全滅
「なんだ!何が起こっている!!」
「不明ですっ!闘技場付近へと調べに向かった者たちと連絡が着きませんっ!!」
「クソッ!急いで連絡を繋げ!」
「は、はいっ!」
なんだ、何が起こっている………。
私はセリシア=ヴェルトラインこの町の騎士団の団長だ。
今、私達は黒紅団のアジトを制圧するために攻め込み制圧が完了した瞬間だった………。
闘技場付近に巨大な黒い火の玉が落ち、とてつもない爆発を起こした。
その、爆発の爆風でこちらも何人かがゲガをおった。ここから、闘技場付近はかなり離れているのだがそれでもこの威力…………。
いったい何が起こっているのだ。
他の奴らは大丈夫なのか。この町は今いったいどうなっているのだ。
いや、それより貴族達や市民の避難が先だ。
「お前達っ!!貴族の方々や市民をこの町から避難させる!急げっ!!」
「「了解!!」」
とりあえず、避難が優先だ!この町から一刻ま早く人々を避難させる!!
私も人々の避難を…………
スパン――
危なっっ!!
「ふむ、これを避けたか。」
「流石だな、騎士団長様は。」
「おまえっ!いったいどこから来た!!」
「ふむ、歩いてきたが?」
「騎士達が、私の仲間がいたはずだ!」
「あぁ、そういうことか。弱かったぞそいつ等は。」
「そうか、なら死んでもらうっっ!!」
キィンッッ――
「いきなり、切りかかって来るとは恐ろしいな。」
「黙れっ!」
キィンッッ――
コイツ、強いっ!!
それに、よく見たら仮面を着けている。アマミヤ セリナが言っていたやつか!!
くそっ!マズ………………………。
「僕も混ぜてよ♪」
「えいっ、黒焔魔球!」
ズドォォォォォォォォォンン――
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここは………………。
「リリアちゃんっっ!!」
「大丈夫!!」
私の弟子がリリアちゃんという子供に向かって走っていった。
「リリアちゃんしっかりして!!」
「リリアちゃん!!」
「ん、お姉………ちゃん……助け…………に……来てくれたんだね…………。」
「良かった。良かった………。」
「お姉………ちゃん……助け………………………に来てくれ……………て、ありが…………とう」
「ごめんね。もっと早くきて上げられなくて……」
リリアちゃんはかなりボロボロで弱っていた。
体には注射痕があり、アザや切り傷がたくさんある。
私達は弟子が見つけた隠し通路を歩いて15分、どうやら奴らの隠し拠点に辿りついた。
ここは、どうやら奴らの地下研究所みたいだ。
ここで、リリアちゃんは実験台にされていたようだ。
なんてことを…………。
ズドォォォォォォォォォンン――
「な、なに!!」
地面が揺れている!?
遠くの方にバカでかい魔力が発生した?
なにが、起こっているの!?
「まずい、ここも崩れる!!」
「弟子!!逃げるよ!」
「はいっ!」
ヤバイヤバイヤバイ………………。
後ろから、崩れてく!ここは地下だから巻き込まれたら生き埋めよ!!
「師匠っ!!」
「どうしたっ?」
「魔術で上を!」
なるほど!
「わかった!」
「爆裂火球!!」
ドゴォォォォォォォォン!!――
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ぐぇっ」
「大丈夫?」
「はい、師匠お見事です。」
「よかったわね。市民を避難させていて。」
「はい、イテテ……」
ふぅ、なんとか崩壊に巻き込まれずに済んだ……。
あ、危なかった〜……。
と、それよりリリアちゃん!
「すー、すー、むにゃむにゃ………」
良かった………。寝てるだけか。
「弟子、大変だ。町が…………。」
「誰かっー!!助けてくれー!!」
「おがあさんどこぉぉぉー!!」
「痛いよ………。誰か助けて…………」
「あ、あ、い、たい……腕が…………」
いったい……………なにが?
皆は?他の仲間達は?
「一体なにが………………。」
「あれぇ♪まだ、強そうな奴いるじゃん♪」
「な、なんだ、コイツ…………ものすごい威圧!!」
「皆死んじゃってつまんなかったんだ♪一緒に遊ぼうよ♪」
「おまえ、一体何者だっ!」
「ん?僕?僕は魔王四天王ゼノン様の配下が一人、リノンだよ♪よろしく!」
「魔王軍っっ!!!なぜ、魔王軍の輩がこんな所に!?」
「う〜ん………。まぁ、教えてもいっか!どうせ殺すし♪」
「黒紅団はゼノン様が建てた組織だからだよ♪」
「っっ!!」
なるほど、黒紅団、魔王軍四天王ゼノン、よし覚えた。
「さて、君達は僕をどれだけ楽しませてくれるのかな♪」
『ランダムスキル』発動……………。
「じゃあ、さっそくえいっ!」
「クッ!!深淵壁!!」
スパッ――
「バ、バカな。深淵壁は全てを攻撃を無にする防壁だぞ!!」
「ん〜、柔らかいね♪」
「それに、関係ないね!僕の魔剣は全ての魔力を切断できる剣だから♪」
「それに、君は魔術師か………。ごめんね、僕の剣は魔術師にとっては天敵だし♪まぁ、相性が悪かったということで♪」
「く、くそ!爆裂炎砲!!」
「黒焔魔砲!!」
トガァァァァァァァァァァァァァァァン―――
「すごいね!僕の黒焔魔砲と互角なんて♪」
「ふん、まだまだ!!爆風烈火轟雷砲!!!」
「やばっ!!魔断剣 シルヴィリオ!!」
スパンッッ――
「危なっ!危なかった〜!!この魔剣が無かったら死んでたよ♪」
「今日会った中で一番強いよ!ただ、相性が悪かったね♪」
「もう、君はいいや!死ねっ!!」
「断魔壁!!」
「意味ないよっ!!」
「くそっ!!」
…………………………………………。
「あれ?動けない……。なんだ?どういうことだっ!!」
「成程ね。このスキルはこう使うのか……。」
「は?おいっ!お前がなんかしたのか!!」
「師匠、今!」
「旋風斬!!」
「待って!話しをっ………………」
スパンッ――
グシャ――
「お、終わった?」
「師匠!大丈夫ですかっ!」
「えぇ、大丈夫。」
「良かった………。」
ふぅ、危なかった〜。私がヤツの動きを止めて、師匠が攻撃してなんとか勝てた……。
ちなみに、私がヤツの動きを止めれたのは『ランダムスキル』で出したスキルのおかげかな!
そのスキルはこの町に来て一番初めに出したスキル。
その名は『影踏み』。その能力は相手の影を踏むと相手は動けなくなるというもの。
ただ、このスキルは相手の影を踏まないといけない。つまり、近づかないといけない。だから、私は師匠が戦っている間にヤツに近づいて影を踏んだというわけ。
まぁ、ヤツが油断していてくれたから成功したんだけど。
こうして、私達は魔王軍の敵を倒した。
とりあえず、とっても疲れました………。




