ヴェルディア王国
薄暗い森の中、私達は王都を目指して歩いていた。
メンバーは、霊峰皇国の皇帝 神威 剣真さんとクラスメイトの西園寺 蓮、同じくクラスメイトの桐生 翔太、そして私、望月 莉央の4人だ。
「ふむ、もう間もなく王都に到着するだろう」
「作戦通り、王族と側近の暗殺が目標だ。市民には傷一つ負わせるんじゃないぞ?」
「オッケー!!任せな皇帝さん!!」
「あ、あぁ.........、頑張るよ...........」
桐生くんは元気よく、西園寺くんは元気無さそうに答える。
まったく、正反対な2人だ
それにしても、西園寺くんは世莉奈にボコされてから元気が無い。
なんでだろう?
桐生くんはクラスでも元気でお調子者って感じだったからよく知ってるけど、西園寺くんは静かでお金持ちの家に生まれたってことしか知らない............
一応、同じ班で一緒に過ごしていて悪い奴じゃないことは知ってるけど..............
でも、それくらいしか知らない............
「ふむ、見えてきたな。しかし、何十年ぶりか.........」
「全然、変わってないな王都も............」
転移して歩き数十分、私達の目の前にはあの忌まわしき王族貴族がいるお城と街があった。
街を囲う城壁には、兵士が立って見張っている。
壁の高さも数十メートル。登るのは不可能。
だからといって、門から堂々と侵入すれば兵士に囲まれてお終いだ。
私達は勇者と呼ばれているが、実際に勇者として戦えるのは天城くんや白石さん、水瀬さんや久我くんなど一班のみんなだ。
私達なんて一般兵士にも勝てないような弱さだ。
スキルがどんなに強くても発動すら出来ない、発動出来ても制御出来ない宝の持ち腐れ野郎。それが、私達だ.........
そんな、私達が王国をひっくり返す為のお手伝い?
バカげてる。そんな事出来るわけがない。
私達がいても、足手まといになって皆に迷惑かけるだけだ................
なのに、私も手伝うとか頑張るとか言ってついてきた。
玲奈の恩返しのために..............
玲奈はきっとそんなこと望んでないのに.........
私の自己満足のために.............
玲奈は私に生きて欲しいって言ってくれたのに......
私っ...........
「さて、ここで先輩である我からアドバイスをしよう」
「うだうだ、考えるな!!自分がやりたい事をすれば良い。誰かの言った事なんか気にするな!!」
「自分の思った通りの事をしておけば良い」
「もっと、自分に自信を持て。そうすれば、お主らのスキルも着いてくるわ!!」
「だから、我の言うことも「ふぅ〜ん」程度に聞いておけばいい。このアドバイスの言う通りにするなよ」
「さて、行くか。準備はいいか?」
「もちろん!!さっさと終わらせようぜ皇帝さん!!!!」
「はい......、作戦通りに頑張りますよ............」
「頑張ります.............」
そうして、私達は王都へと乗り込んでいくのであった...........




