神聖教国ルミエール6
聖都 ルミナの中央通りで............
「おいおい、賊にここまでやられたのかよ........」
「聖都の南地区のほとんどが壊滅。第二、第四、第五聖騎士団とは音信不通」
「それを全て、目の前にいるお嬢ちゃん達がやったなんて誰が信じれる?」
「もし、俺がそんな報告を受けたら、絶対に信じないね。まぁ、実際に目の前でやられてるから否が応でもそうだと分かっちゃうんだがな.........」
私とシエラちゃんの目の前には、たくさんの兵隊さんと強そうな人がいる。
それにしても、殺しても殺してもドンドン新しく出てくる。本当にゴキブリみたいだわ
マジで、面倒くさい........
いい加減、兵隊さんも出てくるなよ。一々相手するの面倒なんだよなぁ〜
「さて、お嬢ちゃん達の目的が何なのかは知らないが、ココから先は通さないぜ」
「こっから先は、お偉いさんや避難民がいるんだ。神に選ばれし聖騎士として、絶対にここを通すわけには行かないんだ」
「悪いが回れ右して、お帰り願おうか」
ふぅ〜ん、コイツは確かに強そうだ。
私達がこれまで相手した奴らは、どいつも一点特化って感じの奴らだったけど、コイツらは何でもこなす万能型って感じだ。
これは、厄介な奴らかもね........
「シエラちゃん、行ける?」
「もちろん、いつでも行けるにゃ!!」
よし、敵は数百人。特に警戒したほうが良い奴は2人。
じゃあ、雑魚は適当にあしらって、私とシエラちゃんで一人ずつ強い奴を相手しよう。
「よしっ!!シエラちゃんはアレの後ろにいる白いローブの女性を!!!」
「私は先頭にいる、一番偉そうな奴をやる!!!」
「了解だにゃ!!!!!」
「敵が弱すぎて、中々発散できなかったから丁度いいにゃ!!!行くにゃ!!!!」
「魔断剣 シルヴィリオ!!!!!!」
シエラちゃんは、今日初めて剣を抜き白いローブの女性に向かっていった。
シエラちゃんがシルヴィリオを抜くなんて、よっぽど警戒してるんだな〜
「さて、私も《魔力砲》!!!!!」
私はシエラちゃんに当たらないように《魔力砲》を放つ。
もちろん、私は手加減なしで雑魚を何人か倒せればいいなぁ〜、程度の威力で放った。
だが、結果は私の無駄撃ちに終わった。
「はぁ、お嬢ちゃん達の意志は理解した。お嬢ちゃん達がその気なら俺も本気で相手をしよう」
先頭の男が、剣一本で私の《魔力砲》を真っ二つに切り裂いた。
なんて奴だ、超高密度の魔力のビームを難なく受け止めて、部下や建物を巻き込まないようビームを逸らした。
まぁ、建物はほぼ壊滅状態だから今さら守った所でだけど.............
ま、いいや!!
「ごめんね、私は戦闘で楽しめる様な戦闘狂じゃないから、さっさと終わらせるよ」
「ハハッ!!いいねぇ、そんなに自分に自信があるのかい?いいよ、かかってきな!!」
「現実の厳しを教えてあげるよ!!!!」
「我が剣よ!!敵を滅し、仲間を導け!!!」
「《聖光斬》!!!!!」
奴の剣が光を帯びる。
そして、奴が剣を振るとその光が斬撃となり飛んでくる。
なるほど、飛ぶ斬撃みたいなものか.........
「《多重・魔力壁》!!!!」
私は《魔力壁》をたくさん作り出し、飛ぶ斬撃から身を守る。
................が、光の斬撃は《魔力壁》を透過して私に斬撃を浴びせる。
「............ガッ!?」
な、私がダメージを食らった!?
バカな!!私に物理的なダメージは............
いや、違う!!これは、魔力を使った攻撃じゃない?
アイツの力でもない............、あの剣が原因か?
「フッ、この剣にはどんな防御も通用しない」
「この剣は、遥か昔の神話の時代。神が魔族との戦いで苦戦していた、我々人族に与えし一振りの剣。その名も聖神剣」
「聖神剣は正義に力を与え、悪には天罰を下す。この剣で放つ技は、防御不可の絶対必中の技となる」
「さぁ、お嬢ちゃん。世の中の厳しさを知ったかな?君じゃ俺には、絶対に勝てない」
「勝利の女神様は俺にだけ、微笑んでくれるのさ」
なるほど、神様が与えた神器だったか。そりゃ、私にもダメージが入るわけだ............
しかし、防御不可の技は普通にチートじゃね?
それじゃあ、どんなにバリア張っても防げないじゃん!!!!
私の《多重・魔力壁》もだけど、私が常時不意討ち対策で張ってるバリアも透過したから、本当に防御不可なんだろう。
しかも、アイツが言うには絶対必中の技?なのだから、避けても当たるのだろう。
マズイな、このままじゃアイツは適当に技を放つだけで私の魂は削れて本当に死ぬ。
アイツが最初の技を本気で撃っていれば、私は今頃御陀仏だ
良かった〜、油断してくれて............
「さて、どうする?今なら見逃してやろう」
「だが、それでもやると言うなら............」
「.............次こそ、俺はお嬢ちゃんを殺す!!」
ハハハ.........、
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!
もう次なんてねぇよバァカ!!!
「アハハハッ!!!!!防御不可?絶対必中?そんなものテメェが技を撃つ前に倒せば良いだけなんだよ!!!!!」
「確かにね。だけど、それは俺の技の準備が終わった後に言われてもね。もう、終しまいだよ」
「我の裁定は神の裁定。我は正義で、貴様は悪!!!」
「神の力をここに宿し、この世の悪を浄化する......」
「《天啓剣技》!!!!」
先程の《聖光斬》を超える程の強い光!!!!
あの一撃と違い、この技を食らえば私が死ぬって事を肌でヒシヒシと感じる。
防御不可の絶対必中技。多分、技と技での相殺とか出来ないんだろうなぁ〜
そう、奴の技は私以外に全てを透過する。
私は奴が攻撃を放つ一瞬の隙を付いて、《圧縮魔力球》を放つ。《圧縮魔力球》とは読んで字のごとく、圧縮した魔力球です。
一般の《魔力球》に比べて小さくて弱そうな技ですが、一点特化の超威力でガードしていても当たった部位が吹き飛ぶくらい強いです。
まぁ、当たればなんですが............
圧縮した《魔力球》は、命中率が悪く私はあまり使いませんが、今回は奴の技の斜線状に合わせて放つだけであら不思議!!
当たるんですねぇ〜
私は照準を合わせる事が、苦手なので本来は連続で放ったり超巨大にして放ったりしてますが、今回は本当に相手の斜線状に置くだけなのでまぁまぁ楽です。
さて、私の《圧縮魔力球》が奴の技をすり抜け、技を放った時に出来た隙を突いて攻撃が当たります。
まぁ、私にも即死級の攻撃が.............
その時、奴の防御不可で絶対必中の攻撃が私の身体を抉り、消し飛んだ.............




