冒険者ギルド
「ありがとうございました。」
「いいよ、困っている人を見かけたら助けるのは当然のことだからね!」
「すいません、なんのお礼もできなくて……」
「いいさ、別にじゃあお嬢ちゃんも達者でね!」
「はい、ありがとうございました。」
そうして、私とカイルさんはこの町でわかれたのだった。
これからどうしようかな……………
この町に入る時に銀貨1枚取られちゃったし…
あぁ、そういえばこの町は私達を召喚したヴェルディア王国の辺境都市らしい。
町並みは王都と変わらない中世のヨーロッパの建物とさほど変わらないみたいだ。人もいっぱいいて賑わってる。というか、人多すぎ!!
何か、騒がしいし祭りでもやっているのだろうか?
まぁ、今の私には関係ないし、先にやらないといけないことがある。
それは衣食住の確保だ!
お風呂入りたいし、暖かくて美味しいご飯が食べたい!安心して寝れる所が欲しい!
その為には冒険者になるのが手っ取り早くて良いと思うんだけど……
どこにあるんだろう冒険者ギルド?
カイルさんに聞いとけば良かった……
まぁ、今さらどうしよもないか。
とりあえず、冒険者ギルドと宿の場所を誰かに聞こう。まずはそれからだ。
「あ、あの、すいません、ぼ、冒険者ギルドの場所って………………………あれ、カイルさんじゃないですか。」
「おや、お嬢ちゃんじゃないかい。やはり僕とお嬢ちゃんには何か縁があるようだね!」
「なんだ、カイルさんでしたか。冒険者ギルドに案内してくれませんか?」
「いいよ〜僕も暇だったからね!」
「ありがとうございます。では、お願いしますね。」
「任せてよ、道案内は得意なんだ!」
そうして、私はカイルさんに冒険者ギルドまで、道案内を頼んだのだった。
あれ?
「着いたよ!ようこそ、冒険者ギルドへ!!」
「あ、着いたんですね。ありがとうございます。」
「いいよ〜、人助けは大事なことだからね!」
「じゃあ、僕はこれで。」
「はい、ありがとうございました。」
こうして、カイルさんとの2度目の別れを終えたのだった。
成程、ここが冒険者ギルドか。剣と盾のマークの看板があるけど、冒険者のマークなのかな?建物自体は周辺の建物とさほど変わらない。
こんなんじゃ、私がいくら探しても見つからなかっただろう。カイルさんがいて良かった〜
ふ〜……
なんか、緊張する……
また、後で来ても良いかな……。場所はわかったし後ででもいいよね!
いや、駄目だ!今行かなくていつ行くんだ!よし、10秒数えたら行こう!
10…9……8………7…………6……………5………………4…………………3……………………2………………………1…………………………。
行きたくない…。
よし、行こう!ヤケクソだ!!
チャリン――
……………………………………。
うわ〜、なんかいっぱい見てくる………。
よし!受付まで行こう!!
大丈夫私は大丈夫!
「す、すいません……、冒険者になりたいゆ………。なりたいんですけど。」
「はい、冒険者登録ですね。銀貨2枚を頂きますがよろしいですか?」
「え、お金取るんですか?」
「はい、一応そういう決まりなので。」
「う、わかりました。」
私は泣く泣く銀貨2枚を支払った………。
流石にタダでは無理だったか………。
「はい、丁度ですね。」
「では、こちらの水晶に手をかざしてください。」
スッ――
私は水晶に手をかざした。ステータスでも測るのかな?
「はい、もういいですよ。」
「では、少々お待ち下さい。」
そう言って受付のお姉さんは奥の方に行ってしまった。
なんだ、私の魔力が強すぎて水晶が壊れたり、ものすごく光って何なんだコイツは〜、みたいなことはないのか。まぁ、そんなに強かったら追放なんてされてないか。
というか、周りの冒険者達がまだ私をジロジロ見てくるのだが、なんか付いてるのかな?それとも臭いのか?いったい何なんだろう………。
「お待たせしました。それではこちらがギルドカードです。」
「あなたは、これより正式に冒険者となりました。」
「冒険者についての説明は必要ですか?」
「え、あ、じゃあお願いします。」
「わかりました。」
「では、………………………………」
こうして、私は正式に冒険者となったのであった。
ちなみに、この後お姉さんに宿を紹介してもらいました。




