弱い勇者
痛い.........
体が痛い.........、心も痛い...........
理由もわからず異世界に召喚され、理由もわからず戦わせられ、理由もわからず傷つけられる............
痛いよ........、なんで私がこんな目に.............
魔族が放った一撃で周りにいた兵士達は消し飛んだ。もちろん私達を人類の希望と勝手に思い込み守ってくれた人も............
みんな、み〜んな吹き飛んだ.........
「あれ?玲奈?」
私の近くにいた、同じ勇者の子がいない.........
玲奈も殺されちゃったのかな.........
いいな、私も早く死にたいな........
でも痛いのは嫌だし、苦しむのも嫌だ
何も感じずに死にたい...........
「莉央ちゃん.........、良かった無事だった.........」
その時、後ろから玲奈が現れた
どうやら、玲奈も無事だったようだ
「良かった、無事だったんだね玲奈!!」
そう言い、私は後ろに振り返った
そこには這いつくばっている、両足の無い玲奈がいた
もちろん、玲奈がお化けで足が無かったと言うわけじゃない。玲奈の膝から下が無く、左腕も肩から無い
しっかり、傷口から血が出ている
いや、止血はしているみたいだけど完全には止まっていない............
血が出ている...........
「れ、玲奈?」
「だ、大丈夫なの?」
「はぁ、はぁ、はぁ、いや全然ヤバいよ..........」
「このままじゃ、死ぬかもね.........」
「やっぱ、《未来予知》の通りになったね.......」
「私達は前線に行かされて死ぬ..........」
「まぁ、今回死ぬのは私だけだけど..........」
え?
嫌だ........、なんで...........
嫌だ......、死なないで................
「莉央.........、私ね見たんだ...........」
「新しい未来................」
「莉央が生き延びる未来を............、ローゼンブルクが魔族に滅び無い未来が..............」
「ローゼンブルクの皆にはお世話になったし、良かったよ...........」
「莉央には言ってないけど、本当はこの戦いで私達は死ぬ未来だった...........」
「ごめんね、西園寺くんには言ったんだ」
「そしたら、西園寺くんがおかしくなっちゃってさ.........、莉央にも言ったらおかしくなっちゃっうんじゃないかって思って................」
「言わなかった..............」
「莉央、生き延びて.........」
「私達の分まで............生きて............」
「い、いやだよ...........」
「そんなこと、言わないでよ玲奈.............」
「いやだ.............」
なんで?なんで、私の友達を殺すの?
なんで、神様は守ってくれないの?
酷いよ........、みんな皆、私から何もかも奪うなんて..........
「じゃあね、莉央............」
その瞬間、玲奈の頭が弾け飛んだ
「まずは、一人」




