サイコロ
「っ!?」
「誰だ!!」
どういうことだ?セリナが私の中に戻るはずなのに.......
それを止められた!!
『させないよそんな事』
『彼女には僕をまだまだ、愉しませて貰わないとね♪』
なんだ?コイツ......
中学生くらいの身長で、左右の瞳にサイコロの目が浮かび上がってる。男とも女とも言えないような中性的な顔立ち、身の丈に合ってないブカブカな服を着てブカブカな帽子を被ってる
ルミナスさんやクラリスさん、大師匠をも上回る存在感。だけど、まったく存在感を感じない
そんな、異質さだ
この感じ、ネルちゃんに近い雰囲気だ.........
「パラライズニードル!!」
パシッ――
『危ないなぁ。魔力針かな?』
『綺麗なものには棘があるとは、よく言ったものだね』
『ねぇ、そう思わないかい美人さん?』
「さぁ?どうでしょうね♪」
「ねぇ、プニ君♪」
「スライムバインド!!」
「からの、ゲル・ハンマー!!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォォン!!!!!
「さらに、アシッドジェル!!!」
ジュワァァァァァァァァァァァァァァァ............
う、うわぁ..........
地面がジュクジュクしてる......
グロ......
「セリナお姉ちゃん!!」
「お姉ちゃん!!大丈夫!?」
「シエラちゃ〜ん!!!リリアちゃ〜ん!!!」
「久しぶりぃ〜!!!うん、可愛い!!!!」
いや、可愛い!!!なんて、可愛さ!!!
食べちゃいたい!!!
もう、スリスリしたい!!!
いや、それよりセリナだ!!!
アイツがセリナを抑えてるせいで、みんな大技が出せない!!
ん?大技が出せない?
あれ?プニ君、セリナを殺す気で技だしてない?
『本当、物騒な技だね』
『僕じゃなきゃ、重傷だよ♪』
『それに、近くにこの子がいるんだよ?』
『いいの?殺しちゃっても?』
「......チッ」
「ゲルハンマーで潰して、アシッドジェルで溶かしたのに、なぜ生きてる?」
うそぉ!?
あれで、生きてるの.........
私が食らったら、死ぬよ?死んじゃうよ?
というか、あんなん龍でもドロドロに溶けるでしょ!!!
だって、まだ地面がジュワジュワいってるもん!!
プニ君の技、こわ.........
「だったら、大技で叩く!!」
「行くよ!!スー君!!!」
「ゲル・インフィニティランス!!!」
「なら、私も♪」
「パラライズニードル!!!」
「なんか、よく分かんにゃいけど!!」
「私も!!朱神威流《朱嵐烈破》にゃ!!!!」
「私も、龍因子=《龍炎覇衝》!!!!」
いや、みんなセリナが近くにいるんだけど!!!!
セリナ死んじゃうよ!!!!
ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンン!!!
『ゴホッゴホッ........』
『煙たっ......』
『ほんと、バカみたいに大技を出すんだから.........』
「無傷?」
「バカな......龍すら仕留める一撃なのに......」
「あらあら、私の技はこの場じゃ場違いね♪」
「それにしても、あの量の大技を食らって無傷のアレは一体何なのよ?」
「にゃぁ!?本気でやったのになんでにゃ!?」
「なんだろう、当たったのに当たってないような、この感じ.........」
「もしかして、事実を書き換えた?」
『おっ!!』
『どうやら、キメラの子は気づいたみたいだね』
『まぁ、正解だよ』
『僕のこの瞳。確立支配ノ魔眼』
『僕の瞳にあるサイコロの数字、1〜6の出目によって発動し、数字が高い程強くなる』
『この瞳は、視界内の事象に確率という概念を強制付与する魔眼なんだ〜』
『今回、僕が出した目は6』
『運命大転換。この能力は事象を強制的に書き換えることができる』
『例えば、敵の大技を無効化したり、自身の失敗を成功に変換したり、命中しなかった技を当たったことにしたりする』
『そして、結果変動』
「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
.........っ!?
「せ、セリナ!!!」
「オマエェ!!!セリナに何をした!!!!!」
『結果を変えた』
『セリナが紗月の死を受け入れた、その結果を変えたんだよ』
「よくも.........」
「よくも、紗月を殺したな............」
「許さない......許さない!!!!」
『あ、もちろん!!君を恨むような結果に変えといたよ』
『君は物語のバランスを崩しすぎだからね♪』
『君は、君の大師匠やルミナスと友達になった』
『この世界の神と、世界渡りをする者と.........』
『ま、まだソコまでなら何とかならないこともないけど、【眠り姫】に好かれちゃうのはダメだよ』
『アレは僕と同じ存在だ』
『僕達は物語に関わりすぎてはいけない』
『さて、とりあえずバランスを取るために、世界渡りは封印を、ルミナスは神界に縛り付けてこの世界に干渉できなくした』
『そして、セリナは魔神復活の贄とする』
『さぁ、止めてみなよ世莉奈ちゃん♪』
「テメェッ!!!!」
『バイバイ世莉奈ちゃん』
『もっと、物語を盛り上げてね』
セリナとサイコロ目は、初めからソコにいなかったような............
そんな、感じになるような感じで消えていった
ミ




