友は、いま
私の名は、望月 莉央
ヴェルディア王国に召喚された者の1人だ
いきなりだが、少し昔の話をしよう
あれは、放課後の少し騒がしい教室内でのことだった
私は帰り支度をしており、何人かはもう既に帰っていた
友達の世莉奈は5限目の始まりの方から舟を漕ぎ始め、そのまま睡眠学習に入った
まぁ、いつものことだ
5月の初めまでは先生も起こしに行っていたのだが、先生も毎回起こすのは面倒になったのだろう、少ししてから先生は世莉奈を起こそうとしなくなった
仕方ない、いつも通り起こしに行くか.........
放課後になると、いつも私が世莉奈を起こしている
じゃないと、世莉奈はずっと寝てるし。この前なんて、午後の7時になってようやく起きたそうなのだ
暗くて、誰もいなかったから世莉奈はビックリしたそうだ
そんな事があったから、私が世莉奈を起こす羽目に.................
はぁ......しょうがない起こしに行こう
あ、そうだ!近くに新しいクレープ屋さんが出来たから誘ってみようかな。世莉奈は美味しい食べ物には目がないから
と、私が立ち上がったその時..............
その瞬間、教室内は光に包まれた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こうして、私は...........
私達は異世界に召喚された
だけど、異世界は.........
ヴェルディア王国は良いものではなかった
まず初めに私は友達を失った。いや、正確には追放された
世莉奈はスキルが良いものではなかったみたいで、王国から追放された
私や先生は追放に反対をしたんだけど、無理だった
助けられなかった..........
いや、ココにいた方が辛いから、むしろ追放されたのは良かったのかもしれない
世莉奈が追放されてから、私達は3つの班に分けさせられた
1班は優秀で、勇者としての素質がある班
2班は普通で、1班程の素質は無いがまだいい方の班
3班はスキルが、使えない人達の班。この使えないは弱すぎて使えないと、スキルが全く発動しないから使えないという意味だ
そして、私は使えない班。3班に配属され、周囲からはゴミの様に扱われてる
食事は1日1回、睡眠は4時間で、後は訓練をずぅっとしている
いつか起こる、魔族との戦争のために
私達は戦争で前線に行かされて、死ぬ
同じ3班の友達。星川 玲奈はそう言っていた
玲奈は『未来予知』というスキルを持っている
そのスキルを使うと、いつかの未来の自分が見えるらしい。ただ、見える未来を自分では決められないし、スキルが発動しない時がある
この子は能力が使えないから3班に配属された
本来なら、自分の意思で見たい未来が予知出来るスキルなのだが、玲奈はそれが無理みたい。だから、3班に来た
ちなみに私は『結界術』というスキルだ
だけど、私は『結界術』が使えない。スキルを発動することが出来ない
そんな事だから、私も3班に配属させられたんだけど
私達、3班は死なない程度に生かされて、戦争になったら死にに行く
反対は出来ない。私達には奴隷の腕輪を付けさせられた。私達を騙して.........
この腕輪は外せず、取ることも出来ない
無理やり取ろうとしたり、王国の人に危害を加えようとすると無理やり意識を失わせるみたい
1班や2班の人達も着けてたけど、多分それが、奴隷の腕輪だってことは知らないと思う。勇者の証かなんかなんだと思ってんだろう
3班以外は皆は、良い生活が出来てるから反乱なんてしようと思わないんだろうな。多分
さて、昔話はおしまい
本当に良いとは思えない人生だったな......
最期の方なんて、辛かったし.........
でも、もういいんだ............
もうすぐ解放される...............
だって、始まったから
人魔戦争
私達はもうすぐ死ぬんだから............




