話してなかったっけ?
ねぇ、花沢くん
あなたこの前真帆子さんの車の中で俺、働くよみたいなこと言ってなかった?
なんか毎日家にいるわよね?
「きゃわきゃわ」
「んー大丈夫、俺なりに働いてるからさ」
…
うーん、確かにずっとパソコンに向かってるけど
ゲームしてる風でもないし、かと言って内職している風でもない
何してんのかしら…
まあ人ってそんなに簡単に変われないからね
…
ねぇ、花沢くんって友達いるの?
「きゃんきゃん」
「何?急に」
いや、この前あなた私のこと友達少なって感じにバカにしたからさ〜
「きゃんきゃん」
「いるよーいっぱい」
「割と人懐っこいから至るところに友達がいるよ」
「親友もいるし」
「ガールフレンドも割と多いよ?」
「別れた嫁さんともふつーに友達として付き合っているし」
ヘーそうなんだ
んっ?
んんっ?
別れた嫁さん…?
「きゃわ…?」
「あー元嫁、日系二世でアメリカのそこそこ有名なバレエ団のバレリーナだったんだよ」
「ま、ソリストとかじゃなかったけどね」
「バレエ団の男性ダンサーと浮気されちゃってさ、ちょっとした修羅場があって、結局離婚することになったんだけど、そうすると俺日本に帰んなきゃいけなくなるじゃん?」
「当時はまだ帰る気なかったから、別居しても籍を抜くのは待ってって言ったらOKしてくれて」
「でも二年前にあっちが新しい男と結婚したいって言うからさ、籍抜いて俺は日本に帰ってきたわけよ」
「今でもたまにメールでお互い近況報告とかはしてる」
「ん?」
「姫プーなんか固まってる?」
「あれ?バツイチだって話してなかったっけ?」
「もしかしてショック受けてる?」




