神聖教国ルミエール2
なんだ、何が起こっているんだ一体!!!
「大変です!!レオンハルト団長!!!」
「門が崩れて、数名の聖騎士が下敷きにっ............」
「............なっ!?!?」
我の目の前にいた部下の首が吹き飛んだ............
いや、それだけじゃない。周りにいた部下達も倒れている。
なんだ?どういうことだ?部下達に外傷は無い。
毒や精神攻撃の類か?だが、魔力の揺れをまったく感じなかった...............
「なぁんだ、思ったより弱いじゃん」
我の目の前に、1人の少女が立っている。
その少女は、右手に一振りの刀を握っている。その刀は刃が真っ黒で、仲間の血が付着してさらに気味が悪い刀となっている。
左手には我の部下、副団長のカレン・ヴァルスの頭を持って..............い...........た........
おのれ..........、おのれぇぇぇぇぇ!!!!!!
よくも、若き英雄と呼ばれた、我の可愛い部下を............
コイツは許さない!!!よくも、部下達にこの様な屈辱を与えたな!!!!!
許さない...............絶対に許さないっ!!!!
「来いっ!!!我が愛槍、天衝槍!!!!!」
「悪を穿ち、同胞達の元へ送り届けよ!!!!」
「《神速槍突》!!!!」
音をも置き去りにした、神速の突き技!!!
これを、避けられたものはこの世に存在しない!!!
だが、この技を防いだ者はいた。
それが、第二聖騎士団長バルドだ...........
アイツは強く優しい男だった!!!
それをお前は殺して、アイツの顔に泥を塗ったぁっ!!!!
我が同胞の敵!!取らせてもらうぞ!!!!
「ようこそ、私の魂へ」
「《私は器も平らげる》」
その瞬間、視界は全て真っ暗になった.........
こ..........ここは..............
視界が真っ暗になった.............
何も見えない、何も聞こえない、何も感じない.........
意識が薄れていく............
ここは何処だ.............、我はどうなっている...........
あの少女はどうなった...............
仲間達は............
あ、
「あれ?お目覚めすっか?団長?」
視界が戻るとそこは、広い草原だった.........
空は青く、雲1つない.............
風が暖かくて気持ちいい.........
いや、待て...............、なぜ.........だ.............
目の前には、死んだはずのカレンがいる.........
いや、カレンだけじゃない。バルドも、我の周りで倒れていた者達、門の崩落に巻き込まれた者まで.........
「どうして.............、お前達が...............」
「..........?どうしたすっか?悪い夢でも見てたんすっか?」
「なんか、飲み物持ってきましょうか?」
.........夢?
そうか、あれは悪い夢だったか.........
「あぁ、そうだなじゃあ一杯貰おうか」
「はいっす!!!」
カレンがコップに水を汲んでくれた...........
ほう、珍しいこともあるものだ。あのカレンが我に水をくんでくれるとは...............
まるで、反抗期だった娘が父親に感謝を述べるような気持ちだ...............
我はカレンから渡された、水を飲み干し...............
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はい、終了っと」
私の目の前には、神速なんとかって言う技を使っていた偉そうな兵士が地面に突っ伏していた。
「さぁて、シエラちゃんは大丈夫かな?」
神聖教国ルミエールの第四聖騎士団【聖槍騎士団】及び、第二聖騎士団【聖盾騎士団】...............
...................全滅。




