がある。
炬燵迄あって有難いなぁ。
ばあちゃん凛ちゃんの事が気に入って
全然戻って来ないなぁ。」
小松ちゃんに割り当てられた部屋には
炬燵がありレトロな茶箪笥や
ブラウン管のテレビに片隅には
ハタキも立て掛けてあった。
「・・この部屋を使おうとしてた
人って何年くらい前の人なのかな。」
やはり薄暗い部屋にぶるりっと
寒気を感じた小松ちゃんは
炬燵に入る。
「良かった、ちゃんと温かいや。
って・・うわぁっ!」
炬燵にはガラリアが居た。
「あれれ居なくなったかと
思ってた、手は大丈夫?」
尋ねる小松ちゃんを
ジロッと見るガラリア。
「ガラリア・ニャムヒーよ。
悪魔軍の幹部で本来あんたの
様な冴えない男が気安く
話し掛けられる立場に無いわけ。」
フンッ!と言い放つガラリア
だったが小松ちゃんは
やっぱり長い間使って無いから
部屋の埃が気になるなぁ
と余り聞いていなかった。
よっ!と立ち上がると
ハタキを手に取りパタパタと振るう。
「えーと、ガラリアさん?」
ガラリアがニャッニャッ!
っとハタキに向かって猫パンチしている。
「な、何て男なの
この私を手玉に取るだなんてっ。」
ニャッとハタキを目線で追うガラリア。
「あ、俺は小松大って言います。
やっぱり手が痛そうだなぁ
ちょっと待っててね。」
そう言うと小松ちゃんは
外へ怪我に効きそうな草を
取りに行った。
「あったあった。」
小松ちゃんが岩の間の草を
摘んでいると背後に
ゾイアスが現れた。
「弱そうな男だな。
コイツだけでも始末しておくか。」
ゾイアスが拳を振り上げると
目の前に気配無くガラリアが居た。
「ガ、ガラリア様っ
御無事でしたかっ・・」
ゾイアスをバリバリッ!
と引っ掻くガラリア。
「ウギャアッ」
ゾイアスが怯んだ隙に腰を抜かしている
小松の襟首を掴み家の中に入るガラリア。




