冒険者さん
私、雨宮 世莉奈はスキルが使えて少し浮かれていたのかもしれない。
なんで、森がこんなにも静かだったのか。
どうして、動物が一匹もいなかったのか。
それはきっと今、私の目の前にいる生き物のせいなのだろう。
いや、絶対そうだろう。
こいつは、なんかめっちゃデカイ。
熊みたいな見た目で頭が3つ、私の三倍ぐらいの大きさ。
そして、威圧がとてもじゃないがナニコレ……
私、いままでこんな威圧受けてて気づかなかったのか………
というか、そりゃこんな熊がいたら森から誰もいなくなっちゃうわ……
私なんて威圧されてもう動けないんだが……
いやー、いい人生だったよ。最後の方は悪かったけど……
もっと、生きていたかったな……、
「お父さん、お母さん、あと、兄よ、いままでありが……」
コトン――。
その瞬間、熊の首が3つとも落ちた。
「怪我はないかい?お嬢さん。」
「え、あ、はい?」
「うん、大丈夫そうだね!無事そうで何よりだよ。この森は入れないようしていたんだが、なぜ入れているのだい?」
あれ?頭が落ちた…頭が落ちた…?
あんな強そうな熊が一瞬で倒された……
というか、この森入れなかったんだ。
私どうやって入ったんだろう?
「そうかい、どうやらお嬢さんもよくわかっていないのか。まぁ、入ってしまったものは仕方ない。」
「え、あの、えと…、私、迷子になってしまって……もし良ければ町の場所を教えてくれませんか?」
「そうだったのかい。なんで、この森に入れたのかは……まぁいいか!これも何かの縁だし町までの案内を引き受けてあげるよ。」
「あぁ、自己紹介がまだだったね!僕はカイル=サンブライト。カイルでもカイルさんでも好きなように呼んでくれ。よろしく!」
「えと、私は雨宮 世莉奈です。呼び方は好きなように呼んでください。町までの案内お願いします。」
「うん、分かった。嬢ちゃん、任せといて!僕、道案内は得意なんだ!」
そう言って、カイルさんは私を町まで案内してくれたのだった。




