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新世紀革命テロリスト じゃすてぃす武田  作者: 一条人間
第二章 ミステリーはコーヒーを飲んだ後に
13/15

そして世界線は交錯する

何を書いてるのかわからねぇと思うが俺も何を書いてるのかわからねぇ

「前回のあらすじって必要かな?」

「もちろんだ!作者のアホがどんだけ放置したと思っているんだぁ!俺の素晴らしい活躍が一ミリも語られずに脳内エミュレーションで終わるなんて断じて許さん!」

「そうよ!まだ私一度も活躍してないんだから!”無能なヒロインは役立たず!”みたいなことされたらたっまったもんじゃないわ!」


「といよりこの会話で他何もなしなんて誰も理解できないよね?」

「知らん、前回でも読め!それはこういう小説だ!ちなみに前作まじかる武蔵を読むとこの話がより理解できるぞ」

「パロディと貧相な語彙力の小説よ」


「これ自分で書いてる作者さん心痛まないのかな……?」

「あー、作者はアホだからそんなこと気にしないぞ」

「確か最近はモテたくて駅前を徘徊しているそうよ、ぴょん吉のTシャツを着て」


「なんだか残念な人ですね……」

「脳内ラフレシア畑だからいいのよ、そのうち鼻からダイオウグソクムシでも吐き出すんじゃないかしら?」


「さあ!盛大な文字数稼ぎはこのくらいにしてさっさと前回のあらすじをするぞ!」


 ジャアック総統殺人事件の裁判にて弁護人、武田リオンは衝撃の事実を証明する。それはこの事件の真犯人はジャアック皇帝ザルエス・エミューラであることであった。皇帝を法廷に引っ張り出したと思ったその瞬間、展開は打ち切り特有のラスボスの速攻登場で前回は幕を閉じたのであった。


 早すぎる展開と底を尽きかけた作者のやる気。どうなるこの話の最後!感動と冒険の革命譚、待ちに待っていない13話はっじまるよー☆


「完璧なあらすじだ!これなら読者の心を鷲掴んで離さず握りつぶす!」

「いや握りつぶしちゃあかんて……」




「最大のセコ技?貴様の技など我には届かぬ、力の差を改めて知るがいい虫ケラが」

 ザルエスが刀を抜きゆっくりとこちらに近づいてくる。対してこちらは瀕死のジョニパッチを背負うじゃすてぃす武田にケツワープで参上したアマネ。状況はすこぶる悪い。


「虫ケラだーって、螻蛄オケラだーって水黽アメンボだーって!みんなみんな生きているんだ!マイフレンドなんだっ!喰らえジャスティス神拳、超超必殺元祖奥義!”魑魅魍魎ちみもうりょう跳梁跋扈ちょうりょうばっこ阿鼻叫喚あびきょうかん黄泉平坂よもつひらさか怨霊転生破おんりょうてんせいは!”通称:千日間サウザンド禁欲解放テクノブレイカー!」


 武田がヒーローポーズをして必殺技を叫んだ。うん長いし通称あるならそっち言えよ!下ネタ革命児が!ジョニパッチは心の中でそう突っ込んだ。

 すると武田の鼻の穴から狭い法廷控室を満たすほどのたちまち眩い光が溢れ、一瞬にして視界を奪う程輝いた。


「目くらましか、小癪な。だが我には暗視スコープがある!……なんだと!この光は全て紫外線だと?お肌に悪いではないか!くっ、極悪邪戦神拳”闇の漆喰(ブラック・カーテン)”!」

 ザルエスが一人で茶番をしてなんか勝手に技を使っている。だがその技は絶大で溢れんばかりの光は瞬く間に闇に取り込まれた。


「残念だったな、賽はもう投げられた!俺が今までティッシュに吐き出してきた無数の命!その怨念を喰らうがいい!」

「て、め……なんで下ネタの技ここで使うんだよ……、もっと他になかったのか?」

「いや超幽霊神風スーパーゴーストカミカゼアタックみたいな?」

「世代が一つ前なんだよ!」


 ジョニパッチ瀕死に体でまらずに突っ込んでしまった。こんな技が有効とは思えない、だって全長1ミリにも満たない奴らの攻撃が効くはずないだろう。しかも鼻から出できたからな!


「知るか!さっさと皇帝のところ行ってこい!そして爆ぜろ!」

 やぶれかぶれに命令を出すが、生み出された目に見えないオタマジャクシは武田に聞こえるように文句を言った。


『いや、実際考えたら俺らが死んだのってあいつのせいじゃん』

『そうだよな、あいつがちゃんとやってれば俺たち死ななかったよね?』

『じゃあ、恨みを晴らすのは?』


『『俺らを殺したじゃすてぃす武田!』』


「ぐあーっ!ヤメロ!生みの親になんてことするんだ!」


『知るか!殺したのもお前だろ!』

『爆発して悔い改めろ!』


 ……結果、あの奥義は全て武田が受けることになり、爆破ダメージは皇帝に入ることはなく。ただの無駄な時間だったのである。茶番乙。


「なかなかやるな虫ケラが、我の肌にシミがついてしまったではないか!」

「くっ、お前もなザルエス……かなり効いたぜ3億匹の一撃×千日分はよぉ」

 お互いにそれなりのダメージが入っていたようだ。今の時点でその要素あったかな?みんな自滅じゃん。


「これ本当にラストバトル?」

「ええそうよ、あれは武田の無意識のうちに形成されたジャスティスワールドの作用ね」

「真面目に解説しないでくれます?把握場難しくなるんで」

「そう?あの状態が続くと皇帝にギリギリで勝利できるけど武田も相応の傷を負うわよ」

「そういえば傷ヨクナッタナー……」


 戦いからハブられた二人はしんみりこの状況を分析とツッコミしてたのだ。もうこれがラストバトルって考えると悲しよな、作者さん。どうかもっと続けてマシな展開で終わらせてくれないかな?


 その時突然ジョニパッチの頭に声が響いた。ついに願いがかなったのである!メタメタ、グダグダな展開の話に修正をかけるそのチャンスが巡ってきたのだ。


(その言葉聞いたぞ、貴様どんな展開で終わることを望む?)

「え?ナニコレ?天の声?作者の声?メタファー!」

(少しうるさいぞ、でどんな終わり方を望む?)

「すみません!天の声様!俺はちゃんとした終わり方をしてほしいです!」

(それはこの話を逆からアクションに変えるという事か?)

「それもそうですけど、俺はやっぱりこの世界を正してから終わりたいんです。間違いだらけでもしっかりと進める。そんな話にしてほしいです」


(そうか、今まですまなかった。そうだな、今まで通り話は進むだろう。お前の願いなど聞き入れるものかこのバーカ!)

「主人公が主人公なら、作者も作者だな!このやろう!」


 作者はろくでもなかった!今のも文字稼ぎと言う事か?ふざけるな、せめて物語はしっかり終わらせろよ。


(善処する……それとこれ使え、一発逆転のなんかだ)

 最後に掠れるような声が響いた。きっと作者の決意表明だったのかな?いやきっと文字稼ぎだ、そうに違いない。だって引き延ばされたピザみたいにうっすい内容だもん。


「これは……英雄ウォッチ!そしてこのメダルは……まじかる武蔵!ミクモ!ミコッツ!ぺりゐ!」

 天の声より賜りし理を統べる伝説の法具、英雄ウォッチ。これはどんな作品のどんな人物も呼び出せるという最強のアイテムだ。つまり時空を超えていま世界線が一つとなる瞬間なのだ。


「じゃすてぃす武田!俺たちはこの戦い、勝てるぞ!」


「なに!どういうことだ!3文字で説明しろ!ぐおっヤメロ!鼻毛抜くな!」

「うるさい!我の高貴なすね毛を抜いた報いだ!」

 まだこの人たちは不毛な争いを続けていたのか。すね毛と鼻毛だけに……、ってそんな場合じゃない早くこの説明を。


「これは英雄ウォッチと言って過去の猛者を呼び出せるんだ!」

「じゃあそれを使って召喚するのは!」

 疲れが滲んでいた顔が明らかに明るくなった。戦況を動かす一手、これは戦いにおいての基礎だ。そしてそれが今可能に。


「もちろん!まともな話の主人公に決まってんだろう!召喚!別世界の英雄よ!まじかる武蔵!ミクモ!ミコッツ!ぺりゐ!」

 腕に装着した時計の文字盤にそれぞれのメダルをはめる。これって妖怪◯ォッチのパクリじゃん!やめろ著作権で法廷に召喚される!許してください!何でもしますから。


(ん?今何でもするって?)ホモは黙ってろや!!


 無駄な茶番を挟み、時計から放たれた魔法陣より3人の人影が現れ、その正体が明らかになった。


「1!2!3、4!まじかる、ファイブ!!まじまじ♪まじかっる~♪」

「主役は俺様~♪坂下次郎丸~♪……56歳!」

「坂下次郎丸は~♪ハートキャッチまじかっる♡……って違うだろ!」


 出てきたのは着物を着た男三人、大柄な男と他は特徴のない奴ら。登場からしてわかる……こいつらも同じ部類の人間だ。


「よし!帰ってもらおう!もう意味が分からん」

「そうだな、コラボなんてロクなもんじゃないな!」

 この時だけ意気投合して奴らをもとの世界に返すことにした。


「あ、ちょっとそこの英雄さん」

「なんだ」

「このびっくり核爆弾箱をそこのいかにも皇帝って感じの人に渡してくれませんか?」

 完璧だ、これなら悟られることなく奴を屠れる。


「いいだろう、おいミクモ!プレゼントだ、これ持ってあのお兄さんのワイシャツのボタン全部外してこい。主人公にしかできない役目だ」

「え?マジ!?いくいく!」

「何をする!一着しかないシャツのボタンをはずすな!」

 大柄な男はミクモと呼んだ男に爆弾を渡すとボタンを外されているザルエスと共にロケットに詰め込んだ。


「では良い旅を!侍魔術”責任転嫁なすりつけ”!」

 ロケットは天高く撃ちあがり、そして上空一面覆いつくすほどの火力で爆発した。


「武田……」

「なんだジョニパッチ?」

 その光景を目の当たりにした二人はただ唖然とするしかなかった。


「この話は何がしたかったんだ?」

「俺に聞くか?要は何が嫌いかで語るよりも何が好きかで語ることだ」

「そうか、これは結局意味のない革命だったのか?」


 訳が分からなくなった。もうこの話はどんな結末になろうと正常に完結しないだろう。作者の嘘つき。


こんな話を読んでくださったのなら感激の極みっす!

書きたいように自由にのコンセプトのこの話、展開は秒で形を変えるのだ!そんなTheバカな話でも長くお付き合いください


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