真帆子さん!
真帆子さん、真帆子さんっ
「きゃんきゃーん」
姫プーは真帆子さんに向かって走り出しました
そして真帆子さんは駆け寄ってきた姫プーをひしと抱きしめました
「さゆみ〜」
「どこに行っちゃったかと思って心配したのよ」
「私が悪かった!無理やり樹さんにさゆみを売り込もうとして…」
真帆子さんはそう言ってまじまじと姫ブーを見つめました
「ああっ!!」
「さゆみなんかみすぼらしくなってるっ」
見れば毛並みは乱れもしゃもしゃしてるし
しかもっ首輪にマジックで名前書かれるなんてダサいことされてるっっ
…さゆみ…
かわいそうにっ
苦労したのね
「もう、大丈夫よ、私と雪乃とさゆみ、ずっと三人で暮らしていきましょう!」
そう言って真帆子さんは姫プーを強く抱きしめました
「ねえ、それ俺のプードルなんだけど…」
姫プーを追いかけてきた草太は真帆子さんにそう言いました
「あ…あなたが保護してくれていたのね」
「ありがとう、この子うちのプードルなの」
「お試しで預かってもらっていた人の部屋から逃げてしまって、探していたの」
「いや、それ俺のプードルなんだけど」
「…」
真帆子さんは少し考えてからこう言いました
「あの…預かってもらっていたお礼なら、それなりにさせていただく…」
その言葉を遮って草太が叫びました
「そうじゃなくって!」
「それ、子犬のときから一緒に暮らしているプードルだからっ」
「俺のプードルだからっ!」
草太は真帆子さんに抱かれてきた姫プーを引きはがして姫プーを地面に置いて命令しました




