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はるか昔、世界に災厄が襲い掛かった。当時の人々は国家間でいがみ合っていたため協力することができず、強大な力を持つ災厄に対してなす術もなく破壊の一途をたどった。そんな時一人の青年がこの地へ降り立った。その青年は強大な力を持ち、人々をまとめ上げ、厄災を引き起こす魔物たちを見事退けた。厄災の元凶は消え、『災厄のモンスター』と言われた5体のモンスターも姿をくらませた。人々はその青年の偉業をたたえ『勇者』と呼んだ。しかし、青年は戦いが終わり人々の暮らしを改善させた後、どこともなく行方をくらまし、その最後を見た者はいないという。
それから約千年の月日がたった。その間世界は平和で千年前の厄災もおとぎ話と化していた…