神託
「神託ですか?」
「えぇ、まぁそんなものよ」
「頼みがあるのよ世莉奈ちゃんに」
「だから、その頼みの代わりに、私が世莉奈ちゃんに知恵と力を授けてあげるってことよ」
「等価交換といったところかしら?」
「は、はい?」
なるほど?
つまり、私がルミナスさんのお使いをする代わりに知恵と力を貸してくれるのかな?
「そうね、知恵の方はシエラちゃんとリリアちゃんの現状と、雨宮家の現状について教えましょうか」
「力の方は世莉奈ちゃんのは秘めた才能でも引き出してあげるわね」
「わかりました良いでしょう。じゃあ、ルミナスさんの頼みは?」
「私の頼みは1つ。カイル=サンブライトを探し出して欲しいの」
「えっ?カイルさんを?」
カイルさんを探し出す?
「でも、カイルさんの事なら大師匠の方が何か知ってるんじゃないですか?」
「さぁのぉ?儂はカイルが今どこにいるかなぞ、知らんぞ?」
「アヤツは定住地を持たぬ、生粋の冒険者じゃからな」
「それに、アヤツのバカみたいな結界術のせいで、儂はアヤツを絶対に見つけることができん」
「じゃが、世莉奈なら見つけられるじゃろう」
「どうやったかは知らんが、カイルは世莉奈の危機を察知し【闇医者】や【プニプニ】を送りこんだ」
「きっと、カイルは世莉奈を守らなければならない、何かがあるのじゃろう」
「つまり、世莉奈がピンチになれば現れる!!と、思いたいんじゃがのぉ〜」
カイルさんが私のために?
まさかぁ〜
私、カイルさんとちょっとしか関わったことないんだけどなぁ〜
まぁ、でも私としてはカイルさんは命の恩人だし、もう一度会いたいといえば会いたいんだけど.........
「まぁ、今の世莉奈がピンチに陥ることなんて、ほぼ無いし、今回みたいに人を送ってくるかもしれないから、カイル君は現れないと思うのよ」
「わざとピンチに陥っても、バレるだろうしね」
「だから、世莉奈には自力でカイル君を見つけてほしいの」
「シウちゃんや私じゃ、カイル君の結界術のせいで見つけ出すこと自体が不可能だから」
「それに、頼めるのも世莉奈ちゃんしかいないから」
「お願い世莉奈ちゃん。カイル君を見つけ出して私に教えてほしいの!!」
カイルさんを見つけ出すのかぁ〜
できるかな?
大師匠やルミナスさんが出来ないことを私が.........
『なに言ってるの、ルーちゃん!!』
『世莉奈は先に私を起こしに来るの!!!!』
『カイル?を探し出すより先に私を起こしに来るんだから!!!!』
「よしっ!!わかりました!!」
「カイルさんは私が探し出します。でも、その代わり先にネルちゃんの約束を果たしてもいいですか?」
「えぇ、別にそれでもいいわ」
「何十年とかかってもいいから、カイル君を見つけ出してくれるのなら、私としてはいいわ」
「わかりました!!任せてください!!!」
「じゃあ、早速、教えてください」
「シエラちゃんとリリアちゃん、そして私の家族の現状を............」
「えぇ、わかったわ」
「約束したからね♪」
「じゃあ、まずはシエラちゃん達のことなのだけど.............」




