神聖教国ルミエール7
奴の《天啓剣技》が直撃。
私の身体は、塵となって消え去り、跡形もなく消滅した............
本当にチートだわ.........
あんなん、どないせいってね〜
絶対必中と防御不可の攻撃なんて、聞いてないわ〜
さてと、そろそろ私も動きますか!!!
土が盛り上がり腕が飛び出す。
腕が奴の足首を掴み、エネルギーを集中...........
「............なっ!?」
「ハハッ!!殺ったよな?殺ったはずだぜ?」
「手応えはあった。なぁんで、生きてんだよ!!」
「不死身かよ、お嬢ちゃん!!!」
はぁ〜、なんで《圧縮魔力球》を食らってピンピンしてるんだよ..............
普通なら、腹に風穴が空くんだけどなぁ〜
ちょっと、凹むよ...........本当に.............
「どういう仕組みかは知らんが、それなら死ぬまで付き合ってやるよ!!!!」
奴が剣を振りかぶる。もちろん、その一撃を私は撃たせない!!!!
撃たせれば、今度こそ私は死ぬ!!
さっきの技で私が殺られなかったのは、師匠から教わった技《存在重複》のお陰だ。
《存在重複》は、自身の完全コピーを作り出す技だ。容姿も能力もステータスも魔力もエネルギーも全てが同じ完全なコピー体。
もう一人の私を生み出す技だ
私は《魔力砲》を撃つと共に《存在重複》を使って、本体は地面に逃げ隠れた。ヤバそうな気配を剣から感じてたんだよな〜
いや、剣を扱う本人からも感じてたけど...........
ただ、《存在重複》のデメリットとしてエネルギーを結構持っていかれる。実際に私が貯蓄してきたエネルギーと戦場や聖都で回収したエネルギーの半分以上が持ってかれた。
今の私のエネルギー量は、コイツとの戦闘前と比べて半分以下だ............
あ、ちょっとヤバいかもしれない............
「私は食す。万物を食し、昇華する.............」
「《聖斬............」
あぁ、ヤバいヤバい!!詠唱がギリギリィィィ!!
絶対に撃たせるかぁ!!!ヤツが技を撃つ前に私が技を放つ!!!!!!
「《私は万物を喰らうもの》!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんだ?
ここはどこだ?
暗い............暗い.................
真っ暗だ.................
黒く............黒く...............黒く.........黒い..............
俺は何をしていた?なんだ?
何かをしていた................
なんだ?何かがおかしい?
「くっ.............!!」
その瞬間、眩い光が目の前を覆った。
俺は眩しくて目を開けていられなかった............
なんだ?何が起こっているのだ?
頭の中に靄がかかっているみたいだ............
俺が何故こんな所にいるのか、思い出せない..........
何処だ..........
「ここは.............」
砂だ..........、目を開けるとそこは、一面が砂で覆われていた.............
これが、南方大陸にある砂漠というヤツなのか?
暑い.............、喉が渇いた.................
日差しがジリジリと俺を焼いてくる........
喉がカラカラだ.............
何か........、何かないのか?
水をくれ.........、冷たい水が欲しい..............
「..................あっ」
遠くの方に、草木が生えている。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ........」
俺は走った。全速力で...........
まるで、渇望の果てにようやく食べ物にありつけた獣のように................
俺は走った
すると、遠くにあったはずの草木は目の前にまで来ていた。
そこは草木が生え、泉が湧き出る場所だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ...........、水を...............」
俺は無我夢中で、そこに湧き出る水を飲んだ.........
たくさん、口にした...............
水を飲み終わると、次第に頭にかかっていた靄が消え去り俺は................
「あぁ、思い出したわ..............」
「カカッ、なるほどなぁ俺はもう嬢ちゃんの胃の中ってわけか」
「嬢ちゃんに現実を教えてあげる?ハハッ、井の中の蛙は俺の方だったわけだ...............」
「逆に現実を教えられちまったな................」
「参った、降参だ〜」
「こりゃ、俺達の負けだわ」
そして、俺の意識は喰われていった。




