4.
設定を投下しつつ、管理人からのお知らせを表示する。毎日来る一日の挨拶は、いろいろなパターンがあり面白く欠かさず読むようにしていた。そのためにログインすると言っていた人もいたっけか……?
すると、一瞬のうちにアプリが動かなくなった。
最初はサーバーが固まってしまったのかと思い、再起動すれば何とかなるかと甘く見ていたが、携帯自体が機能しなくなっているようだった。そのうち画面に緑色の0と1が表示されていき、次第にだんだんと画面が光を放ち始め、意識が朦朧とし始める。
「ぅうん……」
いつの間に寝落ちしてしまったのだろうか?なんだか背中が痛く感じ、体が重い。ゆがむ視界に手を映すと、爪が長くいつもより細い指をしていた。正面に目をやると、そこには同じ状況の人間……いや、人外らしき者が数人転がっているのが分かり、その奥には木々や草花が広がっていた。
急いで立ち上がるが、体が重くふらついてしまった。体制を整え再びあたりを見回してみる。空はまるで宇宙の中のようにどこまでも暗闇が続いており、太陽のような明るい光が私たちを照らしていた。山や木々はあるで本物のようだが、家の近くではないことが確かだった。
一体ここは、どこなのだろうか?