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ランダムスキルの冒険者  作者: 蝶國堂
西方大陸・人魔戦争編
183/211

弱い勇者









 痛い.........




 体が痛い.........、心も痛い...........






 理由もわからず異世界に召喚され、理由もわからず戦わせられ、理由もわからず傷つけられる............


 痛いよ........、なんで私がこんな目に.............






 魔族が放った一撃で周りにいた兵士達は消し飛んだ。もちろん私達を人類の希望と勝手に思い込み守ってくれた人も............

 みんな、み〜んな吹き飛んだ......... 





 「あれ?玲奈?」




 私の近くにいた、同じ勇者の子がいない.........

 玲奈も殺されちゃったのかな.........


 いいな、私も早く死にたいな........

 でも痛いのは嫌だし、苦しむのも嫌だ



 何も感じずに死にたい...........










 「莉央ちゃん.........、良かった無事だった.........」



 その時、後ろから玲奈が現れた

 どうやら、玲奈も無事だったようだ







 「良かった、無事だったんだね玲奈!!」



 そう言い、私は後ろに振り返った

 そこには這いつくばっている、両足の無い玲奈がいた


 もちろん、玲奈がお化けで足が無かったと言うわけじゃない。玲奈の膝から下が無く、左腕も肩から無い

 しっかり、傷口から血が出ている


 いや、止血はしているみたいだけど完全には止まっていない............

 血が出ている...........



 「れ、玲奈?」

 「だ、大丈夫なの?」






 「はぁ、はぁ、はぁ、いや全然ヤバいよ..........」

 「このままじゃ、死ぬかもね.........」


 「やっぱ、《未来予知》の通りになったね.......」

 「私達は前線に行かされて死ぬ..........」

 「まぁ、今回死ぬのは私だけだけど..........」







 え?


 嫌だ........、なんで...........

 嫌だ......、死なないで................







 「莉央.........、私ね見たんだ...........」

 「新しい未来................」


 「莉央が生き延びる未来を............、ローゼンブルクが魔族に滅び無い未来が..............」

 「ローゼンブルクの皆にはお世話になったし、良かったよ...........」


 「莉央には言ってないけど、本当はこの戦いで私達は死ぬ未来だった...........」

 「ごめんね、西園寺くんには言ったんだ」

 「そしたら、西園寺くんがおかしくなっちゃってさ.........、莉央にも言ったらおかしくなっちゃっうんじゃないかって思って................」


 「言わなかった..............」




 「莉央、生き延びて.........」

 「私達の分まで............生きて............」









 「い、いやだよ...........」

 「そんなこと、言わないでよ玲奈.............」


 「いやだ.............」



 なんで?なんで、私の友達を殺すの?

 なんで、神様は守ってくれないの?


 酷いよ........、みんな皆、私から何もかも奪うなんて..........








 「じゃあね、莉央............」








 その瞬間、玲奈の頭が弾け飛んだ





















 「まずは、一人」








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