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柿崎零華のコント新作集  作者: 柿崎零華
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episode8~面接~

episode8「面接」

とある会社の面接オフィスに、営業部長と人事部長の二人の重役社員がいた。


営業「よし、次呼びましょうか」


人事「そうだね、よろしく」


営業部長が大きめな声で


営業「次の方どうぞ」


すると、一見普通の若い男性が入ってきた。


営業「どうぞお座りください」


営業部長に促さられ、男性は椅子に座る。


営業「えぇでは、面接を始めさせていただきます」


3人「よろしくお願いします」


営業「まず、あなたの名前を教えてください」


男性が明るく


男性「はい、名前は駒田筆ペン太郎です」


営業「ん?。今なんて?」


男性は困った顔をし


男性「だから、駒田筆ペン太郎です」


営業「えっと、あっ筆って書いてペンなのね」


男性は笑顔に戻り


男性「はいそうです」


人事「では次に、この会社を志望した理由をお聞かせください」


男性「はい、適当に選びました」


2人「は?」


まさかの返事だった。20年面接官をやってきて、初めての言葉だった。


人事「え?、て、適当?」


男性「はい、あの隣のマンションが俺ん家なんで」


二人は驚きの表情をし


営業「え?、隣が君の家なの?」


男性「はい、だから適当に探して、そしたら隣の会社が応募してて、チャンスだって思って応募したって感じ」


急にチャラくなる男性。二人は戸惑いながら


営業「えっと、前の会社は運送会社らしいけど、なんで辞めたの?」


男性が足を組み


男性「えっと、部長をぶっ飛ばしてクビになりました」


人事「ぶっ飛ばした?!なんでよ」


男性が煙草を吸い始め


男性「ダジャレばっかり言うんで、ムカつくからぶっ飛ばした」


男性が笑い始める。二人は煙草を吸っている彼を見て、戸惑いながら


人事「えっと、まず煙草を吸うのやめてくれないかな、面接中だよ」


男性「うっせぇなこの野郎!」


驚き怯える二人。


人事「えっとね、僕たちもダジャレ言いますからね」


男性「じゃあぶっ飛ばす」


営業「そのぶっ飛ばす発言やめなさいよ。それと煙草やめろ!」


少し強めに言うと、男性は舌打ちをし、キレながら営業部長を連れて行き、明らかに殴られる音が聞こえる。最後に営業部長の叫び声が聞こえ


人事「えっと、強制採用」


~終~

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