アジトの攻略
「オラッッ!!」
グシャッ――
「死ねえぇ!!」
ズバッ――
「水流魔術・大渦巻」
ドバッァァァァ――
「な、なんだこれ!」
「水に流されるぞっ!!」
「退避しろっーー!!」
「重力魔術・押し潰す!!」
「や、やべてくれ………」
「逃げろっっっ!」
グシャッッ――
メキッッッ――
ゴシャッッ――
「な、なんなんだよ……、コイツ…………。」
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はい、私の名前は雨宮 世莉奈です。
現在は黒紅団のアジト制圧をしています。
というか、もう終わりそうです。
なんというか、呆気なくやられています。
予想より弱かったんですかね。
師匠の魔術で殆ど死んだか、捕まりました。
しかも、ヤツラに捕まっていた人達も無事でした。
師匠の魔術に巻き込まれることなく。
いや、師匠が巻き込まないようにしたのか。あんだけ、大魔術を使って…………。
流石、(小さな災害)。流石、Bランク冒険者。
町1つを滅ぼす脅威を一人で対処可能な者。
これって、もしかして簡単なお仕事だった?
というか、私達は必要だったのか?
これ、師匠一人で良かったような…………。
いや、考えても仕方ない。それに、ここにはリリアちゃんはいなかった。他のアジトに向かおう!!
ん?あれって…………。
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どうも、俺はガルド=ハインツだ。
これでも一応、冒険者ギルドのギルドマスターをやっている。
この、感じからしてアリアの方は終わったようだな。
アリアはBランク冒険者だが、実力自体はAランク冒険者とそんな変わらない。
昔はガルド爺ちゃん、ガルド爺ちゃんと言って可愛かったなぁ。まぁ、今も小さくて可愛いいが……。
アイツ、身長変わって無いんじゃないか。
ふぅ。
俺も若い奴らにドンドン抜かれていくな………。
昔は、もっと若かったからな。魔物をたくさん倒して、賊を一人で制圧していたな。Aランク冒険者になる!なんて言っていたな…………。今となってはもう無理だか……。
カイルに抜かされ、アリアに抜かされ、エレナに抜かれた………。
俺ももう、引退かな。
おっと、いけない。また、考え込んでいた。年寄りの悪い癖だ………。
うむ、だが大丈夫そうだ。こちらも、もう終わる。
若い奴らが制圧したようだ。
ふぅぅぅぅ…………。
腰が痛い。
だが、まだだ。まだ、騎士団が担当しているアジトがまだ終わっていない。
「お前たちぃぃっ!!ここの、アジトは制圧が完了したっ!!捕まっていた人達を避難させ、残りのアジトを制圧するぞぉぉぉっ!!」
「「おぉっ!!」」
ふぅぅぅ…………。
大声を出すのも疲れる………。
歳には勝てんな。
ふぅ……。
よしっ!行くか!
「グアッッ!!」
「な、なんだコイツ!!」
「ひ、ひぃっ……」
グシュッ――
ズバッッ――
グシャッ――
「どうした!何があった!」
「ギ、ギルドマスター!!」
「た、大変です!」
「逃げろぉっ!!」
「おいっ!お前何者だ!!」
「ん?なんだ〜!強そうな奴もいるじゃん♪」
「いや〜全員弱くて退屈してたんだ!」
「相手になってよ!オジサン♪」
コイツ!強いっ!
なんという、威圧感!!
「いいだろう、相手になってやる。」
「お前達は逃ろ。」
「し、しかし、ギルドマスター!」
「お、俺達も戦いますよ!」
「いいんだ、俺は年寄りのジジイだ。お前達はまだ若い、たくさんの経験をしろ。こんな、年寄りは捨てておけ!」
「もう、話しは終わったかい?もう、いいよね!」
「いくよっ!!」
「ふんっっ!!」
ガギンッッ!!――
「くっ!」
コイツ!!俺より小さいのにここまで力が強いとは!!!
仕方ない!!
「ドラゴスラッシュ!!」
ガギッッッ!!――
受け止められた!!ドラゴンの鱗をも切り裂く技が!!
全盛期を過ぎ去ったとは言え、元Bランク冒険者の技だぞっ!!
コイツはヤバイ!!
ガリッ!!――
まずい、俺の剣が削られている。
「ドラゴストライク!!」
「無駄ぁ!」
ガギッ!!――
駄目だ!剣同士が打ち合うたびに俺の剣が削られる。
「楽しいね!オジサン!!」
「クソォォォ!!死ねっ!ドラゴンスラッシュ!!」
「無駄だよ!オジサン♪それに、それはさっき見たよ!」
ザシュ――
「グッ!!ガハッ!!」
腹を切られたのか……。グッ……。ハァハァ…………。
マズイ、かなり深く切られた……。
「ハァハァハァ……………」
「あれ?もう終わり?な〜んだ、オジサンもそんな強くないのか……。」
「いいや、じゃあもういらない。」
「クッ、ドラゴンスラッ………」
「えいっ!」
グシャ――
「お〜しまい、次々♪」
「と、その前にここらへんにいる奴ら殺さないと♪」
「じゃあね!黒焔魔球ほいっ!!」
「ギルドマスター!!」
「逃げろぉぉ!!」
ドゴォォォォォッッッッン――
そうして、周囲の建物やそこにいた冒険者達、一般市民達は………………………黒い炎の中へと姿を消していった。




