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1度終わったこの世界で…  作者: star of K
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日々は突然変わる

ーいつの日か誰かが言っていたらしい、地球は滅びるかもしれないと。でも、それが魔王のせいによるものなんて、誰も思わなかったようだ。…それが今から100年くらい前。

でも、そんな世界にも立ち上がる者がいた。たった5人、その僅かな5人は立ち上がり、協力し等々魔王を討伐するに至った。そして、彼らによって地球は再び再生した。

100年かかったが人口は増え、機械や電気、ガス等もちゃんとするようになり最早君らが今しているような暮らしと何ら変わりない生活になっているそうだ。これは…そんな100年後の世界に暮らす僕の話。




旧日本 新宿 現コーラン共和国 ルームー

………


「ここで速報です。先程午後5時頃、俳優のイム氏と女優のサラ氏が結婚を発表されました。魔族と人間で結婚をされるのはまだ事例が少なく、この婚姻は2つの種族にとって吉報となりました。繰り返します…」


ラジオから聞こえるニュースに僕は耳を傾けた。めでたいことだが、態々ニュースにする必要があるのかとは思ったが。

僕はヴェスペ、ペットショップに勤めてる25歳だ。

君たちは…恐らく100年前の世界から未来を見に来ているのだろうか。が、君達の思うような未来ではないだろう。

でも態々見に来てくれている…だから僕が君達の暮らす世界との違いを言いながら案内してあげるよ。

まず、この世界では国の名前が変わった。それも全ての国で。

これには意図があるようで、滅び去った過去を見るより新しい未来を見据えるために尽くそうということらしい。

更には名前が変わった世界全ての言語が新たな言語 羅紋語で統一されることとなった。これは地球を救った5人の意思疎通が言葉によるもので難しくなったことが関係あるらしく、どこに住んでいても助け合えるように…らしい。

え?僕のことを知りたい?不思議だね、誰も僕のことはあまり知りたがらないからさ。

僕の名前とかはさっき言った通り。そうだ、僕は全盲だ。

とは言っても生まれつき全盲という訳ではなく13歳の頃にとあることが原因でこうなった。

…今はそこは関係ないから置いておくとしよう。 両親は、幼い頃に事故で他界した。そこも関係ないか…

さて、僕のことは一旦ここまで。また、この世界のことについてだ。

先程少しラジオで触れてたが、この世界には人間以外に魔族が暮らしている。

まぁ想像通り100年前の世界を侵略した種族だ。けど、中には人に友好的な種族もいてそう言った種族はペットとしてだったり人のように暮らしていたりする。

でも100年経っても魔族と人間の確執はまだ残っている。

さて、今必要なことは説明したかな。君達は別のところに行くんだろう?

…え?僕の物語を見に来ただって?はははっ、君達は本当に変わっている。

僕のやる事成すこと見てもつまらないよ?それも、この世界がもう一度魔族に侵略されて僕が勇者として冒険に出ない限りはね。けどそんなこと有り得ないから。

ふぁーあ、んー…おかしいなまだ夜の7時だと言うのにもう眠く…zzzzz…



…僕は妙な音と匂いで目が覚めた。

何が起きているんだ?僕は寝惚けたままその音のする所を触った…熱いッ!!これは火だ!まさか…火事!?まずい、急いで脱出しなければ。ストーブをつけたままだったか!?

このことで一気に目が覚めた僕は最低限のものだけを持って急いで部屋から脱出した。

その後僕が別の異変に気がつくのにそこまで時間は必要なかった。

なんと…僕の住むマンション全体が燃えているようだったからだ。しかも不思議なことに誰も避難している様子はない。一体何が起きたんだっ…!

くっ、火の周りが早い!他の住人は心配だがもう既に避難したあとかもしれない。僕はそう思い階段から急いで避難した。

幸い3階という低階層だった為、素早くマンションの外に出られた。

っ、出たら出たでなんの匂いだこれは!?はっ、血の匂いか!!火の香りに混じって血の匂いがする!本当に何が起きているんだ!まさか…嘘から出た真とでも言いたいのか!嘘だ!こんなの嘘だ!僕の生まれ故郷は…母さんと父さんとの思い出の町は、消えるのか!?

すると、後ろから''ケーヒャヒャヒャヒャッ!!''という笑い声が聞こえた。何だこの声は!?…その声の主は続けた


「ケケッ、まだ生き残りがいたか。人間は1人残らず殲滅しろって話だ!やっちまうぞ!」

「ケーヒャヒャヒャヒャ!!」


くっ…声の数的に2人か。くそっ、こんなところで死ぬのか!?嫌だ、生きるんだ。父さんと母さんの分まで僕は…僕は!!


「うぉおおおお!!!」

「ぐぎゃあっ!?」

「アニキ!?」


咄嗟に僕は熱を帯びた金属製の白杖で相手に攻撃した。意外と効くものだ


「よくもやったな!!人間!!」


音を頼りに僕は身を守った。しかし、こんなことがいつまで続くのか…相手が何かも分からないのにこのままだと。

すると、誰かの女性の声が聞こえた


「テストプログラム実行します」

「!?なんだお前はァ!」

「戦闘演習、対象はゴブリン2体及び人間1体。ご命令をお願いします」


ゴブリン2体?そうか、まだ完全に倒しきれてないのか。しかもバトルロボか!これは都合がいい…製作者は分からないが!!


「命令だって!ええっと…」

「バトルロボに命令する!ゴブリンを倒すんだ」

「…承りました。戦闘を始めます」

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