ローゼンブルクでは
魔王軍との戦いから2日後。
「ねぇ、世莉奈お姉ちゃん.........」
「これから、どうするの?」
シエラちゃんが、そんな事を聞いてきた。
「もちろん、助けに行くよ。だって、リリアちゃんは私達の仲間だからね...............」
結局、リリアちゃんは連れ去られて魔族に連れ去られてしまった。それに、魔王軍四天王のゼノンとか言う奴も魔族に連れて行かれた。
敵の術式を解析して転移位置を割り出そうとしてみたけど、妨害されてそれも失敗に終わった。
プニ君は、Sランク冒険者との戦いで重傷を負ってしまい、今はリディさんが看病してくれています。
あとは、師匠と師匠の家族のエレナさんがローゼンブルクの復興を手伝ってますね。
勇者も、星川さんが死亡。莉央は目を覚さないし、西園寺も重傷、なんか降ってきた桐生くんは直ぐに目を覚まして復興のお手伝いをしています。
セリシアさんの夫のアルトリウスさんは戦死、ナリアちゃんも今は引きこもっているみたい................
あと、Sランクの龍使い野郎は師匠が情報だけ抜き出して冒険者ギルドの本部に転移で飛ばした。
本当に、アイツらのせいで最悪の現状だよ............
いや、それは言い訳だ..............
私が弱かったから、リリアちゃんを守れなかった。
今度は、絶対に守るって約束したのに.............
「ふぅ〜」
大丈夫、心はまだ安定してる。大丈夫、リリアちゃんは私が絶対に守るから。大丈夫、私は大丈夫............
「ふうぅぅぅぅぅぅぅぅ...............」
「..............世莉奈お姉ちゃん?」
シエラちゃんが心配そうな顔をしている。
やっぱ、駄目か..........
うん、本当はメッチャクチャ心は荒れてる。今すぐにでも魔族領に突撃して、魔族を皆殺しにして、リリアちゃんを助け出しに行きたい!!!!
でも、それじゃ駄目だ。私、1人が突撃しても返ってリリアちゃんを危険に晒すだけだ............
師匠達の準備が整うまでは、私も待つって決めたから.................
「ねぇ、シエラちゃん?」
「私は、もう直ぐリリアちゃんを助けに魔族領に突撃しに行く。シエラちゃんはどうする?」
正直、シエラちゃんにはココに残って欲しい。魔族領にシエラちゃんを連れて行ってシエラちゃんまで危険な目に合わせたくない。だったら、シエラちゃんはココに置いて行きたい。
でも、シエラちゃんはそんなこと許さないだろう。
必ず、シエラちゃんも付いてくる。
「なに言ってるの、世莉奈お姉ちゃん?」
「私も行くよ。リリアは仲間だから」
「もう、大切な人は失いたくない..................」
そっか、シエラちゃんは大切な家族を..............
そうだった、じゃあシエラちゃんに"待て"は無理なお願いだったね................
やっぱり、私が頑張らないと...............
「そっか...........」
「やっぱ、そうだよね..........」
「世莉奈お姉ちゃん、あまり張り詰めないでね」
「別に、リリアちゃんが連れ去られたのは世莉奈お姉ちゃんのせいじゃないんだから。悪いのは魔族達なんだから」
「世莉奈お姉ちゃんは、私やリリアの事を大切に想ってくれてる。そして、私達も世莉奈お姉ちゃんの事を大切に想ってるの」
「だから、自分を責めないで。もっと、自分を大切にして...............」
「私達は世莉奈お姉ちゃんの思うほど、弱くはないよ。だから、リリアもきっと大丈夫だよ」
「そっか.............」
「うん、そうだね............」
「そうだね、リリアちゃんは強いからね。よしっ!!じゃあ、リリアちゃんを助け出すためにたくさん休んでおこう!!」
「そして、また皆で旅をしよう!!」
「うん!!絶対、リリアを助けようね!!」
大丈夫、大丈夫、まだ大丈夫...........
絶対にリリアちゃんを助ける!!
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「本当に、弟子もまだまだ未熟だなぁ〜」
「魔力が.........、いやエネルギーが荒ぶってる」
そんなに、エネルギーを荒ぶらせれば内側から崩壊してしまう。そんなことは分かってるだろうに、制御が出来ないことを見るに、まだまだバカ弟子も未熟だな
「ねぇ、アリア?」
「リリアって子を早く助けに行かなくていいの?」
「というか、早く行って終わらせたいんだけど?」
「ちょっと、待ってよ.........」
「まだ、魔力が完全に回復してないんだから」
「なに言ってんの.........」
「そんな、ちょっとの魔力が無くても変わんないでしょ。それに、魔力程度、魔術庫から取り出せばいいじゃん」
「嫌に決まってるでしょバカエレナ、バカなこと言ってないでバカ弟子共を呼んできてよ。まったく...................」
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お父様が亡くなった............
私を守る為に..............
あれ?私、なんで騎士なんてやってたんだろう?
あぁ、確か.........
誰かを守る為に騎士を目指したんだ...........
でも、私はいつでも守られてばかり...............
お父様から、お母様から、お祖父様、お祖母様........................
私は誰かから守られてばかり...............
お父様が言っていた。
我々、騎士は誰かに守られるのでは無く、誰かを守れって...........
でも、私は守られてしまった。しかも、そのせいでお父様が亡くなって.............
あれ?私って、いる子なのかな?
私なんていない方が良いんじゃ?
私は誰も守れなかった、誰も助けられなかった。
なら、私なんて要らない。
私なんて要らない..........
この世界に不必要な存在なんだ.............
私なんて要らない、私なんて要らない、私なんて要らない、私なんて要らない、私なんて要らない、私なんて要らない、私なんて要らない、私なんて要らない、私なんて要らない....................
じゃあ、もうキエテしまおう............
私なんてイラナイから..............




