『不死身』
まだ、世莉奈達が東方大陸にいる頃...........
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痛い.........
痛いよ.................
なんで...............なんで、僕ばっかりこんな目に......
苦しい.........
悔しい.........
こんな目に遭っても、反抗できないなんて.........
奴隷の腕輪。コレさえなければ僕は.........
僕は、ココから逃げ出せるのに............
なんで、なんで僕だけこんな目に............
なんで、みんな僕を助けてくれないの?
なんで、僕は苦しめられてるの?
あぁ、こんなスキルさえなければ僕は、実験台にならなかったのかな?
兵器の実験、新薬の実験、新たな魔術の開発の実験体、王族や貴族、兵士、使用人たちのサンドバック............
みんなみんな、死なないからって好き勝手しやがって............
ココから、出たら絶対みんな殺す.........
殺してやる............
「やぁ、不死の少年」
「僕の名は、カイル・サンブライト」
「カイルくんでも、カイルさんでも呼び方は好きに呼んでくれよ」
「は?誰だオッサン......」
「奴らみたいに、また俺を殴りに来たのか?」
「違うよ、桐生 翔太くん?」
「僕は君に頼みがあってきたんだよ」
「頼み?」
「そもそも、誰なんだオッサン?なんで、俺の名前を知ってるんだ?」
「見た感じ、王国の奴らとは違うようだが..........」
「ハハハッ!!」
「そうだね、僕をあんな奴らと一緒にされるのは心外だね」
「たが、質問には残念だが答えられない」
「そうだね、冒険者とだけ言っておこうか」
「冒険者?まぁ、いい」
「オッサンは俺をどうするつもりだ?」
「頼みってなんなんだ?オッサンは俺をココから出してくれるのか?」
「そうだね、僕の頼みを聞いてくれるならココから君を出してあげよう」
「もちろん、頼みを聞いてくれるかは君次第だがね」
「なっ!?」
「お、俺をココから出してくれるのか!!!」
「頼みを聞けば出して............」
「おや?頼みの内容は聞かなくていいのかい?」
「それとも、こんな見ず知らずのオッサンを簡単に信じちゃうのかい?」
「どうでもいい、ココから出られるなら!!!」
「オッサン........いや、カイルさん!!!!」
「お願いだ!!俺をココから出してくれ!!!!」
「イイぜ、桐生くん」
「交渉成立だ!!」
「僕の頼みは、君のクラスメイトの雨宮 世莉奈を助けて欲しいんだ」
「知ってるだろう?雨宮 世莉奈?」
「あ、雨宮を助ける?」
「雨宮って、あの追放された..........」
「野垂れ死んだんじゃなかったのか?」
「野垂れ死んだ?アッハハハハ!!!!」
「あの子に野垂れ死なれたら、僕が困るよ」
「世莉奈ちゃんはまだ死んでないよ、桐生くん」
「君には、世莉奈ちゃんを助けて欲しいんだ。この後、起こるであろう人魔戦争に彼女は巻き込まれ最悪死ぬことになる。一応、僕が信用出来る3人に助けを頼んだけどそれでもまだ心許ない」
「そもそも、その内の1人は来てくれるかどうか.......」
「だから、桐生くん。世莉奈ちゃんを助けてやってくれ。あぁ、ちなみに今の君じゃ弱すぎるから、僕が直々に鍛えるから安心してくれ」
「世莉奈ちゃんは人魔戦争後、絶対必要な存在なんだ。だから、頼んだよ桐生くん」
「あ、はい.........」
「でも、どうやってここから?」
「あぁ、それは.........」
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その後、カイルの兄貴に助けられた僕はローゼンブルク近くで雨宮と再開するのでした




