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ランダムスキルの冒険者  作者: 蝶国堂
ローゼン諸国と小さな魔術師
15/27

魔術師さん



 やって来ました〜!

 ローゼン諸国!!

 

 しかも、その中でも大きい都市ローゼンブルク!!


 冒険者ギルドの元本部や大劇場、闘技場、中央市など様々なものがある。

 


 いやぁ〜。デカいね。この町。


 辺境都市リュミネールの三倍くらいはあるんじゃないかな。

 町の周りには魔物対策の城壁もある。

 まぁ、辺境都市リュミネールや王都にもあったけどその倍の大きさはあるかな。


 おっと、こんなことをしている場合じゃなかった。


 冒険者ギルドにいって、報酬貰わないと!!!


 今の、私は金欠なのだ。


 せっかく、こんな大きな町に来たんだ!

 たくさん、見て回って買わないと!!


 そのために、お金が少しでも必要なのだ!! 


 

 カイルさん、ごめんなさい!私は真の冒険者にはなれないようだ。あんなにも、私に冒険者とはなにか、と話してくれたのに……。ごめんなさい……。


 よし!私はしっかり謝ったぞ!

 それでは、LETS Shopping!!


 ヒャッふ~~~!!!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ええ〜。バチが当たったんですね…………。


 お財布を落としてしまいました……。


 なんで、こんな時に限ってこんなことに…………。


 あぁ、目の前に美味しそうなものがあっても食べられないなんて……………。

 クソッ!やはりこの世界は理不尽だ!!


 

 いや、待てよ………!

 『ランダムスキル』を使って探し物を見つけるスキルを出せば良いんだ!!!


 という訳で!『ランダムスキル』発動っ!!!




 ……………………………………………。


 ええ〜。『影踏み』というスキルがでました…………。


 やっぱ、ゴミスキルだわ、『ランダムスキル』。


 使えねぇー!


 なんだよ、『影踏み』って!!


 影が踏めるようにでもなるのか?


 って、影なら誰でも踏めるわっ!!!


 やっぱ、使えねぇよ『ランダムスキル』。


 少しでも期待した私がバカだった………。


 ステータスでは知力は平均より上だったんだけどな……………………。


 「あの………」


 ここまで、来るとステータスも実は間違いなんじゃないのか。うん、きっとそうだ。そうに違いない!


 「あの、すいません………」


 クソー!皆して私を騙しやがって。許さないんだからな!!


 「あの!!すいませんっ!!」


 「え!あ、はい!私ですか?」


 「そうですよ、何度も呼びましたよ!」


 「す、すいません。少し考え事をしていて………。」


 小さな子………。

 私の胸くらいの身長しかない……………。

 ちなみに、私の身長は155センチです。

 体重?さぁ、私バカだからわかんないや。



 しかし、この子、小さくて可愛いな……………。


 大きな、ローブを着ていて可愛いな〜。


 魔術師の真似っ子かな?


 「はい、これ。落としましたよ。」


 これは、私の財布!!!!

 この子、可愛いだけじゃなく優しい!!!!


 「ありがとう〜!」

 「可愛いね〜。お嬢ちゃんはどこから来たの〜。」


 「どういたしまして。」

 「あと、私はお嬢ちゃんと呼ばれるような歳ではありませんよ。」


 「うわ〜、可愛い〜。ちっちゃい子が背伸びして大人アピールしてる!可愛い〜!」


 「心の声がダダ漏れですよ。」

 「あと、私は20代の大人のお姉さんです。」


 「まさか〜、こんな小さな子がそんな訳ないじゃないの〜」


 「これが、証拠です。」


 私はお嬢ちゃんが渡してきた物を手に取った。

 

 これは?冒険者のカード?Bランク冒険者っ!!

 年齢は20歳っ!!!!!!!!

 ほ、本当だ……………………。


 「これで、わかりましたね。」

 「それでは、返してください。」

 

 そう言って、私が持っていたお姉さんの冒険者カードを無理やり奪い取った。

 

 「す、す、すいませんでしたっっ!!!!!!」

 「まさか、こんな小さな子が20歳だとは知らず!!!!!」

 「ご、ごめんなさい!」


 「いや、良いのよ。分かってもらえれば。」

 「それじゃあ。私は失礼するわ。」


 「はい!ありがとうございました!!」


 そうして、私は魔術師のお姉さん?と別れて…………


 あっ……………、宿探さないと…………。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 星が綺麗な夜になりました。

 そういえば、私この世界の月を見たことないような?

 まぁいいや。


 あと、宿は見つかりました! 

 探すの本当に大変でした。

 ほとんどの、宿で空きがないと言われてしまって大変でした。

 

 宿がなくてあたふたしてる時に丁度話しかけてくれたおばさんが宿を経営していたので、なんとかお願いしてそこに泊まることができました。


 おばさん、ありがとう。


 まぁ、この宿は辺境都市で泊まった宿より一回り小さいですけど、雨風しのげるだけマシですよね!


 この宿は私を助けてくれたおばさんとその夫、あとおばさんの娘さんで切り盛りしているみたい。


 しかも、おばさんの料理がとても美味しくて私は満足です!

 しかし……、この宿お風呂がないんですよ………。まぁ、近くに銭湯があるのでそこで入れば良いんですけどね〜。


 あとは娘さんが可愛いです。もう、ちっちゃくて抱きしめたい感じです。こんな小さな子なのに宿のお手伝いしていて偉いな〜。私には無理だね。


 さて、今現在、私はどこにいると思いますか?


 



 はい、正解は牢屋の中です。


 何故かって?

 

 良いでしょう、話してあげましょう。私が捕まっている理由を…………。



 そう、あれは銭湯から宿へ帰っている時でした………


 

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