遅めのハロウィン祭り!パッチ八
「てれってれっ、てれってってれー↓
てれってれっ、てれってってれー↑
てれっ、てれっ!てれっ、てれっ!てれっ、てれっ!
ジョニパッチ、ファイブーー!!」
「……お前著作権で訴えられてしまえ」
「助けに来たのになんだその言いぐさは!手錠から縄に変えて緊縛プレイに変えるぞ!」
ジャアック城から連行された後、乗ったパトカーの運転手がなんでこいつなんだよ!留置所で落ち合うんじゃなかったのか。じゃすてぃす武田さん?
「その発想ができる脳みそは何でできてるんだ?」
「ところてんザ〇〇ンだ」
よしお前死刑、ところてんで止めとけよ!伏せなきゃアウトだよ!馬鹿なんじゃないのか。
腐りきった頭でよくここまで生きてきた、優秀だよ君は。だからテロをするときくらい真面目になってくれ。
「腐りきっていてもヨーグルトだな。理由が聞きたいか?」
「いいから黙れ。鼻に辛子とわさび交互にぶっこむぞ」
何でこうなった、いや別に作戦には支障はない。しかしだ、ツッコミするのめんどくさい。
ジョニパッチ、ツッコミさぼってボケに回るの巻きでお送りします。
「何をー?だが残念、今回はお縄にかかったな!」
「これじゃもうだめだな、俺も堕ちたもんだ」
郷に入っては郷に従え、ボケたらボケ返せ。警察庁着くまで思いっきりにふざけてやる。
持ってくれよこの小説の倫理観というかそういうやつ。ツッコミ率2分の1倍!
「で、総統に何を貰った?」
「ロリコン大百科と熟女100選!ちなみに俺は褐色肌専だ」
「はあ?何言ってんの?真面目にやれよ」
てっめえぇ!名にこういう時に限って真面目になってんだ!
「うっ、眼の奥が痛む。これはまさか……眼精疲労!!」
これでどうだ、俺がボケたんだ今度はお前が突っ込め。
「アイポンがシミール?」
「シーミナイ」
「君は何のフレンズだい?」
「慈悲と虚愛の使途だ」
「…………っへ」
「…………っふ」
沈黙は金なり。というわけで発生した分の収益をもらい受ける義務が私にはあります。
「作戦は順調だ。お前の役目は一旦お休み、今度は俺のやる番だ」
「こんなめんどくさい作戦、本当に成功するんかね?」
というわけで私は牢屋にぶち込まれて刑を受けるのです。懲役は嫌だ禁錮でお願いします。
「お前の課金額次第だな。着いたぞ、留置所まで送ってやる」
「あんたの仕事だからそれ」
パトカーは15分ほど走って目的地に着いた。何の変哲もない警察庁だ。そもそも見たことなんてないから変哲も何もないが。
「はいはい、余計なこと言うとドラゴンタマタマ捻り潰すぞ」
は?何言ってんの?男女が揃えばどんな願いも叶うっている伝説の7つの竜玉の話か。目玉で4、ゴールデンエッグで2。残りは?と疑問に思ったあなた!生命の神秘と創造にまつわる儀式を理解していれば答えはもう目の前だ。少年よ◯志を注げ!
これから作戦の第二段階?が開始される。
もちろん、法には法で戦うのさ。8:2分けの陰険毒舌弁護士のような論破でな。
次回 第2章 逆転論破 始まるよ!
エピソード・オブ・ブラッド ”蠢く野望、散る命”
騒動が収まった執務室。名のないテロリストの言葉でマボボの心は揺れ動いていた。
正義の為に何ができるか。今の帝国の在り方を変える為に自分はどんなことができるのか考えていた。
「やはり、表立った行動はできない。かと言って裏で行動してもばれる危険性が大きい」
何度考えても答えは出ず、それだけに心苦しく思った。
唯一できた事と言えばあのテロリストに少しの助力を添えることだけだ。
仕事よりもそのことに考えが向いている中、扉を誰かが叩いた。
「失礼しまス」
扉を開け入ってきた人物は20代後半だろうか、爽やかな印象の好青年だ。黒一色の軍服に腰に佩刀した軍刀。深めに被っている軍帽がその表情を隠していた。
「今日は客が多いな。何の用だ」
マボボは既に拳銃を手に取り青年をけん制していた。当然だ、侵入事件が発覚し警備がこれまで一層に厳重になっているのだ。その包囲網を掻い潜りこうしてこの場にいる時点で警戒すべき対象だからだ。
「いえ、そんなに身構えずともいいですヨ?楽に死ねませんからネ」
「っ!!」
その言葉を聞いた瞬間、破裂音が部屋に響き渡った。疑う余地はない、この青年は自分を殺しに来た暗殺者。そう判断を下したのだ。
「あまり結論を急くのは悪手ネ!老害はじっくり考えるのが一番」
青年はいつの間にか抜いていた軍刀で向かった弾丸を全て斬り伏せた。そのはずみで軍帽がズレて顔が露わになった。
「気味の悪い顔だな」
「誉め言葉デスか?」
限界まで引き上がった口と目。例えるならば嘲笑するピエロの仮面がそのまま顔に張り付いているような不気味な顔。明らかに危険なのは誰でもわかる。
「ああ、皮肉として受け取れ」
すぐに次弾を撃ち出すため引き金を引く。弾丸を斬り落とす相手に通用しないのは分かっているが抵抗しなければ殺される。
「そりゃ残念。わっちはこの表情気に入ってるんだよネ」
「!?」
何が起きたのかわからなかった。いや理解する前にマボボは絶命した。
止めどなく喉から鮮血が漏れ、部屋を紅の花と鉄の香で彩った。
「アンタみたいなやつがいると面倒なんだよ」
軍刀を振り、血を払う青年。こいつが殺したのだ。
刹那の速業、青年は先の剣戟でマボボの喉元を斬り、既にその命を絶っていた。
「さて、殺したし帰るか」
狂ったような笑みを浮かべる青年はそう呟くと執務室を後にした。
帝国内を揺るがす殺人事件が発覚したのは後の話である。
読んでいただきありがとうございます。
もう未練などない。前を向いて歩こうじゃないか!出会いが欲しいがそれはまだ長い人生の中で些細な事さ、俺は幸せを掴む!