2.
アプリを開くと、『管理人からの挨拶』という封筒が表示され白い手袋の指が、そこをタップするように促す。促された通りにタップすると封筒が開かれ中から手紙が取り出された。手紙に書かれた文字を読むとそこには、このアプリについての説明と規約同意の文字が表示されていた。
私は、何のためらいもなく規約同意にチェックを入れると、次へのボタンを押して進んでいった。
次こそ始まるかと期待したら、ユーザー名を決めないといけないらしい。後から変更できる便利な機能付きで、適当に「#目猫」と名付けた。これの意味は特にないが、変更できないのなら10分は考えただろうか。なり民はユーザー名に「落ち」や「in率低下」などと付けたし、現状を報告するのだそうで、ユーザー名の限度は10文字だから、少し変えても大丈夫そうだ。
アイコンやプロフィール設定は後からでも変更できるが、早まる気持ちを押しとどめて先に設定しようと考えた。アイコンが初期のままではつまらないだろうから。アイコンは着せ替えゲームの写真に、プロフィールにはちょっとした自己紹介と初心者であることや、好きなジャンルを記入した。
下準備を済ませたら、いよいよなり民としての活動が始まった。