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時は遡り、獣王国到着の数時間前................
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黒く、黒く、黒い....................
上も、下も、右も、左も、前も、後も.....................
全て黒く、暗い............................
なんだろう、この感じ...................
フワフワしてる感覚だ...................
地に足がついてない感じ................
これは...................無重力だ!!
というか、私いつまでフワフワしてるんだろう?
もう、何日?何年?も経ってる気分だ
いつまで、この状態なんだろう?
まるで、覚めない夢を見てる気分だ........................
そして、私は誰だっけ?
なんで、こんな事をしてるんだろう?
まったく、記憶ない............
私は誰?ここは、どこ?
なにかをしなきゃいけなかった気がする?
何をしなきゃいけないんだっけ?
なんだっけ?なんだろう?わかんない?
「まったく、いい加減にしなさいな」
「いつまで、寝ているつもりなの?」
「世莉奈」
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そこは、暖かかった................
上は青空、下は芝生、前には立派なレンガの家、左右後ろは芝生が広がっています..................
「どうぞ、お入りください世莉奈様。」
「わっ!?ビックリした......」
私の目の前には、メイド服を着た人が立っていた
うわっ!綺麗な人だな〜、と思ったが言うのはやめといた
「えと?アナタは誰?」
「私はクラリス=ミル=フェオルと申します。」
「どうぞ、中へ。我が主、ルミナス様がお待ちです。」
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コツ.......コツ.......コツ........コツ.......コツ........
なぜか、私はレンガのお家に入っていた.........
いや、私が断れなかっただけですが.........
まぁ、外にいてもやることなかったしいいか!!
それにしても、外から見た感じだとそんなに大きくないお家だったのに、中に入ってみると広いなぁ〜
私、家に入ってからずっと廊下を歩いてるんだけど.............
もう、何百メートルは歩いたよ................
いや、本当は七十メートルくらいだけど...............
それでも、長い廊下だな〜
「大丈夫ですよ。もう間もなく着きます。」
「本当ですか?」
「クラリスさんさっきからそればっかじゃないですか!!」
「大丈夫です。もう間もなくですよ。」
信用できんぞ!!だって、もう何十回も聞いたもん!!
最初はへぇ〜程度だったけど、だんだん本当か?ってなったもん!!
十五回目くらいから、絶対ウソだ!!ってなったもん!!
二十三回目には数えるのも面倒くさくなったし.........
だから、そっから数えてないんだよな〜
いま、何回目なんだろう?
暇だし数えとけばよかったなぁ〜
「大丈夫ですよ。もう着きます。」
「いや、アナタの着きますは信用できないよ!!!」
「いつまで、歩かせるんだよ!!歩き過ぎてヘトヘト超えて、足ガクガクだよ!!」
「中3になってから、ロクに運動してない世莉奈ちゃんからしたら地獄の廊下なんだけど!!!」
「引きこもりナメんなよ!!!」
「大丈夫です。もう後ちょっとで着きます。」
キリッ――
「なにが、キリッ――だよ!!」
「キメ顔してんじゃねぇぞ!!!」
「いや、もう一旦歩くのやめない?休憩しようよクラリスさん」
「いえ、我が主を待たせるのは良くないものかと。」
「だったら、廊下をもっと短くしろっ!!」
「長ぇんだよこの廊下!!もう、何百メートル歩いてると思ってんだ!!!!」
「大丈夫です。本当にもう着くので。」
「いや、今さら信用できんが」
「どうせ、その後に何百メートル、下手したら何キロか歩かされるんだろう?」
「知ってるよ!!よっしゃぁ!!だったら、もうトコトン歩くよ!!」
「着きましたよ。」
「はっはー!!あと、何キロ歩くんだろうなぁ〜」
「...............って、は?」
「着きました。どうぞ、こちらです。」
あれ?
いつの間にか、私達は廊下の行き止まりまで来ていた
私の目の前には、大きくて、とても豪華な扉があった
「え?本当に到着ですか?」
「はい。マジで到着しました。」
おう、そうか.......マジで到着したのか............
なんか、メイドさんがマジでって言うとなんかギャップを感じるな...............
まぁ、可愛いからいいや!!
「どうぞ、お入りください。世莉奈様」
そう言って、クラリスさんは扉を開けてくれた
ココからじゃ、部屋の中は見えないな................
部屋の中はどうなってるんだろう?
誰がいるんだろう?
そんな事を思いながら、私は部屋へと入っていった




