episode7~彼女の告白~
episode7「彼女の告白」
とある日、河川敷を歩いている二人の若い男女。男は明るいテンションで
男「はぁ、今日もいい天気で良かったね」
彼女「うん」
少し暗めに言う彼女。男は戸惑いながら
男「どうかしたの?、なんか元気ないけど」
すると、彼女が足を止める。
男「どうしたの?」
彼女「・・・」
男「言ってごらん?、話聞くよ」
重い口を開いた女。それは
彼女「あのね、私妊娠したの」
男「そうか、妊娠って、え?!」
男は目を仰天した。でも、上手くは喜べなかった。何故かというと
男「てか、俺たちやったっけ?」
彼女「ん?」
男「いや、こんな場所では言えないけど」
彼女は言葉の意味を察して
彼女「あぁ、してないよ」
男「は?」
それもそうだ、彼女とは性行為を一度もしなかった。それもまだ付き合って2日目で、今日会ったのが初めてだったからだ。男は動揺を隠せずにいたが、一旦冷静になり
男「えっと、じゃあ誰の子供?」
彼女「あっまなぶくん」
男「誰?!」
彼女「付き合っている人よ」
今の言葉は聞き捨てられず。
男「じゃあ俺は?」
彼女「ただの元カレ。てかいつまでついてくるの?、大事な話があるって言ってたけど、何?」
男は心臓を突かれた思いだった。だって、自分は彼女の元カレであり、でも忘れられず再び、よりを戻すために会ったのだ。しかし、まさか彼女に彼氏ができたのなんて、思わなかったからだ。
男「・・・」
彼女「それじゃあね」
男「いや待ってよ」
彼女はその場を後にする。彼女についていこうとする男。すると、彼女の足が止まり
彼女「あっそうだ」
男「何?」
彼女「またストーカーみたいなことされると嫌だから、警察呼んでおいたから」
男「は?」
すると、遠くからサイレンの音が聞こえてきて、警察官が男に迫り
警察官「えっと君、渋田幸次郎くん?」
男「はい」
警察官「ちょっと来てもらうかな」
男「ちょっと待ってください」
必死に連れて行こうとする警察官と抵抗する男。
男「じゃあ面白いことします」
警察官「なんだよ」
男「アリが可愛いね、略してエーシー」
警察官が男の頭を叩き、連れて行った。
男「俺一発ギャグ向いてないかも」
~終~