竜
私の名前は雨宮 世莉奈!!!
目を覚ましたらいつの間にか森の中にいた、可哀想な女の子です!!!!
はぁ〜
早く森を出ないと学校に遅刻しちゃうよ〜
って、もう遅刻か......
私の腹時計が言うには、今は十二時近くって所かな?
お腹減った〜
ご飯をよこせ〜
「さて、セリナちゃん♪」
「どうやら、セリナちゃんは記憶喪失になっちゃったみたいなの♪」
ほう?
目の前の女神様................お姉さんがそんな事を言い出した
記憶喪失?私が?
そんな、まさかぁ〜
「えぇ、そのまさかよ♪」
「セリナちゃんとお話ししてみて、わかったのよ♪」
ほぇ〜
会話しただけで、私が記憶喪失かどうなのか分かるのか〜
なんか、最近の医療は検査とかしなくても良いんだな〜
「どうやら、セリナちゃんは勇者召喚以降の記憶が無くなってるのかな?」
「だから、一応言っとくけどこの世界はセリナちゃんがいた世界とは全く違う世界なんだよ♪」
はぁ?
ナニヲイッテルンダコノヒト?
つまり、ここが異世界だと?
んなわけねぇじゃん!!
さっさと、私は学校に行かなきゃなんないのに!!
「まぁ、異世界でも何でもいいけど、早くこの森から出してよ」
「約束でしょ?お姉さん」
「ん〜♪」
「そうね♪信じないのも無理ないわ♪」
「それに、約束だったわね♪じゃあ、ついてきて♪」
「は〜い!!」
やっと、出られるんだぁ〜
でも、なんで森の中にいたんだろう私?
それに、なんか変な夢を見ていたような............
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンン!!!!!
な、なに!?
なんか、落ちてきた!?
ぷよぷよ――
「あらまぁ♪大きなスライムが落ちてきたわぁ♪」
いやいや!!大きすぎるでしょ!?
信号機よりも大きいんだけど!!!
いや、それよりスライム!?
あれ?スライムって降ってくるものだっけ?
しかも、こっちに近づいてくる............
まるで、意思を持ってるように..................
あれ?スライムって意思、持ってるっけ?
どういうこと?お姉さんが言ってたようにここが異世界ってこと?
いやいやいや............
でも、そんな.........え?.........はぁ?.............
どうなってんのぉ?
「逃げなさいセリナちゃん♪」
「来るわよっ♪」
プルルッ――
ジュルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!
なっ!?
スライムの形が変わってゆく.............
「あらら.........」
「これは、少し骨が折れそうね♪」
巨大なスライムは姿を変えてゆき.............
巨大蛇に................いや、翼が生えたトカゲ..........
「まさか、竜になるとはねぇ〜♪」
「まさか、本気で殺しに来てないでしょうね.........」
「グオォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」
あ..........あ............あ......し、死ぬ....................
殺..............される.......................
竜が息を吸い...................思いっきり吐いた.........
「危ないっ!!セリナちゃん!!」
お姉さんが私を片手で持ち上げ、竜のブレスから守ってくれた
いや、なんでお姉さんが片手で私を持てるんだ......
見た感じ、私より腕細いのに..............
バキバキバキベキベキベキィィィィ――
私がいた所の周囲の木々が吹き飛んだ.........
は?
竜が息を吐いただけで、あの威力.................
ば、馬鹿げてる..........
し、死んじゃうよ..................
「まったく、竜の相手は流石にキツイわね........」
「一応、パラライズニードル♪」
「グオォォ?」
「やっぱり、鱗が邪魔で針が刺さらないわねぇ〜」
「これだから、竜の相手は嫌なのよ♪」
「ま、いいわ♪セリナちゃん、重いから一回下ろすわね♪」
「え?あ、はい?」
ぽいっ――
って、ぐぇっ!?
痛ぁっ.........
いきなり、落とされた...........
いや、それより重いって...............一応、女子なんだけど私................
「セリナちゃん!!」
あ、目の前に竜の爪が...............
殺られる..............
ドッ――
本日2度目の、ぐぇっ!!
「痛たたた.........」
「すいません、ありがとうございま............」
ポタッ.......ポタッ.........
「お、お姉さん!!ち、血が...........」
お姉さんが私を庇ったから.............
「だ、大丈夫よ.......」
「これくらい.............何ともないわ♪」
ち、血......
そんな、私のせいで.............
私のせいで、また死ぬ....................
い、イヤだ..............
ヤダ.................
「に、逃げなさいセリナちゃん!!」
「あ、」
竜が私に向けて、ブレスを吐いた
「やれやれ......」




