マーレン港とお祭り
マーレン港に到着した私が初めに行ったことは南方大陸行きの船を探し回ることでした。
もう、あちこち探し回りましたよ。大変でした。
しかも、南方大陸行きの船は明日の昼に出航するそうです。宿も探さないといけないじゃん………
今日船が出航しないのはどうやらお祭りのせいらしいです。年に一度のなんちゃら祭だそう。
おかげで周りは人混みだし、あちこちからいい匂いがしてお腹すくし……………
ぐ〜〜〜・・・
お腹へった………
でも、宿探さないと……
ぐ〜〜〜〜・・・
もういいやっ!腹が減っては戦はできぬ!!
私は食べるぞっ〜!!
がお〜!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やばい……………
やばい…………………………
やばい……………………………………………
どうしよう……………………………………………………
お金がない………
いや、さっきまではあった。
金貨1枚と銀貨2枚が………
盗まれたのかって?いや違う。全部食べ物に使っちゃった。
宿のお金がない。
船のお金(銀貨7枚)は先に払ったから良いけど今夜はどうしよう………。野宿か…………。
まぁ、1日くらいなら別に野宿でも良いけどその後はどうしよう………。なんとかなるか!
よしっ!野宿するため森に行こう!町はお祭りでうるさいし、道の端っこで寝るのもなんか嫌!
といことでやって来ましたー!
近くの森ー!
到着しました!森です。
ただ普通に野宿するにも問題がありまして、このまま寝ても魔物に襲われて死んじゃいますし、じゃあ木の上で寝ようと思っても安心して眠れない!
前回はカイルさんが結界を張ってくれたので問題なかったのですが、今回はカイルさんの結界は無いので無防備の状態で寝るわけです。
寝れるわけねーだろ。
なので私は考えました。どうやったら安心安全快適な寝床を手に入れることができるのか!
そう!私には魔術があるじゃないか!!
スキルじゃないのか?って。 『ランダムスキル』で悩みが解決出来たら私は今まで苦労してない。
まぁ、それにせっかく使えるようになったんだから魔術もいっぱい使っていきたいよね〜
まぁ、そんな訳で………
「揺るぎなき大地よ、我を護る盾と成れ。固き壁を築きし者よ――」
「アースウォール!」
ドゴゴゴゴゴゴコゴ
出来た!土の壁完成!!
高さは4メートルくらいかな?
これを私の周りに建てれば安全を確保できて完璧じゃないか!!
まぁ、弱い魔物でも攻撃し続ければ壊れるこらいの強度だけど………その時はその時だ!
さて、サッサと作りますか!
「揺るぎなき大地よ、我を護る盾となれ。固き壁を築きし………………」
「血刃!!」
ピュンッ
……………ッッ!!
「アースウォールッ!!」
ドゴゴゴォォォォォン
なんだ?誰だ?誰がやった?
「あら?外しちゃった?」
「誰だっ!!」
「あははっ怖い顔してるわよ」
ぷよぷよぷよぷよぷよぷよぷよぷよぷよ・・・・
囲まれてる?いつの間に?
しかも、スライム?使役か。
「うふふ面白いわね~」
「なんだ?何が目的だ!!」
「さぁ?なんででしょうね!」
「血刃!!」
「魔力弾!!」
ズドドドドドドドォォォォォォォォォン!!!
「チッ!地面に当てたの?煙幕のつもりかしら」
ふぅ、何だアイツは?………………まさかっ!
二十歳前半くらいの女性で白銀の髪に真っ赤な瞳、血を使った技を使う者。
間違いない、師匠が言ってた関わってわいけない危険な冒険者【殺人姫】だ!!
だけど、何で私を狙う?そしてこのスライムはなんだ?【殺人姫】は血を扱った技しか使わないと師匠が言っていたが…………
「見つけたっ!そこにいたのね!!」
師匠が言うには【殺人姫】はBランク冒険者。私では到底敵う相手じゃない。
つまり、私が出来ることは…………………
逃げの一択しかないでしょ!!
スライムが邪魔だ!!
「血刃!!」
クソッあんま使いたくなかったが………
「魔断剣 シルヴィリオ!!」
ズバッ!!
「………………は?私の血刃を切った?」
魔断剣 シルヴィリオ。魔王軍のナントカが持ってた魔剣。
師匠から渡されていたけど、まさかコレを使うことになるとは………
あんま使いたくなかったんだけどな…………
まぁ、今はそんな事いいや。この魔剣は魔力を切る。そんだけしか能力が無いけど、スキルや魔術に頼りきったバカはこの魔剣のエサでしかない!!
それに………………
ズバッ、ズバッ、ズバッ、ズババババババッ!
スライムもこの通り豆腐のように切れる!!魔物も体のほとんどが魔力で出来ているため、人生で剣を一度も使ったことのない私でも切れる切れる!!
ここまで切れると楽しいな〜
「フハハハハハハハハハ道を開けろ雑魚どもがぁぁぁぁ!!」
「フンッ この程度で調子乗ってんじゃないわよ!」
「紅蓮刃!!」
ブォン!
危なっ!アイツ刀使えるのか!しかも燃えてるし……
切られたら痛そー
ま、当たんないけどね〜
私のスキル『時の旅人』のおかげでね!さっき引いたらなんか出た。期待しない方が良いのが出るのかな?
それに、今の私は魔力を体内で巡らせて身体能力を上げてるからそこそこ強いよ。
というか、魔力を巡らせないと魔剣持てない………
そんな訳で、今の私を倒すにはアナタじゃ無理だよ!
「クソッ!クソッ!クソッ!何で当たんないのよ!」
「悪いね。アナタじゃ私を倒せない。諦めて死ね!」
「エイッ!!」
ズバッ!!
「グハァァァァ………な〜んてね。そんな弱々な力じゃ皮一枚も切れやしないわよ!」
「どうやら、その剣魔力は良く切れるみたいだけど、魔力じゃなければただの剣と切れ味は同じね。」
「なっ!」
「驚いた?この程度で驚いてるなんてまだまだね。」
「貴方をう………………」
「魔力砲!!」
チュドドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォンン!!!
勝てない相手は即退散!
スタコラサッサー
「……………………………………」
「………………………………………………………………」
「……………………あの………ガキィィィィィィ!!」
「どこいったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あ、危なっかたぁぁぁ〜
まさか、切り札の魔力砲を使うなんて…………
魔力砲とは魔力に指向性を持たせて思いっきり放出する技なんだけど、一度放つと魔力がきれるまで止められないし威力もバカみたいに強いから周りの物を壊しすぎて被害が大きくなっちゃうから使いたくなかったんだけど……………でも、魔力弾だと逃げる時間を稼げないし。
疲れた………魔力も空っぽだし、もし次また来たらマジでヤバイんだけど………
とりあえず、今は身を隠そう。
明日になるまで身を隠そう。
でないと、私は殺される。
だけど、次はゼッタイにアイツを殺す!




