戦いの後の
お久しぶりです。最近なかなか忙しいです。
私のお名前は雨宮 世莉奈。異世界に召喚された普通の女の子。
現在、ローゼンブルクで魔王軍の敵?との戦いが終わり、町のお片付けをしています。
正確には崩れた瓦礫や建物などを運び出してポイしています。
どうやら、この町を復興するみたいです。こんな、荒れた土地なんか捨てて新しい土地でやり直せば良いのに。まぁ、そこら辺は複雑な理由などあるんでしょうが。
ちなみに、この町にいた黒紅団は全て倒したそうです。ということは、変態仮面も死んだかな?
あと、黒紅団の制圧作戦から一カ月が過ぎました。ギルドマスターや冒険者の皆、騎士団の人達、この町の住民等たくさんの人が亡くなりました。リリアちゃんは………………。
「やぁ。少し話しがあるんだがいいかな?」
「これはこれは、団長さんじゃないですか。どうかしたんですか?」
あぁ、そうだ団長さんは生き残っていたんですよ。ただ、全身火傷を負い、右手は肩から先の方が無く、左目は蒸発して、一人では歩けない体になってしまったそうです。なので、今の団長さんは全身包帯まみれで車椅子に座っています。
「いや、もうあれから一カ月が経った。他の町からもたくさんの支援が届き、この町の復興に手伝いに来た人達もたくさんいる。」
「なにが、言いたいんですか。」
「もう、お手伝いは必要ないと言っているんだ。」
「なんで、そんなこと言うんですか?まだ、助けを求める人がいるかもしれないじゃないですか。崩れた瓦礫や建物の下敷きになってるかもしれないじゃないですか。」
「…………………」
「それに、まだリリアちゃんだって………………」
「もう、リリアちゃんのことは諦めろ…………」
「お前が毎日朝早くからリリアちゃんを探しているのは知っている。この一ヶ月間ずっと。」
「だが、リリアちゃんは見つからなかった。いや、リリアちゃんだけではない。今も多くの人が行方不明だ。」
「だから何ですか。まだ、リリアちゃんは見つかってないんですから探しましょうよ。他の人達だってまだ探せば………………。」
「やめろっっ!!」
「し、師匠…………」
「弟子よ、すまなかった………。私がもっと早くお前を止めておけばよかった…………。」
「だが弟子を止めたら、弟子が弟子じゃ無くなるんじゃ無いかと怖かったんだ。」
「な、なにを言っているんですか………」
「連れて行かれたんだ。リリアちゃんは………。他の人達も。」
「私達が魔王軍の敵と戦っている時を狙って………。」
「………………は?」
「たぶん、弟子が言っていた仮面の者だろう。ソイツが皆を攫っていった。」
「なんで、そんなことを……………」
「人体実験や人身売買に使うんだろう。」
「リリアちゃんも。」
「そ、そんな………。なんで教えてくれなかったんです。」
「そしたら弟子は奴らを追いかける。弟子が追っても無駄死にをするだけだ。私はそんな事になって欲しくない。」
「すまんが諦めてくれ。リリアちゃんのことは……」
「無理です。」
「私はリリアちゃんを助けると決めました。なら私は最期まで諦めません。」
「そうか………。なら私は止めない。師匠として弟子のケジメに口は挟まない。」
「頑張りな。」
「はいっ!」
私は諦めない。必ずリリアちゃんを助ける。
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3日後・・・
「師匠、団長さんいままでありがとうございました。」
「あぁ、気をつけるんだぞ。」
「弟子。私はついて行けない。すまないな。」
「いいですよ。師匠には色んなことを教えていただきました。短い間でしたがありがとうございました!」
「良いんだよ。弟子も気を付けろよ。」
「はいっ!師匠達もお元気で!」
そうして、私は大都市ローゼンブルクを去ったのだった。
「なんでっ………」




