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干渉
凛は考えていた。
「さてこれは夢なのかそうじゃないのか」
目を開けると部屋の中で
変わった様子も無い。
夢の中だと認知も歪むので
記憶や出来事が違う。
現実なら分かるだろうし
迷う時点で夢なだと思う。
窓の外を見る凛。
「ハイ夢でした」
風景が動いている。
岩山だろうか?雪が残っていて
石造りの建物が点在している。
「うわっ」
声をあげてしゃがむ凛。
窓の近くを恐竜のような
生物が歩いてる。
此方を見ると瞳孔が縦に細くなるが
見えてはいないようだ。
「リアル~凄いなー
何か映画でも観たっけ?
月曜ロードショーかな。」
カバよりは一回り大きいかなと
両腕を広げて比べる凛。
ピーッっと笛のような音がして
カバのような生物はバッタの様に
ピョンピョン音の方へ飛んで行く。
「意外な動き」
窓にへばりついて興味深く見る凛。
音がした方へ風景が動く。
「あっアイツだ」
岩山が切り開かれた場所に
金髪の男が居て後ろ手に
縛られている。
身なりの良い男に足蹴にされ
地面に顔を付けている。
立ち上がろうとすると
何人かに組み敷かれた。
「あの女の人もいる。
うわっ笑ってる怖っ」
身なりの良い男に寄り添い
嘲笑する女。
カバ竜を呼び寄せると
金髪の男を指差し
襲わせようとしている。
「ふざけんな!」
凛は思わず手にした何かを
ぶん投げてしまった。




