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【超短編シリーズ】 男と女の関係

【超短編】別れた彼からの結婚式招待状

作者: 天音光人

懐かしいダ・カーポの名曲『結婚するって本当ですか』に着想を得て書きました。

 しとしとと雨の降る朝、半年前に別れた彼から手紙が届いた。

 こんど結婚することになった、と書いてあった。

 私の目から思わず涙がこぼれた。もうとっくに諦めていたはずだったのに。

 ささいなことで別れてしまったけれど、本当は仲直りしたかった。

 意地を張らずに、私のほうから謝ればよかった。でも、もう遅すぎる。

 彼の幸福を祈ってあげよう。それでも溢れる涙は止まらない……


 一週間後の晴れた朝、彼から結婚式と披露宴への招待状が届いた。

 花嫁は私と同じ名前の人だった。偶然というのもあるものね。

 不思議に思いながら、私は同封されていた手紙を読んだ。

「きみをぼくの花嫁として、結婚式と披露宴に招待します。必ず来てほしい。

 ぼくと結婚してください」

 私の目から、また涙がこぼれた。溢れる涙は止まらなかった。

 

たまにはこういうのも、いいものですね。


(追記:書き終えてから、たまたま「昭和の日企画」という企画を見つけ、今日は昭和の日だし、もとになったダ・カーポの歌も昭和だし、手紙なんてのも昭和だから、企画に参加することにしました)

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― 新着の感想 ―
[良い点] いいなーいいなー。
2019/09/23 14:33 退会済み
管理
[一言] こういうのを、想いが通じるというのかも知れませんね。 現実ではなかなかハッピーエンドにならないような状況ですが、このような幸せな結末もあっていいと思います。 楽しく読ませていただきました…
[一言] これは……ストーカー!
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