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懐く猫

一体何が起きているのか

ガラリアは混乱していた。


フェキリオが出した影兵は十体も居たし

アイツらは生命を持たないから

攻撃何か効かないハズなのに

あの怖い黒い奴は何なの?

何であんなの操ってるの?

ネクロマンサーなのあの女。


ガラリアは鉄かぼちゃで

痛めた爪を押さえる。


あのバカみたいに堅い野菜は何なの?

何で小柄な老婆があんなに強いの?

この世界はあの御方が掌握したんじゃ

なかったの?


「ばあちゃん!

ごぼうの唐揚げ味見してよ。

ってアレ?居ないや。」


不意にガラリアの前に男が出て来た。


小松ちゃんは玉に言われた通りに

ごぼう料理を拵えていた。

小皿にカラリと上がったごぼうの唐揚げ。

玉を呼びに来たら

目の前に赤毛の派手な格好の女の人が居て

押さえた爪先から血が滲んでいる。


「あれっその手どうしたの?

怪我したの?」


ちょっと待ってねと小松ちゃんは

小皿を岩の上に置き

キョロキョロすると

あったあったと草を摘んだ。


「これね、この草ね。

血止めになるからね。」


小松ちゃんはガラリアの手を

揉んだ柔らかな草で包んだ。


何なのこの冴えない男は

この私に気安く触れる何て

こんな奴手玉に取ってやるわ。


ガラリアはそう思って口を開いたが

次の瞬間自分でも思ってもいなかった

声が出た。


「うわああ~ん」


突然大声で泣き始めたガラリアに

びっくりする小松ちゃん。


ガラリアは怖かったのだ全く歯が立たなくて

黒い奴に消されると思った。


「どうしたの?大丈夫?

お腹空いたの?」


小松ちゃんは食べる?と

ごぼうの唐揚げをガラリアにあげると

ガラリアは泣きながら

モグモグ食べた。


衣がカリカリで出汁を含ませた

ごぼうがジュワッと旨い。


「もう1つ食べる?」


ガラリアは泣きながら頷いた。


小松ちゃんはガラリアを

落ち着かせる為に背中を撫でる。


「良かったらごぼうの唐揚げは

ここに置いて行くからね。

じゃあね気を付けてね。」


小松ちゃんが家の中に戻ろうとすると

ガラリアがぐいぐい押し入って来る。


「えっちょっと!」


戸惑う小松ちゃんに

きゃあ離して何するのとか

勝手に言いながら着いていくガラリア。

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