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ぺちゃんこ姫プー
それは関東地方を震度4の地震が襲った夜のこと
ボロアパートはひどく揺れました
「姫プー!」
草太は慌てて跳び上がり姫プーをお腹の下にかばいました
プチッと草太の下敷になった姫プーの内臓のどれかが弾けました
そう感じるくらい姫プーはダメージを受けました
人間が全体重かけてのしかかって来たのですから
思いっきりボディーブローを食らったようなものです
死ぬ!死ぬ!!
「きゃわっ!きゃわっ!」
ちょっと何すんのよ花沢くん!
「ふんぎゃわおっん!」
「あ…ごめん」
「姫プーを守らなきゃと思ってつい…」
いつの間にか揺れはおさまっていました
命からがら草太のお腹の下から這い出してきた姫プーは草太にお説教しました
この部屋には家財道具がないんだから倒れてくるものなんかないでしょう!
「きゃんきゃん」
「いや、でもさ、このアパート自体が潰れる可能性だってあるじゃん?」
まあ…それはあり得るわね?
それにしてもっ
「きゃん」