五ノ怪 ガシャドクロと狐の妖魔
受付カウンター奥、入って右手側の応接間にその人は居た。
「おう!お前さんが鈴谷ってヤツか?」
「はい。初めまして、鈴谷火月夜と申します。あなたがギルドマスターですね?」
応接間のソファーに深く腰掛けるスキンヘッドの男。長年積み重ねられたであろう経験が、部屋の中に特別濃い雰囲気を作っていた。さっきの禿げ斧男ABCとは別格の、正に強者の風格である。
「やめろやめろ、堅苦しいの嫌いだ。お前さんの言った通り俺がこのギルドのマスター、『カイザー・オルネスト』だ。よろしくな、火月夜」
フレンドリーな人だな。いきなり名前で呼ばれるとは……こういう人柄だからこそギルドマスターが務まるんだろう。
では俺も乗ってみますか
「よろしくお願いします、カイザーさん」
「ハッハッハッ!名前で呼ばれたのは久しぶりだぜ!お前さん分かってるじゃねぇか」
ちょっと馴れ馴れしいかと思ったが、これくらいのノリでいいらしい。普通こんな図体目の前にしたら縮こまるだろうからなぁ……
さて、そろそろ本題が欲しいところだ
「それで俺が呼ばれた理由をお聞きしたいんですが」
「おー、そうだったな。すまんすまん……お前さん、Cランク冒険者に灸をすえてやったんだって?」
やっぱりその話か。マズったなぁ、酒場でやったのが失敗だった。あれもギルドの不利益になるんだろうか。うーん……除名はホントに勘弁してくれよ。
「はい、ちょっと絡まれまして……やっぱりマズかったですか?」
「いやいや、いいんだ。悪いのはあいつらだからな」
おや?この流れはお咎めなしになるのでは?……いや、まだ分からない。油断は出来ないぞ。してもしなくても、結果は同じだと思うが……
「俺が気にしてるのはそこじゃなくて……火月夜、お前は妖魔なのか?」
あぁ、そっち来ましたか……思いがけない変化球ですなぁ。そう言えばあの禿げ3人の内、誰かが「お前妖魔か!?」みたいなこと言ってたっけ。
あ、もしかして妖魔はギルド登録認めません、的な流れか!?
「……俺自身、妖魔ってものが何なのか分かりません。ですが、俺の思っているものと同じだと思いますよ」
「お前さんの思ってるものってのはなんだ?」
「俺の出身地では『妖怪』って言うですよ。妖魔という言葉はここに来て初めて聞きましたね」
「なるほどな……俺も妖怪ってのは初めて聞いたが、おそらく同じものだろうな。まあ、それは置いといて……」
何ぃ!?置いておくのか!?妖魔=ギルド登録禁止な流れじゃなかったの!?……じゃあ、俺なんで呼ばれたんだろう。……まさか、国に差し出してやるぜ!みたいな更に大事になるのか!?
ひやひやする俺をよそに、前かがみで顔を近づけるカイザーさん。……うぅ、顔が近いぃぃ……と思った瞬間に、その顔は満面の笑みに変わった。おおう!?
「俺はお前みたいなやつがいてくれて本当に嬉しい!妖魔って言うと色んな種族から嫌われる存在。そんな対妖魔感情を無視して街中堂々と歩くお前の姿に俺は心底感動した!」
「……えーっと、妖魔って嫌われてるんですか?」
「知らなかったのか?うーん、まあ不気味だからなぁ…………おっと、勘違いするなよ。俺はそんなクソつまらねぇ差別感情は持ってねぇ!」
不気味ってだけで嫌われてんのか……どこの世界でも差別はあるんだなぁ。くだらねぇ……
「ところでそこの2人も、その……妖魔なのか?」
カイザーさんは、俺の横に座る雪音と幸へ視線を向けて問いかけた。ああ、確かに人間にしか見えないよな。……幸は獣人と間違われそうだし。
「私も火月夜様と同じ妖魔です。雪女の雪音と申します。以後、お見知りおきを」
「猫又の幸……デス」
優雅に一礼する雪音と相変わらず恥かしそうに挨拶する幸。そんな2人に気圧された(?)のか、カイザーさんは大きく目を見開くが、すぐに大胆不敵な笑みに変わった。
「おお、雪女と猫又なら俺も知ってるぜ!いい子たちじゃねぇか!隅に置けんなぁ、火月夜!」
「恐れ入ります、カイザーさん」
俺の自慢の仲間だからね。この2人のおかげで毎日バラ色よ!………っと、けふんけふん………………あー、カイザーさんは雪女と猫又を知ってるのか。
日本とこの世界の妖怪文化は同じなのかもしれないな。これで妖魔=妖怪であることは確定したが、気になる事もできた。
「そこで、だ!お前さんたちに頼みたい事がある」
「……依頼ですか?」
この話の流れから推察するに、妖魔である俺達にしか出来ない事だろう。とは言え、さっき登録したばかりのFランク冒険者だ。出来ることなんてそうは無いだろう。……つまり、この依頼は経験より在り方に重点を置いたものであると予想できるが、はてそんなものあるのか?
首を傾げる俺にカイザーマスターは話を続けた。
「いや、依頼と少し違うんだが…………面倒を見て欲しい子が居るんだ……その、妖魔の子なんだがよ。良かったら同じパーティーに加えてやっちゃくれねぇか」
なるほど、そう来ましたか。バット構えた瞬間、後ろからボールが飛んでくるレベルの変化球ですわ。まあ途中で想像はついたけどさ。
「……詳しく聞かせて頂きたいのですが」
「おう、聞いてくれや。その子は――――」
~ギルドマスター、カイザー・オルネスト視点~
火月夜、雪音、幸がギルド登録をする2日前――――
「腹、減ったな」
不意にそんな言葉が漏れた。朝から何も口にせず気付いたら昼時。ギルドに出向いてから今までずっと書類に印を押すだけの単純作業で、流石に肩凝ってきた。休憩がてら飯でも食ってくるか。俺は背伸びをしながら椅子から立ち上がった。
執務室から出ると受付嬢チーフのユエルが手元の書類に目を落としながら歩いてきた。なにやら忙しそうな様子だが何かあったのかだろうか。
「あ、ギルドマスター。昼食にされますか?」
「ああ、ちょっくら飯食って来ようと思ってるのだが、何かあったのか?」
「いえ、大したことではないのですが……実はFランク冒険者の方が1人遺体で発見されまして……こういうことは日常茶飯事とは言え、事後処理が大変です」
なるほどなぁ。駆け出し冒険者にゃあよくあることだ。自分の力量が測れず、大して強くもない魔獣にやられる。寒冷期だから大丈夫と高を括ってたのか。バカな事だ。
「そうか。なら俺ももうひと働きするとしよう」
「我々に構わずマスターは食事を摂ってきて下さい。聞けば朝から何も口にしていないそうで。倒れられても困りますから」
誰から聞いたのか問い詰めようかと思ったが、厚意を踏みにじることはしたくないからな、黙っておくとしよう。ちょっと働き過ぎたくらいでぶっ倒れる程やわな体はしてないが、ここは素直に甘えるか。
「そうか。じゃあ飯時間貰うぜ」
「酒場で摂られますか?」
「あー……いや、たまには外で食ってくる。1時間くらいで戻るが、その間頼むぞ」
今日はなんとなく外で食べたい気分だ。気分転換には丁度いいかもしれんな。酒場はむさ苦しい冒険者で溢れかえっているし、気が落ち着かん。……俺が言えた立場ではないんだろうが
「行ってらっしゃいませ」
礼をするユエルを背後に俺はギルドの裏口から外へ出た。
「オルネストさん!買い物かい?ならこれ買ってっておくれよ!」
「やあやあオルネストさんじゃねぇか。珍しいねぇ、真っ昼間から出歩くなんてよ。買い出しかな?」
「よぉ、オルネスト!買い物かぁ?今日はいい天気だもんなぁ」
適当な飯屋を探す道中、色んなヤツに話し掛けられたが、全員が見事に的外れな発言をしていた。何で皆が皆、買い物だと思うんだ?この姿で買い物してるように見えるのかね?俺は飯屋探しているんだっつーの!
一人ひとり対応するのは面倒くさいので、手だけ振ってその場を立ち去る。そんな事を続けていたらいつの間にか道の左手に『飯屋ガーネット』が見えた。どこかの研究室のような名前だが、ここの飯は安くてウマい。最近は仕事が中途半端な時間に終わるので行くことが少なくなったが、ここは何かの縁だ。今日はここで食うとしよう。
俺は店の扉を開け、中に入った。昼時だけあって中はかなり混み合っていたが、カウンター席が一つ空いていたのでそこに腰を掛けた。
「よう、カイザー。久しぶりだな」
カウンターに腰を掛けるのとほぼ同時に声が聞こえた。周りの活気に負けないくらいの威勢の良い声である。
「おうよ、店主。悪ぃな、最近どうも時間がとれなくてよ」
「ハッハッハッ!忙しいのはお互い様ってね。午後からまたギルドで仕事だろ?何食うんだ?」
俺の図体に負けないくらいの巨漢、この男が『飯屋ガーネット』の店主、セルゴ・ガーネットだ。そんな2人が話しているもんだから、非常に目立つ。……んが、知ったこっちゃない。久しぶりに会ったヤツとは語らいたいものだ。
「そうだな……んじゃカレーライス一つ。後は言わなくても分かるよな?」
「お前さん、ホントにカレー好きだな。うち来てカレーしか食ってねぇだろ?……まあ、いいけどよ」
「うめぇもんは何度でも食いたくなるもんだ!」
セルゴが言った通り、俺はここでカレーしか食ったことがない。理由はいくつかあるが、一番は安い割に量があるということだ。やっぱり金払うなら得した気分になりたいってもんだろ。
それから5分も経たない内にセルゴがカレーを運んできた。
「へい、お待ち!特盛激辛カレーだぜ」
「相変わらず早いな。……お、ちゃんと入れてくれたみたいだな」
「あったりめぇよ!しっかり竜の肉も入れてある。一日中漬けてたモンだからな、臭味は消えてるはずだぜ」
このメニューに竜の肉は入っていないが、俺のカレーには毎度入れてくれる。竜肉カレーが好物だと知っているからだ。
バケツサイズの入れ物に溢れんばかりのライス、それに所狭しと覆い被さるカレー。竜肉の独特な香りがスパイスに合わさって絶妙なハーモニーを作っていた。
「んぐ……相変わらず美味いな、ここのカレーはよぉ」
「そういって貰えるとこっちも作り甲斐があるってもんよ」
――うん、美味いうまい。……んー、たまらんな!個体系食い物No.1だな。……ん?総合1位は何かって?仕事終わりの酒に決まってるだろうが。
…………完食。僅か10分で食い終わってしまった。もっと量があるように見えるんだけどなぁ……毎度食い終わった後の喪失感。嫌だねぇ……まあ、腹八分目ってな。
「おう、食い終わったか。お粗末さん」
「美味かった。また来るぜ」
「いつでも来いや」
カウンターに銅貨5枚を落とした俺は『飯屋ガーネット』を後にした。
さて、だいぶ時間が余ってしまったがどうするか。ユエルには1時間くらいで戻ると伝えてあるから、あと30分くらい余裕がある。ここからギルドまでは歩いて5分もかからない。……少し遠回りして帰るとしよう。
そう決めて歩き出そうとした俺は、そこで奇妙なものが目に入った。
「なんだぁ?」
道の端、日の当たらない路地でしゃがみ込む少女。この街では実によく見る光景だが、それと同時に非現実的な姿でもあった。
九本の尻尾――それ以外の表現が思いつかない。少女には九つの尾が生えていた。
……獣人ではないのかって?俺も最初はそう思ったが、考えてもみろ。どこに九つの尾を持った獣人がいるんだ?獣人ってのは、獣の血が混ざった種族のことだ。つまり、野生に存在しない獣は獣人でも存在しないんだ。
そして、次に俺はこう思った訳だ。――この子は【妖魔】なのでは、ってな。
「嬢ちゃん、迷子か?」
迷子じゃないことくらい見れば分かる。妖魔は嫌われ者だ。その姿のせいで街を出歩くことが出来ないんだろう。だから迷子というのは、話し掛ける口実に過ぎない。
「迷子……じゃない。この街で……働こうと……思って来た。けど……どこ行っても……門前払い」
やはり、か。妖魔に仕事を提供するところはないだろうからな。せいぜい種族不問の冒険者稼業くらいしか出来ないだろう。ならここは、ギルドマスターとしての責務を果たすのみ!
「そうか。……嬢ちゃん、名前は?」
「リサ。……リサ・ノイン」
「いい名前じゃねぇか。……じゃあリサよ。仕事、俺が提供してやろうか?」
リサはキョトンとした眼差しを向けた。何を言われたのか理解できていない顔である。
「仕事?」
「そうだ。俺はこう見えてこの街のギルドマスターだ。毎日のように流れてくる依頼を捌くのに精一杯。リサには依頼をこなす、「冒険者」という仕事を提供するわけだ」
少し考える素振りを見せるリサだが、結論はすぐに出たようだ。
「よく分からないけど……やってみる。やってみたい」
「よぉし!そうと決まればさっさと行こうぜ!」
「うん!」
最初とは打って変わって明るくなったリサに、少なからず安堵した。相変わらず周りのゲテモノを見る視線は気になったが、皆俺の一睨みでそそくさと目を逸らした。
この妖魔への差別意識はどうにかならんかねぇと、心底思いながらギルドへ向かって帰ることにした。
~現在、鈴谷火月夜視点に戻る~
「――――という話があったわけよ」
「そういうことでしたか」
ここまで妖魔への差別意識が強いとは……。俺達の場合は真っ先にギルドでの仕事を考えたからな、気が付かなくて当然だろう。ここでは民族・人種云々より実力が前に来る職場だ。他種族より身体能力の高い妖魔にとっては、ある意味でうってつけの仕事場と言える。
「ただ、何かと心配でなぁ……あんな小さい子一人で行動させるのは、ギルドマスター以前に俺個人が不安なんだよ」
「そこで同じ妖魔として、パーティーを組んでもらいたいと……」
「お前さん達が懸念していることは分かる。一目で妖魔と判別できる子と一緒に行動するなど、見て呉れが悪いと思うだろう。だが!それを承知で頼みた――――」
「いいですよ」
「……え!?」
え!?って……頼んだのはあなたでしょうが。そんな驚くことかね……俺にとって見て呉れどうこうなんて、どうでもいいことだ。
パーティーを組むだけでその子が救われるってなら、いくらでもやってやりますよ。
「妖魔への偏見は俺も今知ったことです。その差別意識に乗っかるつもりはありませんし、そんなの同族嫌悪も甚だしい。それに俺達が妖魔って事はある程度の人達には知られていますから」
「火月夜様……」
「んぅ……デス……」
うん、体裁を気にして言った訳ではないが、我ながらいいこと言った。俺は人間ではなく、妖魔だ。同じ種族同士、仲良くしていきたい。
「深く感謝する、火月夜」
「頭を下げられるような事はしていませんよ。これは同種としての責務です」
頭を下げるカイザーさんを見て、少しばかりモヤモヤした。俺としては当然の事をやっているだけだから、頼まれなくてもやっていた。礼を言われるだけでも過剰なくらいだ。
「ところで……その子はどこに?」
「隣の部屋で待たせてある。すぐに呼んで来よう」
カイザーさんはソファーから立ち上がり、応接間から出て行った。
しかし隣の部屋にいたのか……全く気が付かなかったなぁ。妖魔=妖怪であることがこれではっきりした訳だが、まさか九尾の狐とはな……
「この世界の妖魔が、向こうの世界の妖怪と一致するのはなんで?」
「彼岸にいる妖怪達は常日頃、様々な世界を渡ります。私共が地球に居たのがいい例です。そういった妖怪がこの世界で妖魔と呼ばれる存在になっている訳です」
待っていたかのように即答する雪音。本職は秘書なんだろうか?
妖怪達にとっては海外旅行ってところなんだろう。雪音達も休暇を利用して来たみたいな話だったしな…………ん?待てよ?じゃあ、なんでこんな住みにくい世界に居るんだ?海外旅行ならもっといいところを選ぶだろうに。
「なんであの子はこの世界を選んだんだろう……」
「本人の意思に関わらず、行き先はランダムで決まるからです。もちろん希望者だけですが。そして一回渡った世界には500年以上滞在する決まりがあります。それが今なのでしょう」
ランダムってマジかよ。それなら休暇いらねぇよ。極め付きに500年滞在っておかしく――――ん?つまり休暇500年てか!?長いな!長すぎるだろ!…………いやー、株式会社妖怪カンパニーは半端ないっすね。
「……渡航先を好き勝手に決められるとなんか困るのか?」
「……一つの世界に妖怪が集まり過ぎる……デス」
今度は幸が返答。
ああ、そういうことか。つまりは世界均衡の保持ってことね。確かに一ヶ所に集まり過ぎるのは良くないかもな。
雪音達との会話が途切れたタイミングで、応接間の扉が開く音が聞こえた。そちらへ首を曲げると、カイザーさんと話にあった妖魔らしき子の姿があった。
「この子だぜ、火月夜」
この子が妖怪『九尾の狐』か。ホントに尾が九つあるんだな……
薄桜の着物に、薄茶の帯。孔雀の羽のように広がる九つの尾。そして狐の耳が生えた頭……何とも愛らしい姿で、どことなく幸を連想させる。
「は、初めまして……リサ・ノインと言います……」
ぎこちなく挨拶する姿も最初に会った時の幸そっくりだ。あれかな、同じ獣系の妖怪だから、同じ里で過ごしたとか?……おっと、また思考に耽ってしまった。
「初めまして、リサ。俺は鈴谷火月夜。ここにいるのが、凩雪音で、こっちが猫神幸。俺の仲間だ」
「雪女の雪音です。よろしくお願いしますね、リサさん」
「猫又の……幸……デス」
「火月夜さんに雪音さん、幸さん……ですね。……カイザーさんから……お話は聞いています……こんな私で宜しければ……仲間にして頂けませんか?」
うん。著しく幸とキャラ被っているな…………ああ、そんなのどうでもいい。
「喜んで。君を歓迎するよ、リサ」
「ッ!……ありがとうございます!」
やっと元気出てきたみたいだ。俺達に断られると思って不安だったのかもしれないな。やっぱり仲間は多い方が楽しいからね。これからもどんどん募集していくよ。
「成立したみたいだな。これで俺も一安心だぜ」
こうして異世界来訪、初の仲間ができた。苦難の道のりになるこもしれないが、のんびりと異世界生活を楽しんでいこうと思う。
~妖魔ファミリーズ名簿~
・鈴谷 火月夜 妖怪『ガシャドクロ』
・凩 雪音 妖怪『雪女』
・猫神 幸 妖怪『猫又』
・リサ ノイン 妖怪『九尾の狐』